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更新:2020/05/05
伊豆ドライブ



伊豆半島は、フィリピン海プレートに乗って移動してきた火山島であり、本州との衝突は現在も進行中です。
丹沢山地は、フィリピン海プレートの北アメリカプレートへの衝突隆起で形成されたものです。
伊豆付近には横ずれ断層が発達していて、この割れ目に沿って伊豆東部火山群(大室山など)が形成されました。
箱根火山や富士山などは、伊豆半島の本州への衝突の影響を受けています。
ということで、伊豆半島は火山との縁が深いため、有名な温泉地が多いということです。
植生も南方から移動してきたことから、南方系の植物相となっており、本州とは異なっています。
また、山間部には険しくて人手の入っていない所も多く、海岸線や中北部の山稜が富士箱根伊豆国立公園の一部です。

伊豆半島には多くの温泉があり、多くの漁港から新鮮な魚介類がもたらされます。
それを目当てに多くの観光客が訪れていましたが、戦後の大手資本による開発合戦がそれに拍車をかけました。
そのため、いろいろな観光施設が充実しているのも伊豆半島の特徴です。

その伊豆半島を満喫しようと何度か伊豆にドライブに出かけましたが、その記録をまとめたものです。


伊豆ドライブ インデックス


伊豆・伊東温泉ドライブ[2005/05/05〜06]

昨年のドライブは、濃霧のために這う這うの体で、帰宅する羽目になりました。
そのリベンジという訳ではありませんが、一泊して、ゆっくりと回ることにしました。
今回は小田原厚木道路から国道135号線を海岸沿いに走り、まずはMOA美術館に立ち寄りました。
この時期、幾分ピークは過ぎていましたが、斜面一面に見事なツツジが見られました。
MOA美術館の黄金の茶室や能楽堂も一見の価値はあると思います。
次に向かったのは、さらに南下したアカオハーブ&ローズガーデンです。
広い園内には日本庭園もあり、散策しながらいろいろな花を見て回りました。
名前の通り、バラが有名なのですが、時期が早かったので、開花していたのは極一部のみでした。
庭園を楽しんだ後、今日の宿である伊東のハトヤホテルへ。夕食の金目の煮付け1尾が印象的でした。

翌日は、伊豆シャボテン公園(現在は〜動物公園に)や大室山に寄り道しつつ、修善寺の方に向かいました。
目的地は、修善寺 虹の郷。ここではシャクナゲがちょうど満開で、大きな古木も見事でした。
ここでは、園内をロムニー鉄道が走っていて、国内唯一の英国製15インチゲージの機関車です。
ここでお昼を済ませ、次に向かったのは浄蓮の滝にです。水量が多く、迫力がありました。
近くにワサビ田があり、びっしりとワサビが葉を広げて埋め尽くして壮観でした。
時間が早かったので、伊豆半島の南端を周って帰ることにし、石廊崎の近くを通って行きました。
石廊崎まで行く時間はないのでパスし、近くのユウスゲ公園に立ち寄りました。
夏になれば、斜面に黄色いユウスゲの花(咲くのは夕方)が見られるのですが、今は何もありません。
久しぶりに見る水平線を楽しんで、あとはひたすら国道136号を北上します。
国道1号を経由して、小田原厚木道路に入り、自宅に着いたのはずいぶん遅くなってしまいました。

下記は一部を抜粋したもので、詳細に関してはこちらをご覧ください。

MOA美術館

MOA美術館は、熱海市の相模湾を一望する高台「瑞雲郷」にあり、
世界救世教教祖・岡田茂吉が創立した私立美術館で、彼のコレクションを基盤としています。
国宝3件、多数の重要文化財や重要美術品所蔵し、その総数は約3,500件にのぼります。
その内容は、絵画・書跡・工芸・彫刻等、日本・中国をはじめ東洋美術の各分野を含んでいます。
また、その庭には、久留米、琉球、霧島、平戸など約40種、3600本のツツジが植えられています。



MOA美術館の建つ斜面には、約40種、3600本のツツジが植えられています。
この時期、一面をツツジの花が埋め尽くしているのではと寄ったのですが、少し遅かったようです。
それでも、斜面を埋め尽くす色とりどりのツツジは見応えがありました。

 
 <能楽堂>                 <黄金の茶室>
MOA美術館で見られる能楽堂と組み立て式の黄金の茶室です。
能楽堂は、入母屋造で、屋根は檜皮葺になっており、定期的に演能会や講演会が行われているそうです。
黄金の茶室は、豊臣秀吉が正親町天皇に茶を献じるために造ったといわれる組み立て式のものを、
その史実に基づいて復元制作されたものだそうです。なんとも荘厳ですね。

アカオ ハーブ&ローズ ガーデン

アカオ ハーブ&ローズ ガーデンは、20万坪の広大な土地に造られた個性的なガーデンです。
園内には、名勝「錦ヶ浦」の地形を活かし、地元の桜と菜の花畑の「あたみ桜と菜の花園」、
日本庭園「天翔」、イングリッシュローズガーデン、約100種のハーブを集めたハーブガーデン、
ツルバラを使ったクライミングローズガーデンなど、12のガーデンがあります。

 

日本庭園は、華やかな花の代わりに石や松などを配した枯山水で、他の庭園とはちょっと趣が異なります。
洋風庭園のフェンスに絡みつき、黄色い花を鈴なりに咲かせたモッコウバラ、棘がないので扱いやすそう。

   


その他園内には、八重のマーガレットや八重のセイヨウオダマキ、黄色いセイヨウオダマキ、
バラ、ジキタリス、ルピナス、デルフィニウムなどが植えられて、色とりどりの花が楽しめました。

修善寺 虹の郷

修善寺 虹の郷は、修善寺温泉から1.5kmほど離れた50万uの広大な土地に造られた庭園です。
園内には、フェアリーガーデン、日本庭園、カナダ村、イギリス村、伊豆の村、インディアン砦などがあります。
そして、園内の交通機関として、ロムニー鉄道とロムニーバスが運行されています。
このロムニー鉄道は、日本で唯一の英国製15インチゲージのSL及びDLが運行されています。
園内のしゃくなげの森には、約150種2,100本のシャクナゲが山一面に広がります。

 

園内には大きなシャクナゲの樹が多くの花を付け、藤棚からはたくさんの藤色の花が垂れ下がっていました。




いろいろな色のシャクナゲの花が咲き誇り、スイレンやハマナス、ツボサンゴなどの花も見られました。


<英国製15インチゲージのSL カンブリア号>
15インチゲージは初めて見ましたが、日本のSLとは趣が異なり、絵本の機関車トーマスを思い出しました。

浄蓮の滝(じょうれんのたき)

浄蓮の滝は、静岡県伊豆市湯ヶ島にある滝で、日本の滝百選の一つに選ばれています。
滝の落差は25m、幅は7mあり、滝つぼの深さは15mもあります。
滝の名前は、この左岸山中にあった寺「浄蓮寺」に由来しています。
天城・湯ヶ島は川端康成の「伊豆の踊子」の舞台としても有名で、「踊子歩道」の起点はこの滝です。
この近くには、川に沿って作られた大きなワサビ田があり、ワサビ田を見たのは初めてです。

 
<浄蓮の滝>                  <ワサビ田>

園内には大きなシャクナゲの樹が多くの花を付け、藤棚からはたくさんの藤色の花が垂れ下がっていました。

ユウスゲ公園

石廊崎周辺の海岸線の多くは、海底火山から噴出した火山灰や溶岩からできています。
その海岸線が長年の間、波の浸食を受けて険しい地形になった所が多くあります。
奥石廊の池の原は、約40万年前に噴火した南崎火山の溶岩が谷を埋め立てて作り出しただらかな丘です。
海からこの丘を見ると、海底火山の噴出物である白い岩石の上に、灰色の溶岩流や赤茶色のスコリアが見られます。
この丘の斜面にはススキが生い茂っていて、イソギク、キキョウなどに混じってユウスゲの群落が見られます。
なお、ユウスゲは、午後2時頃から開花が始まり、夕方6時頃に満開となり、翌朝には萎みます。



残念ながらユウスゲは夏の花なので、この時期には見られません。
眼下にはススキの草原が広がり、切り立った崖や小島が多数見られます。



河津さくらまつり[2011/02/18〜19]

久しぶりに伊豆をドライブすることになり、一泊して、ゆっくりと回ることにしました。
出発当日は、朝から雨が降り出さんばかりの曇天で、先が思いやられました。

東名高速を御殿場ICで降り、箱根スカイラインから伊豆スカイラインを通り、伊豆の方に向かいます。
その途中、箱根芦ノ湖展望公園、十国峠展望台、滝知山駐車場、池の向駐車場で一休み。
滝知山駐車場では遠くに大島の島影が見え、池の向駐車場では伊豆の国市などの街並み見えました。
しかし、空には雲が垂れこめていて、天候はいっこうに回復する気配を見せません。
伊豆スカイラインも終点に近づいた所で、ずっと探していた店を見つけました。30年ぶりの再会です。
北川温泉に着いたのは16時前、今日泊まるつるや吉祥亭さんにチェックインして、近くを散歩しました。
直ぐ傍の海岸縁に「黒根岩風呂」という露天風呂があり、すぐ下に打ち寄せる波を見ながら温泉を楽しみました。
夜になって、やっと雲が切れて満月が顔を出してくれ、翌朝も大島の上に朝日が昇るのを見ることができました。
チェックアウトして向かったのは河津さくらまつりです。もう少し咲いているのを期待したのですが、2分咲き程度。
たっぷりとさくらまつりを楽しんだので、来るときに見つけた峠の茶屋へUターンです。
行きに見つけた峠の茶屋で、念願の麦とろ飯に舌鼓を打ち、帰路に就きました。

下記は一部を抜粋したもので、詳細に関してはこちらをご覧ください。

 
<桃源台港>                 <芦ノ湖>
箱根スカイライン箱根芦ノ湖展望公園から見た芦ノ湖です。海賊船や遊覧船が航行していました。


<滝知山パーキングから見た大島>
伊豆スカイライン滝知山駐車場からは、近くに初島が、遠くに大島の島影が見えました。


<池の向駐車場から見た駿河湾>
伊豆スカイライン池の向駐車場からは、大瀬崎から伊豆の国市などの街並み、駿河湾越しに対岸が見えています。


<北川温泉 月光に浮かぶ大島>
北川温泉に着き、夜になってやっと雲が切れ、満月の光に照らされた大島です。
※ 満月が明る過ぎて白飛びしてしまうため、別に撮った満月を合成しています。


<北川温泉 日出の風景>
翌朝も雲はありましたが、大島の上に日が昇り、静かな夜明けが望めました。

 
<最も咲き進んでいた樹>             <河津桜の原木>  .




河津川沿いの河津桜の桜並木で。全体的には2分から4分咲きといったところです。
最も咲き進んでいるものは7分咲き程度で、川の合流地点の角なので、陽当たりが良いのかもしれません。
少し離れた所にある河津桜の原木も見に行ってきました。こちらは4分から5分咲きといったところでしょうか。

 

たっぷりと河津桜を楽しんだ後、行きに見つけた「峠の茶屋」にUターンです。
30年ほど前に連れてきてもらって、すっかり気に入った麦とろ飯。場所がうろ覚えで分からなかったんです。
近所の奥さんたちが運営されているそうですが、自然薯と麦飯の組み合わせは絶品。
田舎料理と言えばそれまでなのですが、昔懐かしの味にすっかり魅了され、また、来るつもりです。




河津さくらまつり[2013/03/10]

一昨年の河津さくらまつりは、少し早すぎて不完全燃焼といったところでしたので、再訪することにしました。
今回は日帰りで、出発したのも少し遅めでしたので、着いたのは16時を過ぎてしまいました。
事前に確認して出かけたので、今回は満開の河津桜を満喫できました。
帰りに峠の茶屋に寄りたかったのですが、残念なことにお休み(不定休日)でした。

下記の一部を抜粋したもので、詳細に関してはこちらをご覧ください。

 

今回、河津川沿いの桜並木は、見事な河津桜のトンネルとなって迎えてくれました。





河津桜の下、河津川の法面には菜の花が植えられていて、ピンクと黄色のコントラストも良いですね。
河原にも降りられるので、両岸に植えられた河津桜が延々と続いているのを楽しむこともできました。




伊豆で見かけた野草・野鳥・昆虫

何度か伊豆半島にドライブに出かけた際、そこで見かけた野草(園芸品種も)、野鳥、昆虫です。
これらを撮るために出かけたのではないため、伊豆半島で見られるこれらの極一部でしかありません。
どこまで増やすことができるか分かりませんが、記録として残しておきたいと思います。

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