乗鞍高原の眺望



一夜明けると絶好の散策日和となりました。
ペンションを後にして、一路、乗鞍岳への道路を、通行止めになる手前にある三本滝の駐車場に向かいます。
三本滝を見た後、下る途中で牛留池、善五郎の滝に寄りました。
その後、一の瀬園地まで下って散策し、「そば処 合掌」さんで遅い昼食を取って帰路に就きました。



乗鞍高原の眺望 インデックス


三本滝

翌日は、天気の回復し、絶好の散策日和となりました。
ペンションを出て、三本滝の駐車場まで一気に登ります。
朝、時間が早かったので駐車場には車もまばらでした。
駐車場裏から遊歩道が整備されていますが、ルートは2つあります。
下りは林間を進む方を選び、原生林の中を進みます。
しばらく進むと渓流に架かる吊り橋が見えてきます。



吊り橋の手前にある小さな滝です。清流の名に恥じないきれいな水です。
橋を渡り、さらに渓流沿いに進み、坂を登ると目の前に滝が見えました。

   

日本の滝百選にも選ばれている三本滝は、その名の通り趣の異なる3本の滝からなります。
中央の滝は、小大野川の本流が一気に流れ落ちている豪快な滝らしい滝です。
左の滝は、小大野側の支流の1つが、岩盤を流れ下った後、糸を引くように流下しています。
右の滝は、小大野側の支流、クロイ沢から大きな岩盤を流下する渓流瀑(舐め滝)です。
全く趣の異なる3つの滝を一度に観賞できる珍しい滝ですね。



下の方に降りて中央と右の滝を1ショットに収めてみました。水量の違いが良く分かります。
写真を撮りまくって、岩を登ろうとした所で、足が滑って尻もちをついてしまいました。
表面がつるつるしている上に、しぶきで濡れているため、足元には要注意です。



滝を後にして、来た道を戻ります。その途中にある小さな渓流瀑です。
直ぐ近くまで寄ることができるので、下の方から見上げるように撮ってみました。
今は水が少ないので迫力はありませんが、水量が多いと様子は一変する事と思います。

滝を後にして来た道を戻る途中、来たときの道と分岐している所があります。
その分岐を左に折れて、整備されて開けた方の道を登りました。
登り切った所で、自転車(BMX)に乗っている人たちと遭遇。林間を走るようです。
後ちょっとで駐車場です。レストハウスで一息入れて、善五郎の滝まで下ります。

牛留池

善五郎の滝の手前、乗鞍高原国民休暇村スキーセンターで車を止め、牛留池に行くことにしました。
無料の駐車場に止め、道路の反対側にある遊歩道を歩きます。
林の中を歩いて行くと、急に開けた場所に出、牛留池が姿を現しました。



少し進むと休息所があり、牛留池全体が見渡せます。林の中で風がないので、水面は鏡のよう。
水面に木々が映り、遠くの高天ヶ原や剣ヶ峰、富士見岳などが見えています。
といっても写真では、白く飛んでしまって、良く見えてはいません。



牛留池の上に見えている乗鞍岳の面々を分かりやすくした写真です。
左から半分だけ見えている「高天ヶ原」、その隣に低く見えている小さな峯が「奥の院」です。
その隣の高く尖っているのが「剣ヶ峰」、雲に隠れている「朝日岳」、その山裾に大きな雪渓が見えます。
そこから少し飛んで、少し尖がって見えているのが「摩利支天岳」です。
その右隣りのなだらかな山が「富士見岳」で、右端には「大黒岳」の稜線が見えています。



上の写真の左側のアップです。左の低く見えている頂が「奥の院」です。
中央の尖った頂が「剣ヶ峰」で、その右の「朝日岳」は雲の中です。



上の写真の右側のアップです。左端の尖った頂が「摩利支天岳」です。
中央の雪渓を挟んだ右側のなだらかな頂が「富士見岳」です。

天気がもっと良ければ、これらの山々も水面に映るのでしょうが、薄雲の中では無理なようです。
池の周りには、ミツガシワが群生しています。春であれば、白い花が楽しめたと思います。
そのミツガシワの上を、オオルリボシヤンマのメスが産卵しながら飛び回っていました。

善五郎の滝

駐車場に戻り、少し下って、善五郎の滝の駐車場に入りました。
駐車場の入口まで戻って、すぐ脇の遊歩道を善五郎の滝の方へ下ります。

 

10分ほど歩くと展望台に着きます。林に囲まれた中に善五郎の滝が豪快に流下しています。
滝の後には、剣ヶ峰などが見えていますが、雲がかかって山頂は見えません。



滝の上部に見える乗鞍岳のアップです。
左端に「高天ヶ原」の稜線が見え、「奥の院」、「剣ヶ峰」と続きます。
先ほどより雲が少し移動し、「朝日岳」の山頂がうっすらと見えています。
右端には「摩利支天岳」の頂が見えています。

ここからさらに滝の方に下ることができるようですが、時間の関係でここでUターンです。

一の瀬園地

駐車場に戻り、さらに下って今朝出発した所を過ぎ、駐車場を過ぎた所で右折です。
一の瀬園地の駐車場に車を止め、広大な草原を散策する事にしました。



草地の中は、道らしい道はないので、踏み跡をたどって適当に進みます。
草原のバックには、「摩利支天岳」、「富士見岳」、少し離れて「大黒岳」が見えています。



川を渡った先にはきちんとした道があり、そこをたどっていくと、あざみ池に着きました。
小さな池で、水深も浅く、たくさんの挺水植物が繁茂しています。
そのためでしょうか、たくさんのアオイトトンボが飛び回っていました。



 

池の周りをぐるっと一回りしてみましたが、ご覧の通り、水面があまり良く見えません。
トンボなどにとっては、絶好の環境になっていると思います。
事実、池の周りにはアオイトトンボが、水面上にはオオルリボシヤンマが飛び回っていました。

また、池のほとりには、ヒカゲノカズラが胞子のうをたくさん立ち上げていました。
一見すると、巨大な苔のように見えますが、シダの仲間です。

あざみ池を後にし、再び草原の中の踏み跡をたどって、木道に出ました。
木道を歩き、車を止めた駐車場まで戻りました。そして、乗鞍高原を後にしました。









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