夏の三渓園で見られた昆虫
和名インデックス |
アブラゼミ(Graptopsaltria nigrofuscata)
<カメムシ目・ヨコバイ亜目・セミ上科・セミ科・セミ亜科・アブラゼミ族・アブラゼミ属>
日本では、北海道から九州まで広く分布している。 日本以外では、朝鮮半島や中国北部に生息している。 体長は60mmほどで、セミの中では珍しく、不透明な褐色の翅を持つ。 生息域が人里から山地までと範囲が広く、都市部でもよく見かけるセミである。
2016/7/23
大池横の藤棚の藤に登って、脱皮後間もないアブラゼミを見かけました。 近くに抜け殻がなかったので、おそらく、誰かに持ってこられたものと思われます。 まだ、翅にうっすらと羽模様が見える程度なので、色が落ち着くには小一時間はかかると思われます。 ※ 普通のアブラゼミの様子や脱皮している様子は、こちらをご覧ください。 |
クマバチ(Xylocopa appendiculata circumvolans)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・クマバチ族・クマバチ属> 日本を含め、インドシナ半島から中国、台湾、朝鮮半島まで分布している。 日本は、北海道南部から屋久島にかけて生息している。 成虫の寿命は、数年といわれ、同じ巣穴を何年も使い続ける。 オスは、縄張りを持ち、春先に近づく物に接近する習性がある。 縄張りに入った他のオスを追い払ったり、交尾のためメスか確認するためである。 人にも近寄って来ることがあるが、オスは毒針を持たないので、慌てずに無視すれば良い。 なお、オスは、頭部中央に白っぽいおむすび状のものがあるので判断できる。 メスは、オスより目が小さく離れていて、全面真っ黒である。 毒針を持つが、手を出さなければ刺されることはないので、慌てて手で払ったりしないことが重要。 口永良部島から南では、アマミクマバチ、オキナワクマバチ、アカアシセジロクマバチが生息している。 小笠原諸島には、オガサワラクマバチが生息している。
2016/7/23
ハスの花の写真を撮っていると、なかからクマバチが飛び出してきました。 シャッターを押すのとほぼ同時に飛び出したようです。なんとも、絶妙なタイミングでした。 脚に大量の花粉を付けているのでメスかと思ったのですが、頭部に白っぽいものが見えるのでオスのようです。 |