ホーム旅の見聞録三溪園>夏の三溪園 蓮の頃


夏の三溪園 蓮の頃



三溪園の蓮が見ごろを迎える頃、土日、祝日限定で早朝開園の観蓮会が行われます。
三溪園は、製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家「原三溪」が作り上げた日本庭園です。
その広さは175,000uあり、京都や鎌倉などから移築された17棟の古建築が配されています。
その日本庭園の一角に蓮池があり、大阪の原始蓮と大賀蓮が残っているそうです。

夏の三溪園 蓮の頃 インデックス
※ ここで見られたハスやスイレンなどの花の写真についてはこちらをご覧ください。



蓮池

正門を入って直ぐの所にある大池と通路を挟んで右手にあるのが蓮池です。
観蓮会の頃、蓮池の縁に池の中まで入れる特別な場所が準備されます。
その場所からは、ハスの花越しに旧燈明寺三重塔が望め、写真スポットになっています。
この日は、残念ながら良い感じの花がなく、少し開いた花とのツーショットになりました。
蓮池のほとりで、蓮に関連する体験コーナーがあり、子供から大人まで楽しめます。
また、蓮に関連するいろいろな質問にも丁寧に説明をしてもらえます。

たまたまですが、NHKの取材が入っており、ライブで放送されたようです(後で放送を見たと聞きました)。

 
これらの写真で、先が少し開いているのは、開花1日目のハスの花です。
2日目以降に大きく開くので、明日、明後日辺りが見ごろとなります。
ちょっとタイミングが悪くて残念ですが、こればかりは日々通う以外に合わせる手はないですね。




少しワイドに蓮池を撮ったものですが、けっこうハスの花は咲いています。
しかし、大きな葉の陰であったり、中程であったりと、風景に合う所にはなかなかありません。

ハスの花の開花の様子は、下記を参照ください。

   
 開花前             開花1日目            開花2日目
   
 開花3日目            開花4日目           開花5日目以降

開花前:開花前には、左のツボミのように大きく膨らみます。右のツボミも後数日で開花です。
開花1日目:ツボミが少し開いた状態になりますが、そのままお昼には閉じてしまいます。
開花2日目:大きく開き、花弁の色も鮮やかで、一番の見頃です。お昼には閉じてしまいます。
開花3日目:大きく開きますが、花弁が色あせ、白っぽくなります。花托の黄色も少し緑がかってきます。
      お昼には閉じかけますが、完全にはツボミの状態までには戻りません。半びらき状態です。
開花4日目:大きく開きますが、お昼頃には、すっかり散ってしまいます。花托も緑色が強くなります。
開花5日目以降:緑色の花托だけが残ります。この花は、花托の上に花弁が乗っかって1枚残ったようです。

※ 開花4日目の写真は、適当なものがなかったので、薬師池公園の写真を使っています。

睡蓮池

大池と通路を挟んで右手で、蓮池の隣にあるのが睡蓮池です。
池の表面はスイレンの葉で覆い尽くされています。が、このときは花がほとんど見られませんでした。
睡蓮池の蓮池から遠い方に少し、ツボミや開花した花が見られました。
きっと花の盛りになると、たくさんの花が見られると思いますが、白花なので華やかさはないかも。

 
右の写真に、白い花やツボミが数個写っていますが、よく見ないと分かりません。

三溪園 外苑

明治39年に一般公開されましたが、完成したのは大正3(1914)年になってからです。
大池をはじめとしたいくつかの池と旧燈明寺三重塔をはじめとした古建築が配された日本庭園です。


江戸時代 寛永11(1634)年建築の旧東慶寺仏殿【重要文化財】で、明治40(1907)年に移築されたものです。
縁切り寺の名で知られる鎌倉の東慶寺にあった禅宗様の仏堂です。
まだ、中には入れないので、もみじに囲まれた仏殿は、静かなたたずまいを見せていました。

 
宝暦年間(1750年頃)に建てられた旧矢箆原家住宅【重要文化財】で、昭和35(1960)年に移築されました。
白川郷にあった茅葺屋根の合掌造りの民家です。ダム建設のため、三溪園に寄贈されました。
飛騨三長者のひとりと言われた矢箆原家の家だけあって、現存する合掌造りの民家としては最大級とのこと。
屋根の妻側に、寺社などに見られる火灯窓(かとうまど)が設けられています。
茅葺の屋根には緑の草(主にツユクサ)が生えており、写真的には良いのですが、傷みが心配です。


横笛庵は、奈良法華寺からの移築との話もあるようですが、詳細は不明なようです。
草庵風の茶亭で、今はなくなっていますが、横笛の像が置かれていたのが名前の由来とのこと。
古びたたたずまいの草庵風の茶亭は、貸し出し施設になっています。


宗偏(正しくは行人偏です)流林洞会から寄贈された茶室で、貸し出し施設になっています。


外苑と内苑の境にある海岸門です。この門の内側が内苑ですが、なかなか威厳のある門です。

今回は、内苑には入らず、この近くにある待春軒さんに向かいました。
早朝観蓮会限定の麦とろ御飯をいただいて、帰路に就きました。

大池

正門を入って直ぐの所にある大きな池で、通路を挟んで右手には蓮池や睡蓮池があります。
池には、小さな島があり、涵花亭が建てられています。その島には観心橋がかけられています。
この時期、池にはカモなどの野鳥はいないので、水面も静かです。

 
旧燈明寺三重塔から大池越しに見た蓮池です。池の周りにたくさんの人出が見られます。
通常の開園時間は9時ですから、この写真を撮った7:43を考えれば、人が多いと思います。
右は、定番の大池越しの旧燈明寺三重塔です。春と違って、静かなたたずまいです。


大池越しに見る旧燈明寺本堂です。緑に埋もれています。


正門を入って直ぐの大池のほとりにある藤棚。その藤棚の所にある流枝松(なげしまつ)です。
水面に向かって枝が覆いかぶさるように伸び、優美な姿を見せています。
ただ、中程に枯れ枝が見られ、全体に広がらないかちょっと心配です。











inserted by FC2 system