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春の三渓園で見られた野鳥など



主に大池やその周辺で見られた野鳥などです。
三溪園茶寮前の池のほとりでは、多くに人がカモなどに餌を投げ与えていました。
そのため、多くのカモが集まって来ていましたが、大きなコイも来ていました。
そのため、餌が投げ込まれると、カモだけではなくコイも交じっての争奪戦となっていました。
一斉に餌めがけて突進する様は、なかなか迫力があります。



ここでは、下記の野生生物を掲載しています。
カモ目
カモ科(カルガモ、キンクロハジロ、マガモ)
スズメ目
ムクドリ科(ハッカチョウ)
 
カメ目
ヌマガメ科(ミシシッピアカミミガメ、不明種)
春の三渓園で見られた野鳥など
和名インデックス


カルガモ(Anas poecilorhyncha zonorhyncha)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>

日本では本州以南、海外ではロシア東部から朝鮮半島、中国にかけて生息する留鳥。
都内で、雛のお引っ越しで有名になりましたが、あちこちで見かけるカモです。
体長は60cm前後、翼開長は90cmほどになる。全身は黒褐色の羽衣(うい)で覆われる。
オスの羽衣は、腹部が濃褐色で外縁の淡色部少なくなり、胸部との差が大きくなる。
また、上尾筒、下尾筒が光沢のある黒色。
一方、メスでは羽衣の差が不明瞭で、上尾筒、下尾筒が黒褐色で羽縁が淡色になる。
次列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三裂風切の羽縁の白色部は不明瞭。
パッと見、目の周りの模様のためか、目つきが鋭く、ちょっと威圧感を感じます。

2013/3/24
内苑の方で見かけたカルガモです。大池の方では見かけませんでした。

マガモ(Anas platyrhynchos)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>
 
北半球の冷帯から温帯に広く分布し、北方で繁殖するものは冬季には南方へ渡りを行う。
日本では、亜種マガモが冬鳥として、北海道から南西諸島まで広範囲に飛来する。
北海道と本州中部の山地で、少数の繁殖記録がある。
繁殖期のオスは鮮やかな体色で、クチバシは黄色、頭部は緑色で、白い首輪が目立つ。
一方、メスは、黒褐色の地に黄褐色のふちどりがある羽毛で、全身が覆われる。

2013/3/24
大池で見かけたマガモのオスです。メスも居たのかもしれませんが、気が付きませんでした。
キンクロハジロより、一回り大きいですね。

キンクロハジロ(Aythya fuligula)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・スズガモ亜科・ハジロ属>
 
<オス>             <メス>
カモ科ハジロ属に分類される鳥。
シベリア、ヨーロッパ北部などのユーラシア大陸北部で繁殖し、冬季に南下し越冬する。
越冬地は、アフリカ大陸北部、ヨーロッパ、中近東、インド、中華人民共和国東部など広範囲になる。
日本では冬季に九州以北に越冬のため飛来し(冬鳥)、北海道では一部で繁殖が確認されている。
全長50cm弱、翼開長は70cmほどで、初列風切の上面には白い斑紋が入る。
繁殖期のオスは、後頭部の羽毛が伸びて(冠羽)、頭部から胸部、体上面が黒くなる。
メスは、全身が黒褐色で、冠羽が短い。非繁殖期のオス(エクリプス)も同様の体色となる。
食性は雑食で、水生植物、昆虫、甲殻類、軟体動物、魚類などを食べる。

2013/3/24
大池には、かなりの数のキンクロハジロがいました。
特に、餌がもらえる三溪園茶寮前の池のほとりには多くが集まっていました。

   

大池の中程では、羽繕いに余念がないオスのキンクロハジロが何羽かいました。
ひっくり返ってお腹を見せたり、立ち上がったりとアクロバチックなポーズです。

   

こちらは、投げ込まれた餌をめぐっての争奪戦です。
参戦するのは、キンクロハジロだけではありません。池の中からコイも負けじと参戦です。
中央の写真では、2匹のコイの間にキンクロハジロがくちばしを割り込ませています。
右の写真では、コイの口の中にキンクロハジロがくちばしを突っ込んでいます。
争奪戦では、水と共に大きな口で一気に吸い込むコイに分があるようです。

ハッカチョウ(Acridotheres cristatellus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ムクドリ科・ハッカチョウ属>

ムクドリ科ハッカチョウ属に分類される鳥で、中国大陸南部やインドシナ半島が原産地。
日本では外来種で、福島、東京、大阪、京都、愛知、和歌山、香川、鹿児島などで観察の記録がある。
神奈川、兵庫などでは繁殖の記録もある。
全長は25cm強で、体色は黒色。翼に大きな白斑があり、飛翔時には目立つ。
頭部前方に突き出した冠羽が特徴的で、クチバシは橙色、肢は暗黄色である。
食性は雑食で、植物の種子、陸棲貝類、地中棲の昆虫、甲虫類とその幼虫、バッタ類を食べる。
鳴き声は、澄んだ声でさまざまな声を出す。また、ものまねをする習性がある。

2013/3/24
突然飛んできて、木の梢に止まりました。
真っ黒な体色に白斑が目立つ鳥でしたが、名前が分かりませんでした。
キュウカンチョウかとも思ったのですが、模様などが異なります。
知り合いの鳥に詳しい方に聞いて、本種と分かりました。神奈川では、繁殖もしているのですね。


兵庫県で見かけたハッカチョウ

       .
2016/11/11
実家のある兵庫県の瀬戸内海沿岸部で数十羽のハッカチョウの群れに会いました。
この辺りでは繁殖しているようです。少し近づけたので、横浜よりも拡大して撮影できました。

ミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta)
<カメ目・リクガメ上科・ヌマガメ科・アカミミガメ亜科・アカミミガメ属>
 
アメリカ合衆国、メキシコ原産で、日本には輸入され、野生化している。
幼体はミドリガメの商品名で夜店等で売られたこともあり、各地に広がっている。
甲長は28cmほどで、背甲は緑色(淡緑色〜濃緑色で変異あり)で黄色く細い複雑な筋模様が入る。
腹甲は、甲板毎に大きな暗色斑が入り、斑紋がつながる個体もいる。
頭部、四肢、尾は、濃緑色〜灰緑色で、黄色い縦縞は細い。
眼後部から鼓膜上部にかけて赤や赤橙色の太い筋模様が入るのが特徴。

2013/3/24
大池の岸に登ろうとしているミシシッピアカミミガメを見かけました。
後で写真を見ると、その隣に頭だけを出しているカメが映っていました。
ただ、模様がミシシッピアカミミガメとは異なります。


不明種 <カメ目>

 
2013/3/24            2014/4/2
ミシシッピアカミミガメとは模様が異なるカメですが、以前、多摩川で見かけたものと似ています。
上記の左が大池で見かけたもので、右が多摩川で見かけたものです。
甲羅の模様はどちらも見えませんが、頭部の模様はなんとか判別可能です。
黄色い模様の太さや明瞭さが異なりますが、同じような模様なので個体差ではと思われます。

       .
2014/4/2
いろいろとWebで調べた所、ミシシッピチズガメかニセチズガメに似ていると思われます。
ただ、ミシシッピチズガメほどは、模様が明瞭ではないので、ニセチズガメに軍配です。
とはいっても、断定するほどの知識はありません。

※ もし、種類を判断できるようでしたら、お問い合わせ先からお知らせいただければ幸いです。










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