忍野八海−太郎坊で見かけた野草
和名インデックス |
ユウゼンギク(Symphyotrichum novi-belgii)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・Symphyotrichum属> キク科シオン属の多年草で、北アメリカ原産の移入植物。明治時代に渡来し、野生化している。 日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。 草丈は40〜100cmで、道端や空き地で見かけることが多い。 葉は互生し、狭披針形で柄がなく、少し茎を抱く。葉身は全縁か鈍い鋸歯がある。 良く分枝し、枝先に直径25o前後の頭花を散房状に多数付ける。 花期は6月〜11月と長いが、最盛期は秋の9月〜11月。 頭花の中心には両性の黄色い筒状花があり、その周囲に雌性の青紫色の舌状花が並ぶ。 なお、多くの園芸品種があり、花色も濃い赤紫色から青紫色、白色と多くの種類がある。 また、筒状花がほとんどない八重の品種も見られる。 総苞片は披針形で、先がとがる。そう果には長い冠毛がある。
2016/9/5 忍野八海への散歩の帰り道、法面に1輪だけ、鮮やかな青紫色の花を咲かせていました。 ツボミはたくさん付いているようなので、季節的にはこれからなのでしょう。 | |
キクイモ(Helianthus tuberosus)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒマワリ連・ヒマワリ属> キク科ヒマワリ属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。 現在では、南アメリカやヨーロッパ、オセアニア、アジアと広範囲に帰化し、分布している。 草丈は1.5〜3mと大柄で、茎は直立してざらつき、粗毛を密生する。 葉は上部が互生、下部は対生し、葉柄は長さ2〜8pで、しばしば翼状になる。 葉身は長さ20p前後になり、披針形から卵形で、基部付近から3脈がある。 葉表は微軟毛があり、ざらつく。葉裏には毛が密生する。葉の基部は楔形で、全縁か鋸歯がある。 花期は9月〜10月で、枝先に直径7cm前後の黄色い頭花を1つ付ける。 中心部に多数の筒状花があり、その周囲に1列に舌状花を付ける。 キクイモの名前の通り、根茎があり、成長すると塊茎をつくる。塊茎は瘤状で、大きいもの10p程になる。 芋といってもでんぷん質はほとんどなく、多糖類のイヌリンが主成分。 料理としては、牛乳煮、バター焼き、スープ、煮物などに使え、消化によってキクイモオリゴ糖になる。 | |
ツリフネソウ(Impatiens textori)
<ツツジ目・ツリフネソウ科・ツリフネソウ属> ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州の低山地のやや湿った所に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア東南部に分布する。 草丈は50〜80cmで、茎はやや赤みを帯び、節が膨らむ。 葉は互生し、長さ10cm前後の菱状楕円形で細かい鋸歯がある。 花期は7月〜9月で葉腋か花序を斜上し、紅紫色の花を数個付ける。花柄には紅紫色の毛がある。 花は長さ4cmほどで、3個の萼片と5個の花弁からなる。なお、側花弁2個は合着している。 下萼片は大きな袋状で、先端にくるりと巻いた距があり、そこに蜜が溜まる。 この下萼片の形状はマルハナバチに最適化されており、マルハナバチに合わせて進化した結果とのこと。 後の2個の萼片は小さく、2個が並んで上部に付く。その萼片の下に上部の花弁が付く。 下萼片から前に突き出しているのが側花弁で、中程にある刺のある角状のものが合着したもう一方の花弁。 雄性先熟で、5個のオシベは花糸が短く、葯が合着してメシベを包んでいる。 花粉が出終わる頃にオシベが落ち、メシベが顔を出す。 果実は肉質のさく果で、長さ2cm前後。熟すとちょっとした刺激で果皮がはじけ、種子をはじき飛ばす。
2016/9/5 忍野八海への散歩の帰り道、別荘近くの道路脇にちょとした群落を作っていました。 左の写真では、ツボミから果実(まだ未熟ですが)までが見られます。 | |
オオケタデ(Persicaria orientalis)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イヌタデ属> タデ科イヌタデ属の一年草で、インド、マレーシア原産の帰化植物。 全体に毛が多いことから付いた名前であるが、オオベニタデの別名がある。 日本では北海道から本州、四国、九州と全国に分布している。 草丈は1〜2m程になり、全体に毛が生えており、それが和名の由来になっている。 葉は長さ20p前後の広卵形で、先は尖り、基部は心形。葉裏には腺点があり、托葉鞘は長さ2p程。 花期は7月〜10月で、枝先に長さ5p前後の総状花序をいくつか付け、淡紅色の小花を多数付ける。 花被は5裂し、8個のオシベは花被から少し飛びだす。痩果は直径3o程の球形で、黒く熟す。
2016/9/5 忍野八海への散歩の帰り道、道路脇で赤い花序を垂れたオオケタデを見かけました。 1株だけでしたが、周りに目立つ花がないので、大きな赤い花序が良く目立っていました。 | |
マユミ(Euonymus hamiltonianus)
<ニシキギ目・ニシキギ科・ニシキギ属> ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木で、在来種。 材質が強い上によくしなるため、古来より弓の材料として知られ、それが和名の由来になっている。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、インド、ネパール、アフガニスタン、タイなどに広く分布する。 樹高は3〜5mで、幹は灰褐色。古くなると縦に筋が入り裂ける。枝には鈍い4稜がある。 葉は対生して無毛。葉柄は長さ10o程で、葉身は長さ10p前後の長楕円形。縁に細かい鋸歯がある。 雌雄異株(しゆういしゅ)で、花期は5月〜6月。本年枝の葉より下の芽鱗痕の脇から集散花序が出る。 花序には、まばらに1〜7個、直径10o程の緑白色の小花を付ける。 花弁は4個、オシベは緑色の四角形の花盤の上に4個付く。 花柱には長短の2型あり、花柱の長いものは雄しべが短い。 果実(刮ハ)は、長さ1p程の倒三角形、4個の稜があり、10〜11月に淡紅色に熟す。 熟すと4裂し、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔をだす。
2016/9/4
富士山駅の駐車場の後で、淡紅色に熟し始めたマユミの果実を見かけました。 まだ、完熟とはなっていないようで、裂開した果実は見当たりませんでした。
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キンミズヒキ(Agrimonia pilosa var. japonica)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・ワレモコウ連・キンミズヒキ属> バラ科キンミズヒキ属の多年草で、在来種。 日本では北海道から本州、四国、九州に分布し、山野に自生する。 草丈は50cm以上で、1mを超える場合もある。葉は互生し、奇数羽状複葉。 茎の上部は枝分かれし、花柄の短い総状花序を付ける。 花は直径10mmほどで、黄色の5花弁。オシベは10本前後あり、メシベは2個ある。 痩果は萼筒と萼片に包まれて熟し、刺で動物にくっ付く。
2016/9/5 忍野八海への散歩の帰り道、別荘近くの道路脇にちょとした群落を作っていました。 花期は終盤で、先の方に少し咲き残っている程度で、大半が果実になっていました。 |
フジアザミ(Cirsium purpuratum)
<キク目・キク科・アザミ亜科・アザミ連・アザミ属> キク科アザミ属の多年草で、日本固有種。 日本では、本州の関東地方と中部地方に分布する。富士山周辺に多いため、フジアザミと名付けられた。 草丈は20〜100cmで、根はゴボウ状で、大きな根生葉は花期にもある。茎葉は小さい。 下部の葉は、大きい物は長さ70p程になり、羽状に中裂し、葉縁には硬く鋭い刺がある。 花期は8〜10月で、茎の先端に頭花を下向きに付ける。 頭花は、大きい物では直径10p程になり、日本のアザミの中では最も大きい。 花色は紅紫色(稀に白色)で、小花は両性の筒状花のみである。 総苞は球形で、総苞片は幅広く、縁や裏が紫色を帯びて反り返り、先は鋭く尖る。
2016/9/5 御殿場口新五合目(太郎坊)の辺りには、たくさんのフジアザミが自生しています。 写真の株は、かなり大きな株で、巨大な根生葉のため、大きな花も小さく見えます。 |
ヨモギ(Artemisia indica var. maximowiczii)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ヨモギ属> キク科ヨモギ属の多年草で、在来種。日本では本州から四国、九州に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国に分布する。 草丈は50〜120pで、茎は紫色を帯びることが多く、白い綿毛が密生する。 地下茎で増え、他の植物の発芽を抑制する物質を分泌する(アレロパシー)。 根生葉や下部の葉は、花期には枯れる。上部の茎葉は披針形で、全縁か数個の切れ込みがある。 中程以下の茎葉は長さ10p前後で羽状に深裂し、裂片には不規則な鋸歯がある。 葉裏には白い綿毛が密生する。この綿毛を生成したものが「もぐさ」で、主に灸に使用される。 花期は9月〜10月で、茎の先に大きな円錐花序を出し、小さな頭花を多数、下向きに付ける。 頭花は直径1.5mm程で、長さは3mm前後の長楕円状鐘形。中心部に両性花、その周囲に雌花がある。 総苞片は4列に並び、縁は乾膜質で、外片は短い。
2016/9/5 御殿場口新五合目の大駐車場の法面で見かけたヨモギです。 元々生育していなかったヨモギですが、観光客増加に伴い、種子が運ばれてきたものと思われます。 |
アキノキリンソウ(Solidago virgaurea var. asiatica)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・アキノキリンソウ属> キク科アキノキリンソウ属の多年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州に分布している。海外では朝鮮半島に分布している。 草丈は30〜80cmで、茎には上向きの曲った毛が生える。 普通、根生葉は花期にはなく、中上部の葉は互生で、長さ9cm程の披針形。 基部は細く、翼のある短い柄がある。葉の縁には毛があり、浅い鋸歯がある。 葉裏がやや白っぽく、はっきりした網目状の脈がある。下部の葉は、鋸歯が大きく、鋭くなる。 花期は8月〜11月で、茎先に穂状花序を出し、多くの黄色い頭花を付ける。 頭花は直径15o前後で、中心に両性の筒状花が10個前後あり、その周囲に舌状花が並ぶ。 1列に並ぶ舌状花は雌性で、2〜9個あり、長さは7o前後、幅の変化が大きい。 総苞は長さ6o程、幅3o程の狭筒形で、総苞片は4〜5列。外側ほど短い。 痩果は長さ3o程の淡褐色で、冠毛は褐色味を帯び、長さは3o程ある。
2016/9/5
御殿場口新五合目の第2駐車場の法面に多く見られました。 右端のようにミヤマアキノキリンソウのように頭花が頂部に集まっているものもありました。 ただ、多くの株では花序が長く、頭花がばらけたものが多いので本種としています。 富士山では、ミヤマアキノキリンソウの報告もあるので、混在している可能性もあります。
※ ミヤマアキノキリンソウは草丈が低いことが多く、頭花が頂部に集まって付き、総苞の幅が広い特徴がある。
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ノコンギク(Aster microcephalus var. ovatus)
<キク目・キク科・キク亜科・シオン連・シオン属> キク亜科シオン属の多年草で、日本固有種。本州から四国、九州の山野に分布する。 草丈は50〜100cmで、茎は良く分枝して、短毛が密生する。 地下茎を横に這わせて、あちこちから枝を出すので、まとまった群落を作りやすい。 葉は互生し、長さ10cm前後の長楕円形で、両面にも短毛があり、3本の葉脈が目立つ。 葉には大きな鋸歯があるが、葉の形も含めて変化が大きい。また、上部の葉は全縁の事も多い。 花期は8月〜11月で、枝先に散房状に多数の白から淡青色の頭花を付ける。 頭花の直径は25o程で、舌状花は淡青紫色から白色であるが、ツボミの時は淡青紫色。 花柱の先は2つに分かれ、扁平で、先が尖って内側に向かい合うように湾曲する。 5個のオシベは合着して筒状になる。冠毛は長く、開花時でも見える。 総苞は長さ5o前後で、総苞片は4列に付き、縁が紫色を帯びる。
2016/9/5 御殿場口新五合目の第2駐車場の法面に多く見られました。 開花後の舌状花の色は、白色に近い物から淡青紫色のものまでありました。 ただ、白い物でもツボミの場合は、淡青紫色であることが分かりました。 下段の写真はちょっとした群落になっていたものです。 その群落の中にムラサキモメンヅル(中央右下の緑が濃い植物)が混じっていました。 |
オノエイタドリ(Reynoutria japonica var. compacta)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イタドリ属> タデ科イタドリ属の多年草で、日本固有種。イタドリの高山型変種で、雌雄異株。 北海道から本州の中部地方にかけて、亜高山や高山の砂礫地に分布する。 草丈は30〜50pで、茎は太く赤い。葉は互生し、長さ10p前後の広卵形。縁が波打つことも多い。 花期は7月〜8月で、白から淡紅紫色の小花を穂状にたくさん付ける。 花には花弁はなく、5個の萼片からなる。雄花には8個のオシベが、雌花には3本の花柱がある。 花後、雌花は3つの稜がある長いハート形の白い痩果になる。
2016/9/5
御殿場口新五合目の登山口から登って行くと、赤や白のイタドリが目に付きます。 その内の白いものがオノエイタドリ(別名:フジイタドリ)です。
※ オノエイタドリやメイゲツソウを、変種として分ける場合と変異の1つとして分けない場合があるようです。 |
メイゲツソウ(Reynoutria japonica f. colorans)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イタドリ属> タデ科イタドリ属の多年草で、日本固有種。イタドリの高山型変種で、雌雄異株。 北海道から本州の中部地方にかけて、亜高山や高山の砂礫地に分布する。 草丈は30〜100pで、茎は太く赤味を帯びる。葉は互生し、長さ10p前後の広卵形。縁が波打つことも多い。 花期は7月〜9月で、白から淡紅紫色の小花を穂状にたくさん付ける。 花には花弁はなく、5個の萼片からなる。雄花には8個のオシベが、雌花には3本の花柱がある。 花後、雌花は3つの稜がある長いハート形の痩果になるが、その色が緋色になる。
2016/9/5
御殿場口新五合目の登山口から登って行くと、赤や白のイタドリが目に付きます。 その内の赤いものがメイゲツソウ(別名:ベニイタドリ)です。
※ オノエイタドリやメイゲツソウを、変種として分ける場合と変異の1つとして分けない場合があるようです。 |
テリハノイバラ(Rosa luciae/Rosa wichuraiana)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・バラ属> バラ科バラ属のつる性落葉低木で、日本では本州から四国、九州に分布する。 海外では、朝鮮半島から中国、台湾、フィリピンに分布する。 茎には鉤形の刺があり、立ち上がらず、地を這って伸びる。 葉は互生し、長さ8p前後の奇数羽状複葉。小葉は2〜4対で、頂小葉と側小葉の差はない。 小葉は長さ2p程の楕円形で、両面とも無毛で厚みがあり、鋭い鋸歯がある。葉表に光沢がある。 花期は6月〜7月で、枝先に直径3p程の白花を数個付ける。 花弁は5個で、オシベは多数ある。花柱は合着し、毛がある。 偽果は直径8o程の卵球形で、真っ赤に熟す。
2016/9/5 御殿場口新五合目の登山口から登って行くと、赤い果実を付けた本種が見られます。 1株なのか、複数の株なのか分かりませんが、地を這って大きく広がっています。 |
シモツケ(Spiraea japonica)
<バラ目・バラ科・モモ亜科・シモツケ連・シモツケ属> バラ科シモツケ属の落葉低木で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州と各地に分布する。 海外では、朝鮮半島、中国に自生する。 樹高は1mほどにしかならず、幹は暗褐色、樹皮は縦に裂ける。 葉は互生し、長さ6cm前後の狭卵形で、先は尖り、基部を除いて重鋸歯がある。葉柄は短い。 花期は5月〜9月で、枝先に複散房状の花序を出し、淡紅紫色の小花を多数密に付ける。 花は直径5o前後で、花弁は5個、メシベは5個で、オシベは25〜35個。 萼片も5個で、長さ2o程の三角形で、内側に短毛がある。
2016/9/5 御殿場口新五合目の第2駐車場の法面に見られました。 既に花期はほぼ終わっており、花が見られたのは極一部のみでした。 この花が咲いていなかったら、同定には手間取ったものと思います。 下段は、左が若い果実で、花弁の淡紅色が残っています。右は少し成熟が進んだものです。 |
オトコエシ(Patrinia villosa)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・オミナエシ属> スイカズラ科オミナエシ属の多年草で、在来種。漢字で書くと男郎花となる。 和名は、オミナエシ(女郎花)との対比で、茎葉が大きく、男性的ということに由来する。 日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布する。 草丈は1m程までになる。根元から匍匐茎を出し、その先端で根を下ろして増える。 葉は対生し、多くは羽状に分裂する。裂片は卵状長楕円形で、頂裂片が最も大きい。 花期は、8月〜10月で、茎の頂部に散房花序を付け、白い小花をたくさん付ける。 1つの花は合弁花で、先が5裂し、オシベは4本、メシベは1本ある。 果実には翼状に変化した直径5o前後のほぼ円形の小苞があり、醤油の腐ったような臭いがする。
2016/9/5 御殿場口新五合目の第2駐車場の法面に多く見られました。 今が盛りのものと、花のピークが過ぎて果実が見られるものが混在していました。 果実に付いている円形の小苞が、赤味を帯びていました。 なお、右端の写真には、手前にヨモギとノコンギクが、左後にはヤマハハコが写っています。 |
ムラサキモメンヅル(Astragalus adsurgens)
<マメ目・マメ科・マメ亜科・ゲンゲ属> マメ科ゲンゲ属の多年草で、在来種。マンシュウモメンヅルの別名を持つ。 和名は、ムラサキの花を付け、根が繊維状に裂けて木綿に似ていることに由来する。 日本では、北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地帯から亜高山帯の砂礫地や石灰岩地に生える。 海外では、朝鮮半島から中国東北部、モンゴル、アリューシャン列島、北アメリカなどに分布する。 草丈は10〜60cmで、太い木質のねじれた直根を地中深くまで伸ばす。根には根粒菌を持つ。 葉は互生し、奇数羽状複葉で、小葉は5〜10対。小葉は長楕円形で、裏面に白い丁字毛がある。 花期は、7月〜8月で、葉腋からながさ5pほどの総状花序を出し、紫色の蝶形花を数個〜20個ほど付ける。 花後には、豆果ができ、その莢は上向きに付く。
2016/9/5
御殿場口新五合目の第2駐車場の法面で、ノコンギクの株にまぎれていました。 小さな株なので、上部に小さな花序を出し、淡紫色のツボミが3個付いているだけでした。 その根元近くには、地を這うように葉を広げたさらに小さい株が数株生えていました。 |