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玉泉洞(ぎょくせんどう)
2009/03/08



今回の沖縄旅行の最後を飾ったのが、おきなわワールド文化王国・玉泉洞でした。
玉泉洞は、沖縄本島・南部を代表する観光スポットになっています。
「玉泉洞」が開園したのは1972年ですが、1996年にリニューアルした際に拡充されました。
目玉は、言わずと知れた鍾乳洞の「玉泉洞」で、ここには素晴らしい景観がまっています。
その全容が明らかになったのは、1967年3月に行われた愛媛大学学術探検部による調査によってです。
雄樋川(ゆうひがわ)が上流で流れ込み、これが洞窟内を流れて、下流で再び雄樋川に合流しています。
洞窟全体では総延長が5kmを超え、公開されている所はその一部である890mです。

 


首里城
和名インデックス


石筍(せきじゅん)

玉泉洞の入口から入っていくと、大きなホールに出ます。東洋一洞呼ばれているエリアです。
高さ20m、幅20m、奥行き80mあり、下までは階段を下りていくことになります。
このホールの斜面には、無数の石筍がニョキニョキと立っています。

 

石筍は、入り口を入って直ぐの所で見かけたものです。
広いホールの斜面に、ニュキニョキと立っており、白いものと、褐色のものが混ざっていました。
右の写真で、奥の上の方に少し見えているものは、フローストーンと呼ばれる鍾乳石だと思います。

槍天井(やりてんじょう)

ホールから少し進むと細めのつらら石が無数に垂れ下がっていました。2万本あるとか。



入り口を入って直ぐの所で見られる大量のつらら石。これを槍に見立てたのが「槍天井」です。
これが下がってくることはありませんが、下から見上げていると迫ってきそうで、ちょっと怖いです。

カーテン状つらら石

槍天井のつらら石とは異なり、平板状のつらら石が寄り集まって、ひだの様になっていました。

 

玉泉洞の中間点付近にある東屋。その少し手前辺りで見かけたつらら石です。
左の写真の方が分かり易いと思いますが、平板状になったものが寄り集まっています。
これが単一で平板状になっていると、カーテンと呼ばれる鍾乳石になるのだと思います。

初恋広場(はつこいひろば)

東屋の近くで見られた石筍とつらら石です。



背の低い石筍がペアで並んでいるものが見られました。
石筍が寄り添うように並んでいるのを恋人に見立てた命名でしょうか。

地煙の滝(じけむりのたき)

東屋、化石の広場を過ぎ、しばらく進むと左手に小さな滝が見えてきました。
階段状に成長した鍾乳石の斜面を水が勢いよく流れ下ってきます。



手前に見えているのが「地煙の滝」です。奥に「竜神の池」があるようですが、良く見えません。
その竜神の池から流れてきているのか、鍾乳石の表面を水が勢いよく流れ下っています。
落差は余りありませんが、水しぶきを煙に見立てたものでしょうか。

瘤付きつらら石

地煙の滝を過ぎて、少し進んだ所で見られたつらら石です。
末端近くに瘤状の膨らみが見られたり、テーブル状に横に張り出したりしていました。

 

この場所以外でも途中に瘤状に膨らんだつらら石が見られました。
相当な期間、水がまっ直ぐに流れ落ちないで、横を周り込むように流れていた結果だと思いますが、
何が原因で横に周り込むような動きになったのでしょうか。

青の泉(あおのいずみ)


青の泉は、大きなリムストーンダムに溜まっている水を青い光で照明したものです。
周りの鍾乳石や黄金色に光るリムストーンと相まって、幻想的な光景を見せています。



 

上段の写真はフラッシュを使わず、照明光だけで撮ったものです。
いささか露光オーバー気味なので、水面の青い色があまり出ていません。
しかし、その場で見たイメージは、右下に見えている青い水面のようでした。
左下の写真は、ほぼ同じ場所でフラッシュ撮影したものです。
リムストーンのベージュ色は良く出ていますが、水の青い色は消えてしまいました。
右下の写真は、奥の方を撮ったものですが、水面に反射したフラッシュが、天井に水紋を映しています。
風はありませんが、流れがあるので細かい波があるためです。

黄金の盃(おうごんのさかずき)

青の泉の下方にある大きなリムストーンが黄金の盃です
周囲長が31m、高さが2.5mと、日本最大規模のリムストーンとのこと。



丸みのあるリムストーンの表面をとうとうと水が流れ落ちています。
その下には透明度の高い水面に、流れ落ちてきた水がきれいな水紋を作っていました。


秋芳洞の百枚皿と千町田

     .
<百枚皿>                  <千町田>
秋芳洞の百枚皿とか千町田に比べると、黄金の盃の高さ2.5mは段違いに高いです。
秋芳洞の百枚皿のような背の低いリムストーンが多段に連なるものとは、趣が異なります。


白銀のオーロラ

出口に近い所で見られる石柱が「白銀のオーロラ」です。
カーテン状の薄いつらら石がたくさん集まり、その先端が下の石筍に届いたものです。

 

カーテンを束ねたように横につながっている平たい鍾乳石を、オーロラに見立てた命名でしょうか。
つらら石と石筍がつながったのが石柱ですが、有名な秋芳洞の黄金柱のような石柱とはかなり異なります。
なお、左側に見えているゴツゴツとした石柱が、今までのイメージでしたので、これを見て変わりました。


秋芳洞の黄金柱(こがねばしら)

     .
<黄金柱>
秋芳洞の黄金柱は、高さ15m、幅4mの石柱状のフローストーンです。
元は石柱だったのかもしれませんが、後ろの壁と接しており、独立していません。
そのため、見た目は石柱に近いですが、フローストーンになるようです。


石柱(せきちゅう)

白銀のオーロラの近くで見かけた石柱です。今まで持っていた石柱のイメージに近いものです。
ゴツゴツとしていて、前述の白銀のオーロラとはかなりイメージ異なりますね。

 

白銀のオーロラの近くに銀滝柱という石柱があったはずなのですが、左の写真がそうかもしれません。
上部だけしか撮っていなかったので、これがそうなのかどうかはっきりしません。
右の写真は、壁際で見かけた石柱ですが、モコモコ、ゴツゴツした寸胴な石柱です。

ガジュマル並木

玉泉洞の出口に近い所で見かけた、たくさんの細い石柱です。入口のものより少し太めです。
入口や出口近くにはホールがあって、その斜めの天井からたくさん垂れ下がっています。



太めのつらら石がたくさん垂れ下がっている様を、ガジュマルの気根に見立てた命名でしょうね。
言われてみればそう見えなくもないですね。これだけあると、並木というよりは密林といった風情です。
入口や出口付近に多いのは、斜めのゴツゴツした天井は細かい雫が落ちやすいためかもしれません。









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