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美ヶ原高原の野草



美ヶ原高原で、山本小屋ふる里館から王ヶ頭ホテルに着くまでと、逆に戻るまでに見かけた野草です。
美ヶ原高原には、いろいろな高山植物が花を咲かせていました。



ここでは、被子植物はAPG III体系で、その他は従来の体系で掲載しています。
イネ目
イネ科(ヒゲノガリヤス)
キク目・キク科
アザミ亜科(ノアザミ)
キク亜科(ミヤマオトコヨモギ、コウリンカ、マルバダケブキ、ミネウスユキソウ[ウスユキソウ])
キジカクシ目
ススキノキ科(ニッコウキスゲ[ゼンテイカ])
ラン科(テガタチドリ)
キンポウゲ目
キンポウゲ科(ヤマオダマキ[キバナノヤマオダマキ])
シソ目
シソ科(ウツボグサ)
ナデシコ目
タデ科(イブキトラノオ)
ナデシコ科(エゾカワラナデシコ)
バラ目
バラ科(イワキンバイ)
フウロソウ目
フウロソウ科(ハクサンフウロ)
フウロソウ科の一覧はこちら
マツムシソウ目
スイカズラ科(ハクサンオミナエシ)
マツ目
マツ科(カラマツ)
美ヶ原高原の野草
和名インデックス


ノアザミ(Cirsium japonicum)
<キク目・キク科・アザミ亜科・アザミ連・アザミ属>
 
キク科・アザミ属の多年草で、在来種。
日本では、本州から四国、九州と比較的広範囲に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国にかけて分布する。

2011/7/22
美ヶ原高原の遊歩道脇やアルプス展望コースなど、あちらこちらで見かけました。
ウラギンヒョウモンやトラマルハナバチなどが訪花していました。

ミヤマオトコヨモギ(Artemisia pedunculosa)
<キク目・キク科・キク亜科・キク連・ヨモギ属>
 
キク科ヨモギ属の多年草で、日本固有種。
本州の中部地方の高山帯の岩場や礫地に分布する。
地下茎を長く伸ばして叢生(そうせい)し、花径は高さ数十pになる。
根生葉は、スプーン状で鋸歯があり、茎葉は長楕円形で粗い鋸歯がある。
花期は8月〜10月で、花径の先に総状花序を付け、下向きに頭花を付ける。
頭花は、直径10mm弱と比較的大きく、半球形になる。

2011/7/23
朝、王ヶ鼻に出かけた時、岩場にへばり付くように花茎を伸ばし、花を付けていました。
根元には、花径のないロゼット状の葉が見られます。

コウリンカ(Tephroseris flammea var. glabrifolia)
<キク目・キク科・キク亜科・サワギク連・キオン属>


 
キク科キオン属の多年草で、在来種。明るい乾いた草原に生える。
本州の福島県から広島県まで分布し、本州中部に特に多い。
海外では、朝鮮半島に分布する。
草丈は50cmほどになり、茎は直立して、分枝しない。
7〜9月に、茎頂に散房状に花序を付け、10個前後の頭花を付ける。
濃赤橙色の舌状花を10個強付け、初め水平に開き、徐々に反り返る。

なお、九州には変種のタカネコウリンギクが、高山帯には別種のタカネコウリンカが分布する。

2011/7/22
アルプス展望コースの遊歩道脇で、良く見かけました。
花弁が濃赤橙色なので、遠くからでも目立ちます。

マルバダケブキ(Ligularia dentata)
<キク目・キク科・キク亜科・サワギク連・メタカラコウ属>
 
キク科メタカラコウ属の多年草で、在来種。
日本では、本州の東北地方から中部地方にかけてと、中国山地や四国山地の一部に分布する。
海外では、中国大陸にも広く分布する。
草丈は1mを超え、根出葉には長い葉柄があり、直径30cmを超える腎円形の葉には鋸歯がある。
茎に付く葉の葉柄は、基部がふくれて茎を抱く。
花期は5月〜8月で、茎の上部に散房状に5個前後の黄色い頭花を付ける。
舌状花は10個ほどあり、やや反り返る。

トウゲブキ(Ligularia hodgsonii)に似ているが、本種には総苞や花柄の基部に苞がないので区別できる。

2011/7/23
朝、王ヶ鼻に出かけた帰り道、斜面を覆うようなマルバダケブキの大群落がありました。
残念ながら花は咲いていませんでしたが、花柄を伸ばしているものがありました。
その先に褐色がかったツボミと紫褐色の苞が見えましたので、本種としました。
この辺りには鹿が多く、多くの山野草が鹿害に合っているそうですが、
本種は有毒植物のため、鹿害から逃れ、大きな群落を作ることが多いそうです。

※ マルバダケブキの花に関しては、こちらを参照ください。

ミネウスユキソウ(Leontopodium japonicum var. shiroumense)
<キク目・キク科・キク亜科・ハハコグサ連・ウスユキソウ属>
   
キク科ウスユキソウ属に属する多年草で、ウスユキソウの高山型変種。日本固有種。
ウスユキソウは北海道から九州にかけての低山帯から亜高山帯にかけて分布している。
一方、ミネウスユキソウは、本州中部の高山に分布している。
これらは同一種で、分布高度や環境に違いから呼び分けられている。
ただ、日本植物分類学会ではミネウスユキソウを変種としているので、ここではそれに従っている。
草丈は15cmほどにしかならず、葉は長さ数cmの先の尖った狭楕円形で、両面に綿毛がある。
苞葉は、茎葉より小さく、白い綿毛が密生しているので白く見える。
その苞葉に抱かれるように頭花が数個付く。頭花は球形に近く、花柄がないか極短い。
頭花の周囲に雌花、中央に雄花があり、花冠は白色で、先が5裂する。

2011/7/22
アルプス展望コースの遊歩道脇では、良く見かけました。
花はともかく、真っ白な苞葉が印象的です。
ウスユキソウの頭花は、球ではなく少し間延びして長めであり、短い花柄があるとのこと。
本種は、写真のとおり頭花が丸く、花柄も見られないため、ミネウスユキソウとしています。

ニッコウキスゲ(Hemerocallis dumortieri var. esculenta)
<キジカクシ目・ススキノキ科・キスゲ亜科・ワスレグサ属>


 
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草で、本州の中部以北に分布する。
本州では高原でよく見られるが、東北地方や北海道では海岸線など低地でも見られる。
標準和名は、「ゼンテイカ」だが、一般には「ニッコウキスゲ」の方が通りは良い。
草丈は50〜80cm程度で、花茎の先に数個の花を付け、次々と咲かせる。
花期は5月〜8月で、花色は黄橙色で、長さ10pほどの漏斗型。
花被片は6個で、オシベも6個。オシベは花被片より飛び出すことはない。
朝に開花し夕方にはしぼんでしまう一日花である。
尾瀬の大江湿原の大群落始め有名な所はあるが、全国に群落がある。

2011/7/22
美ヶ原高原も以前はたくさんのニッコウキスゲが見られたとのことです。
しかし、夜になると鹿が大量に押し寄せ、食べつくされたとのことです。
そのためか、遊歩道を歩いていて目に止まったのは、上段の写真の1株だけでした。
他の写真は、王ヶ頭ホテル横の庭に植えられていたもので、自生とは言えないかもしれません。

テガタチドリ(Gymnadenia conopsea)
<キジカクシ目・ラン科・チドリソウ亜科・オルキス連・テガタチドリ属>
 
ラン科テガタチドリ属の多年草で、在来種。別名はチドリソウ。
日本では、北海道から本州中部以北の亜高山帯、高山帯に分布する。
海外では、ヨーロッパから極東までのユーラシア大陸北部に広く分布する。
草丈は50cm以上になり、花期は7〜8月で、茎の先に総状に花を付ける。
花色は淡紅紫色で、千鳥が羽を広げたように見える。
そして、根が手の形をしていることが、和名の由来。

似た花に、ノビネチドリとハクサンチドリがありますが、
ハクサンチドリは、唇弁や側花弁、がく片が細長く尖ることで区別でき、
ノビネチドリは、葉の縁が波打っていることで区別できます。

2011/7/22
山本小屋ふる里館を出て、美ヶ原高原の遊歩道を少し進んだ道路脇で見かけました。
アキアカネが止まっていたので、気になったのですが、最初、何の花か分かりませんでした。
良く見ると、近くにまだ花が少し残っているものがあり、本種と分かりました。
花が完全に終わってしまうと、楕円形の種子が付いたこん棒のようになってしまいます。
これでは、この状態を知らないと何の花か分からなくなりますね。

 
2011/7/23
山本小屋ふる里館に戻る途中で、まだ、花が多く残る個体を見つけました。
ランの花であることが分かります。
手前に伸びて3裂する唇弁、横に張り出した側萼弁、後に伸びる長い距が特徴です。

ヤマオダマキ(Aquilegia buergeriana)
<キンポウゲ目・キンポウゲ科・オダマキ属>
 
2011/7/22 ヤマオダマキ(Aquilegia buergeriana)
 
2011/7/23 キバナノヤマオダマキ(Aquilegia buergeriana forma flavescens)

キンポウゲ科オダマキ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、九州北部に分布する。
萼片が赤褐色のヤマオダマキが最も広範囲に分布するが、本州中部にはキバナノヤマオダマキが多い。
草丈は、50cm以上になり、地下には丈夫な根茎と太い根がある。
根出葉は2回3出複葉で、10cm以上の長い葉柄がある。各小葉は第1小葉が長く、第2小葉はその半分以下。
各小葉は長さ3cm程の扇形で、葉先が2〜3中裂し、各裂片の先は2〜3残裂する。
茎葉は、上部になると葉柄がなく、1回3出複葉になる。
花期は、6月〜8月で、茎の上部で枝分かれした花柄の上部に幾つかの花を付ける。
外側で大きく開いているのは萼で、その内側に黄色い花弁があり、外に飛び出した距とつながっている。
この萼や距が紫褐色のものがヤマオダマキで、黄色いものがキバナノヤマオダマキである。
ただ、その中間的なものも多く、両者を明確に区別することは難しい。
距は、徐々に細くなり、先端は小球状になる。
オシベ先熟で、オシベは多数ある。中心部は退化して膜状の仮オシベとなり、メシベを取り囲んでいる。
メシベは5個で、授粉後、萼片や花弁が落果すると、上向きに立ち上がり、果実となる。

7/22 アルプス展望コースの遊歩道脇で見かけたヤマオダマキです。
距は紫褐色ですが、萼片は、中央が紫褐色で、周辺は黄色でした。
どちらかというと、ヤマオダマキの配色に近い個体です。

7/23 王ヶ頭ホテルから美ヶ原高原の遊歩道を戻る途中で見かけたものです。
距に若干、褐色が残っていますが、萼片は黄色で、キバナノヤマオダマキに近い個体です。

ウツボグサ(Prunella vulgaris subsp. asiatica)
<シソ目・シソ科・イヌハッカ亜科・ハッカ連・ウツボグサ属>

シソ科ウツボグサ属の多年草で、東アジア温帯域に分布する。
日本でも、北海道から本州、四国、九州と広く分布する。
名前のウツボは、魚のウツボではなく、弓矢を入れる靫(うつぼ)から来ています。
草丈は10〜30cmで、葉は対生する。葉は、長楕円状披針形で長さ2〜5cm程になる。
茎先に長さ5cm前後の花穂をつくり、紫色の唇形花を密につける。
花冠は、上唇が平らなかぶと状で、下唇は3裂し、中央裂片のふちが細かく裂けている。
萼は上下2唇に分かれ、花後に口を閉じ、そのなかで果実が成熟する。

2011/7/22
山本小屋ふる里館を出て、美ヶ原高原の遊歩道を歩くと、道路脇のあちらこちらで見られます。
花が咲いていると分かりにくいですが、未開花の状態(中央)で見ると名前の由来がよく分かります。

イブキトラノオ(Bistorta officinalis Delarbre subsp. japonica)
<ナデシコ目・タデ科・タデ亜科・イブキトラノオ属>
 
タデ科イブキトラノオ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から九州に分布し、日当たりの良い山地から高山帯の草地に群生する。
日本以外にも、北半球に広く分布する。
花茎は高いもので1mに達し、先端に10cm弱の花穂を付ける。
花色は、白かピンクで、花弁はなく、花弁に見えるのは5裂した萼です。
雄しべは8本で、萼から飛び出しています。

2011/7/22
美ヶ原高原の山本小屋ふる里館を出て、美ヶ原高原の遊歩道を少し進んだ所で見かけました。
白い花が密集した花穂が風にユラユラと揺れていました。

エゾカワラナデシコ(Dianthus superbus L. var. superbus)
<ナデシコ目・ナデシコ科・ナデシコ属>


 
ナデシコ科ナデシコ属の多年草。
日本では、北海道から本州の中部以北に分布する。
海外では、ユーラシア中部以北に分布する。
分類上は、カワラナデシコの基本種とされている。
カワラナデシコと良く似ているが、苞の数(本種は2対、カワラナデシコは3〜4対)や、
萼片の長さ(本種は2〜3cm、カワラナデシコは3〜4cm)で区別できる。

2011/7/22
美ヶ原高原の遊歩道脇で、エゾカワラナデシコが所々で見られました。
花とつぼみを拡大しましたが、本種の花径と萼はほぼ同じくらいなのに対して、
カワラナデシコでは、明らかに花径より萼の方が長いので区別できます。
この写真を見て分かる通り、花の直径と右下のツボミの長さ(=萼の長さ)はほぼ同じです。
後、萼の基部にある苞が、本種は2対で、カワラナデシコは3対〜4対ある事でも区別できます。

※ カワラナデシコとの違いの詳細は、こちらを参照ください。



偶然、本種とハクサンフウロが並んで花を咲かせている見つけました。
両者の花の大きさなどを比較してみてください。

イワキンバイ(Potentilla dickinsii)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・キジムシロ連・キジムシロ属>
 
バラ科キジムシロ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。海外では、朝鮮半島に分布する。
草丈は20cmほどで、山地の岩場に自生する。茎先に集散花序を付け10輪程の黄花を付ける。
花径は10mmほどで、花弁、萼片、副萼片は各々5枚ある。花弁の先は少し凹む。
根際から生える葉は、3出複葉で、小葉には粗い鋸歯があり、裏面は白っぽい綿毛がある。
この仲間には似たものがあり、ミヤマキンバイとは生育環境も重複する。
見分け方は、本種の葉は鋸歯の切れ込みが浅く、小葉が菱形であるのに対し、
ミヤマキンバイの葉の鋸歯の切れ込みはかなり深くて、小葉が扇型で丸みが強い点です。
また、ミヤマキンバイの花弁の付け根には橙色の部分が見られるが、本種にはない点で区別できる。

2011/7/22
アルプス展望コースの遊歩道脇で、他の野草と混じって生えていました。



最初、尖った3出複葉(左側)を本種の葉と勘違いしていて、同定できませんでした。
あるとき、それが別の野草の葉で、本種の葉(右側)はもう少し丸みのある菱形と分かりました。
花の位置が紛らわしく、赤みを帯びた左の葉が目立ったので、無意識の内に結び付けてしまったようです。

ちなみに、赤みを帯びた葉は、ミヤマニガイチゴ(Rubus subcrataegifolius)と思われます。
花が咲いていないので、断定はできませんが、尖って3裂する葉の特徴は一致します。

ハクサンフウロ(Geranium yesoemse var. nipponicum)
<フウロソウ目・フウロソウ科・フウロソウ属>
 
フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、日本固有種。
日本では、本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の湿った草地に生える。
草丈は50cmを超えるものもあり、根際の葉は5〜7深裂し、掌状になる。茎に付く葉は対生。
花期は7月〜8月で、花色は白に近いものから濃いピンクまで個体差がある。
花径は30mmくらいで、花弁は5枚で付け根に白い軟毛がある。オシベは10本。

2011/7/22
美ヶ原の遊歩道脇、アルプス展望コースの遊歩道脇など、あちらこちらで見られました。
ピンクの可憐な花なので、人気のある高山植物です。
他のフウロソウ属の一覧はこちらに。

ハクサンオミナエシ(Patrinia triloba var. triloba)
<マツムシソウ目・スイカズラ科・オミナエシ属>
 
オミナエシ科オミナエシ属の多年草で在来種。別名、コキンレイカ。
日本では、本州の北陸地方から東北地方に分布し、山地の岩場に多い。
草丈は50cmを超える場合もある。葉は対生し、葉柄は茎の下方に行くに従い長くなる。
葉は、掌状に3〜5中裂し、葉の縁には鋸歯がある。
葉の脇に集散花序を出し、花径5mm程の小さな黄色い花を多数付ける。
花期は、7月〜8月で、花冠は5裂して、裂片の先は丸くなる。

2011/7/22
アルプス展望コースの遊歩道脇で、他の野草と混じって生えていました。
この写真も画面の大半に写っている葉は、本種のものではありません。
右端の写真の右上、少し奥まった所に見えている5中裂している葉が、本種のものです。

ヒゲノガリヤス(Calamagrostis longiseta)
<イネ目・イネ科・イチゴツナギ亜科・ノガリヤス属>
 
イネ科ノガリヤス属の多年草で、日本の固有種。
主な分布域は、本州の中部地方以北で、山地や亜高山帯の草地に自生する。
草丈は20〜80cmと幅があり、桿は束生します。葉は数十pの線形です。
8月前後に茎頂に20cm前後の円錐花序を出し、小穂は4mmほど。
護穎(ごえい)には長い芒(のぎ)があり、小穂の外に大きく突き出しています。

2011/7/23
朝、王ヶ鼻へ出かけた帰り道、大きく首を垂れた本種の群落をみかけました。
朝霧を集めて、赤褐色の小穂に水滴になって付き、かなりの重さになっているようです。
朝日が当たると、キラキラときれいに輝くのではと思いますが、まだ、霧の中でした。

カラマツ(Larix kaempferi)
<マツ目・マツ科・カラマツ属>
 
マツ科カラマツ属の落葉針葉樹で、日本固有種。
東北地方南部・関東地方・中部地方の亜高山帯から高山帯に分布している。
樹高は数十mになり、日本の針葉樹の中で落葉するのは本種のみです。
枝には長枝と短枝があり、長枝は数十pになるのに対し、短枝は数mmしかない。
葉は針形で、白粉に覆われておるので淡緑色に見える。長さは数cmで、秋には黄葉し、落葉する。
松かさは、長さ3cm前後になり、数十個の種子が入っている。
松かさは、初め緑色であるが、半年ほどで成熟すると褐色になり、種子を散布する。

2011/7/22
アルプス展望コースを歩いていると、所どころでカラマツを見かけます。
アルプス展望コースの終点、王ヶ頭に向かう所で、遊歩道脇に松かさを付けた樹がありました。
松かさは、まだ未成熟なため、淡黄緑色のきれいな色をしていました。









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