昇仙峡で見た昆虫
和名インデックス |
ホシハラビロヘリカメムシ(Homoeocerus unipunctatus)
<カメムシ目・カメムシ亜目・ヘリカメムシ上科・ヘリカメムシ科・ヘリカメムシ亜科>
ヘリカメムシ科の昆虫で、在来種。 日本では、本州から四国、九州に分布している。 褐色で、背面中央部に小さな黒点がある。腹部側面には不明瞭な縞模様がある。 マメ科の植物、特にクズを好み、都市部周辺にも広く分布している。
2013/8/6
昇仙峡ラインを登っているとき、最初に気が付いたのがこのカメムシでした。 食草ではないイネ科の植物の葉に止まっていました。 |
ミヤマアカネ(Sympetrum pedemontanum elatum)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・アカネ亜科・アカネ属>
トンボ科アカネ属のトンボで、俗に言うアカトンボの仲間です。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国で見られる。 海外では、ヨーロッパから中国東北部にかけて、原名亜種のヨーロッパミヤマアカネが分布する。 翅の縁紋内側にある褐色の太い帯と、翅脈まで色づくのが特徴で、他には少ないので識別はしやすい。 胸部側面はほぼ無斑で、翅の褐色帯の太さには個体差があり、寒冷地のものは褐色帯が狭くなる傾向がある。 成虫は7月上旬頃〜11月頃まで、低山地から高地まで見られる。 未熟なうちは雌雄とも体色は黄褐色をしているが、成熟した雄は、翅脈や縁紋まで全身が赤化する。 雌は橙色が濃くなる程度であるが、なかには縁紋が赤化する個体もある。
2013/8/6
ホシハラビロヘリカメムシの近くに、本種が止まっていました。 あいにく、川縁の葉の上に止まっていたため、撮影アングルが限定されてしまいました。 白い縁紋と褐色の帯模様が特徴的なアカトンボです。 |
サトジガバチ(Ammophila vagabunda)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・アナバチ科・ジガバチ亜科・ジガバチ属>
アナバチ科ジガバチ亜科のハチで、日本では北海道から本州、四国、九州とほぼ全国で見られる。 単独生活の狩りバチで、砂地に営巣し、神経を麻痺させた餌を運び込んで卵を産み付け、幼虫の餌にする。 幼虫は、獲物が腐敗しないよう死なないように食べ進み、食べつくすと蛹になる。 幼虫は、上記のように肉食性であるが、成虫は植物性で花蜜を餌とする。 ジガバチは、サトジガバチとヤマジガバチに分けられ、中胸背板に皺があるのがサト、無いのがヤマとされる。 また、サトは獲物は1匹だけを巣中に運び込むのに対して、ヤマは巣中に数匹入れるとされる。
2012/8/6
昇仙峡園地に降りていく道路脇で見かけました。 葉の上や枯れ草の間などをウロウロと歩き回っていました。 卵を産みつける餌を探しているのか、巣穴を掘る場所を探しているのか、とにかくじっとしていません。 |
キマワリ(Plesiophthalmus nigrocyaneus)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・ゴミムシダマシ上科・ゴミムシダマシ科・キマワリ亜科・キマワリ属>
ゴミムシダマシ科キマワリ亜科キマワリ属の昆虫で、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布する。 ゴミムシダマシ科の中では、比較的大きな甲虫で、都市郊外でもよく見られる普通種。 体色は、黒色、藍色がかった黒色、緑黄がかったものなど、地域差が大きい。 脚が長いのが特徴で、特に前脚が体長の割には長めです。 幼虫、成虫とも朽木を食べるので、倒木や朽木の周りに多い。
2010/8/6 昇仙峡園地に降りていく道路脇の松の木で、ウロウロと歩き回っているのを見かけました。 よく見かける普通種とのことですが、私が見かけたのは初めてです。 |