駒ケ岳 千畳敷カール インデックス
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中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ
中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ「しらび平駅」へは、バスやタクシーでしか行けません。
そのため、ふもとの駐車場(菅の台バスセンター)に車を止め、バスに乗り換えます。 そこからバスで登っていきますが、道が狭いのですれ違いも大変そうでした。 中央アルプス駒ケ岳ロープウェイの「しらび平駅」です。標高は、既に1,662mです。 バスは、集まっている人の数に応じて増減するようなので、しらび平駅までは比較的楽に着けます。 しかし、ロープウェイのゴンドラは人数制限があるため、ここに長蛇の列ができることになります。 平日で、比較的人は少なめとはいえ、それでも小一時間は待たされました。 しらび平駅から登っていくロープウェイのゴンドラです。 途中ですれ違う下りのゴンドラです。 登りのゴンドラは満員ですが、下りの方もご覧の通り満員で、人の多さを感じます。 「千畳敷駅」(標高は2,612m)から下っていくロープウェイのゴンドラです。 下っていく先には駒ケ根市の街並み、その後は白根三山などの南アルプスの山々です。 |
駒ケ岳ロープウェイからの眺望
ロープウェイが登るにつれ、「日暮の滝」が見えてきました。
さらに、遠くに千畳敷きカールの上部も見え始めました。 その頃には、谷筋に残る雪渓も見られるようになりました。 ロープウェイから見た日暮の滝方面の眺望です。 中央より左側の谷筋で、下の方に見えるのが「日暮の滝」のようです。 上の写真の左側をアップで撮影したものですが、V字型の谷筋の左下方が「日暮の滝」と思われます。 日暮の滝の上方に近づいたときに撮影した、岩肌を流れ落ちる滝です。 上の写真で、左側中央付近で谷筋の上端、行き止まりに見える部分です。 左側の写真は、ロープウェイで登るとき、谷筋で見かけた最初の雪渓です。 この写真では分かりにくいですが、上の白い固まりが雪渓で、下の方の白い部分は小さな滝です。 右側の写真は、さらに上に登った時にこの雪渓を撮影したものです。 日陰になっているので、かなり融け残っていました。 |
千畳敷駅から見た山々
千畳敷駅を出ると、目の前に千畳敷カールが広がり、山々がそれを囲むようにそびえていました。
右の方から「サギダルの頭」、「宝剣岳」がそびえ、乗越浄土へ続く八丁坂を人々が登っていました。 左が「サギダルの頭」で、右が「宝剣岳」です。 その間の谷筋には、大きな雪渓が残っていました。 左が「宝剣岳」で、中央の低くなっている部分が「乗越浄土」、そこに続いているのが「八丁坂」です。 「乗越浄土」の右に続く山並みです。 上の写真のさらに右側に続く山並みです。 「サギダルの頭」のアップです。 直下の少しなだらかになっている所(黄緑色の部分)にはお花畑が広がっています。 「サギダルの頭」の右側に残っていた雪渓のアップ写真です。 雪渓の上部にポツンと岩場が露出していて、その上部に点々と岩が続いており、落石後のようにも見えます。 ただ、岩の上に緑が見えますので、そうであっても最近のものではないでしょう。 あるいは、峯のようになっていて、単に積雪の厚みが薄いだけなのかもしれません。 「乗越浄土」と「八丁坂」のアップです。 小さくて見えないかもしれませんが、たくさんの人が八丁坂を登っていました。 |
千畳敷カールのお花畑
千畳敷カールを回る遊歩道があり、そこを回ることにしました。
今年の千畳敷カールは、コバイケイソウの当たり年だったようで、ラッキーでした。 お花畑の主人公よろしく、たくさんのコバイケイソウが咲き誇っていました。 それ以外にも、白いチングルマや黄色いミヤマキンポウゲなども咲いていました。 一面に咲くコバイケイソウのお花畑です。これほど咲きそろうのは数年に一度のようです。 コバイケイソウのお花畑のアップです。密度の濃い部分ではご覧のとおりです。 この辺りは黄色い花が目立ちます。主にミヤマキンバイやミヤマキンポウゲだと思います。 千畳敷カールの低くなった所を俯瞰した写真です。 一面のコバイケイソウのお花畑の手前は、岩場の方がチングルマの群落です。 中央付近の黄色い花は、川筋に沿ったように咲いているのでミヤマキンポウゲの群落と思われます。 千畳敷カールの末端の方で、遠くに駒ヶ根市が見えています。 この辺りは、コバイケイソウは遠くに少し見えていますが、そう多くありません。 どちらかというと、黄色いミヤマキンバイやミヤマキンポウゲの方が多く見えています。 お花畑の端の方には、まだ、雪渓が残っていました。 手前の黄色い花は、ミヤマキンバイだと思われます。 |
千畳敷カールからの眺望
千畳敷カールの散策路から見上げた「サギダルの頭」、「宝剣岳」です。
カールの底からの景色は、一段と雄大さを感じさせてくれます。 千畳敷カールの下部に「千畳敷カール」の看板があります。 そこから見上げた中央にそびえる「宝剣岳」、その右側で最も低くなっている「乗越浄土」です。 「乗越浄土」から千畳敷カールに続く「八丁坂」も見えています。 千畳敷カールの下部にある「剣ヶ池」。そこから見上げた「サギダルの頭」(左)と「宝剣岳」(右)です。 手前に「剣ヶ池」の縁に生えるウラジロナナカマドやチングルマが見えています。 「剣ヶ池」から「サギダルの頭」方向を見上げたものです。 右側が雲の陰に入り、「サギダルの頭」にスポットライトが当たったよう。 上と同じ「剣ヶ池」から「サギダルの頭」方向を見上げた写真ですが、池を大きく入れています。 「剣ヶ池」が大きく見えますが、実際はそれほど大きくはありません。水は底が見えるほどの透明度です。 右の写真は、「サギダルの頭」をアップで撮ったもので、雪渓やコバイケイソウのお花畑が見えています。 |
千畳敷カールのホンドザル
ホンドザル(Macaca fuscata fuscata)
<サル目・オナガザル科・オナガザル亜科・マカク属>
オナガザル科マカク属に分類されるサルで、日本固有種。
ニホンザルは、ホンドザルとヤクシマザルに分けられ、ホンドザルは、本州、四国、九州に分布する。 東北地方や中部地方山岳部の個体群は大型で、尾が短いのが特徴。 ヒトを除いたサル目の現生種では、最も北(下北半島)まで分布する。
お花畑を散策中、お花畑で盛んに何かを食べているホンドザルの群れを見かけました。 中には、遊歩道脇で食事をしているものもいました。 お花畑の縁近くの岩場で、十数頭の群れが活動しているのが見えました。 遊歩道を下っていくと、お花畑の中で盛んに何かを食べているホンドザルがいました。 さらに下っていくと、遊歩道に人だかりが見えます。何かなと近づくと親子のサルがいました。 遊歩道からは5m程の距離しかないのですが、人だかりを無視して悠然と食べ続けています。 おそらく、人が遊歩道から中には入ってこないことをよく知っているものと思います。 でも、この距離で親子の野生ザルを撮影できるのはラッキーでした。 |