駒ケ岳 千畳敷カールで見た昆虫
和名インデックス |
オオマルハナバチ(Bombus hypocrita)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・ミツバチ亜科・マルハナバチ族・マルハナバチ属・オオマルハナバチ亜属>
ミツバチ科に分類されるマルハナバチの一種で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に分布する。 体長は女王バチで20mm前後、働きバチは15mm前後とかなり小さい。 胸部と腹部は黄白色、黄橙色と黒色の縞模様で、腹部端は黄橙色。 この腹端が白いのは、セイヨウオオマルハナバチで、特定外来生物に指定されている要注意生物です。 なお、胸部や腹部の縞模様の変異は大きく、個体によっては見た目が異なる。 女王バチが単独で越冬し、4月頃から活動を始め、5月頃に営巣する。 ミツバチなどと同じように、女王バチのみが産卵を行う社会生活を行うが、規模は小さい。
2013/8/7
コバイケイソウの写真を撮っていると、突然、マルハナバチが視野に飛び込んできました。 後で調べると、腹端が白っぽいのでセイヨウオオマルハナバチかと思いました。 しかし、良く見ると胸部や腹部第1節、第2節は白っぽく、尾端は黄色みを帯びています。 セイヨウオオマルハナバチとは逆の配色で、この点で、オオマルハナバチとしました。 |
クロムネアオハバチ(Tenthredo nigropicta)
<ハチ目・ハバチ亜目・ハバチ上科・ハバチ科・ハバチ亜科・ハバチ属>
ハチ亜目に属するハチ類より原始的な、ハバチ科ハバチ属のハチ類。 日本では、北海道から本州、四国、九州と全国で見られる。海外では、中国に分布する。 体長は13mmほどで、体色は淡緑色に黒紋がある。 腹部には縞模様があり、翅は透明。
2013/8/7
後で調べれば良いと、高山植物を撮りまくっていたのですが、その中に写っていたものです。 このミヤマウイキョウを撮っていた時には、全く気が付いていませんでした。 そのため、クロムネアオハバチは若干ピンボケしています。 それでも色合いなどは良く分かると思います。 |
コマバムツボシヒラタアブ(Scaeva komabensis)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ムツボシヒラタアブ属>
ハナアブ科ムツボシヒラタアブ属のアブで、日本では北海道から本州、四国、九州とほぼ全国で見られる。 体長十数mmほどで、全体は黒色で、腹部背に細めの黄色紋がある。 腹部第3節と4節の2対は、先が丸く、三日月形に湾曲している。 かつて、高山性の稀種と言われたこともあるが、秋に高山から平地に移動する性質が知られ、普通種となった。
2013/8/7
ミヤマシシウドを撮影した時、複数のアブ類が写っていました。 その内の1つが本種で、腹部に同じような紋を持つアブは複数あり、同定に手間取りました。 紋の形状や細さ、湾曲の度合いなどから本種としましたが、間違っている可能性があります。 暑い夏には、涼しい高地に移動する性質があるらしいので、場所的には合っていると思います。 |
マガイヒラタアブ(Syrphus dubius)
<ハエ目・ハエ亜目・ハエ下目・ハナアブ上科・ハナアブ科・ヒラタアブ亜科・ヒラタアブ族・ムツボシヒラタアブ属>
ハナアブ科ヒラタアブ属のアブ。 体長は10mm前後で、腹部に黄色い斑紋が3対あり、紋がつながっている場合がある。 マガイヒラタアブとキイロナミホシヒラタアブは、最近、別種そして分けられた。 キイロナミホシヒラタアブ(Syrphus vitripennis)は、北海道、東北以外での記録はない。
2013/8/7
ミヤマシシウドを撮影した時、複数のアブ類が写っていました。 その内の1つが本種で、腹部に同じような紋を持つアブは複数あり、同定に手間取りました。 よく似ているのは、上記の2種とナミホシヒラタアブになります。 キイロナミホシヒラタアブは、撮影地が千畳敷カールなので除外すると、2種のどちらかと思われます。 腹部の模様の形状から本種としましたが、変異もあり、全く自信はありません。 |