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更新:2020/03/16
町田ダリア園



町田ダリア園は、町田薬師池公園 四季彩の杜 ダリア園が正式名称です。
薬師池公園からは少し離れた山崎町の小高い丘にあり、約500種、4000株のダリアが植えられています。
ダリアには、二色咲き、絞り咲き、ブレンドなどの花色を楽しむものや、
直径3cmほどのポンポン咲きから30cmを超える大輪まで、大きさや形も様々なものがあります。
それらを初夏から秋口まで、比較的長い期間にわたって楽しむことができます。

なお、私が行ったのは9月末ですので、終盤に近く、咲き終わりに近いものもあったようです。
時間的な制約もあり、広い園内に植えられた全てを見ることはできず、見られた品種は半分以下だと思います。



ダリア園ですので、見られるのは大半がダリアなのですが、それ以外にもいくつかの花も見られました。
また、ダリアなどの花には、いろいろな昆虫が訪花していました。
まず、これらを紹介した後、ダリアの花たちを紹介したいと思います。
といっても、品種名の記録がないので、花の写真のみになってしまいますが、ご容赦ください。
機会を見て、再訪し、品種名も含めて、撮り直しをしたいと思っています。


町田ダリア園 インデックス
町田ダリア園で見たダリア
町田ダリア園で見たその他の花
町田ダリア園で見た昆虫
町田ダリア園で見たその他の花
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町田ダリア園で見た昆虫
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町田ダリア園で見たダリア

ダリア(Dahlia)
<キク目・キク科・キク亜科・ハルシャギク連・ダリア属>

キク科ダリア属の多年生草本植物の総称。
「ダリア(dahlia)」の名は、スウェーデンの植物学者「アンデシュ・ダール」にちなんだものである。
和名はテンジクボタン(天竺牡丹)で、花の形がボタンに似ている事に由来する。
原産地はメキシコの高原で、ヨーロッパには1789年にマドリード王立植物園に移入された。
日本には、江戸時代の1842年(天保13年)にオランダから長崎に持ち込まれたとされている。
球根は非耐寒性で、塊根自体に不定芽を生じる能力がない。そのため、地下茎の芽を付けておくことが必要。
塊根は茎の方を上にして春に植えこみ、育てる。また、実生でも栽培でき、播種した年に開花する。
なお、暑さに弱く、原産地の気候に近い東北地方や北海道の高冷地の方が、色鮮やかな花が咲く。
花期は初夏から秋にかけてであるが、6月〜7月の初夏が最盛期になる。
長期に渡って品種改良がおこなわれ、多種多様な花色や花容の品種が作出されている。
なお、アメリカ・ダリア・ソサエティはダリアの花容を16種に分類している。
[FD]フォーマル・ディコラティブ(幅広い花弁の幾重にも重なって咲く)
[ID]インフォーマル・ディコラティブ(花弁が捻じれて波打ち、幾重にも重なって咲く)
[STC]ストレート・カクタス(外に反り返った真っ直ぐな細花弁が幾重にも重なって咲く)
[IC]インカーブド・カクタス(内側に曲がった細花弁が幾重にも重なって咲く)
[SC]セミ・カクタス(外側に曲がったIDより細長い花弁が幾重にも重なって咲く)
[POM]ポンポン(管状の花弁が球状になったもので直径が2in(52mm)以下のもの)
●ミニチュア・ボール(直径が2in〜3.5in(90o)ほどのポンポン咲き)
[BA]ボール(直径が3.5in(90o)以上のポンポン咲き)
[An]アネモネ(中心の筒状花が発達して丁字咲きのキクのようになったもの)
[S]シングル(一重咲きで、通常は花弁の数は8個)
[O]オーキッド(一重咲きで、花弁が内側に細く丸まったもの)
[Coll]コラレット(一重咲きで、8個の花弁の内側に副花弁があるもの)
[P]ピオニー(八重咲きで、幅広の花弁が大きく波打ち、花芯が出ているもの)
[WL]ウォーターリリー(幅広で丸みを帯びた花弁が、スイレンの花のように見えるもの)
●フリルド※(花弁の先が割れてフリルのようになったもの)
 ※ [STC-L]ストレート・カクタス フリル咲きなど、カクタス系にフリル咲きがある
[NOV]ノベルティダリア(上記以外のもの)




町田ダリア園で見たその他の花

ホソバヒャクニチソウ(Zinnia angustifolia)
<キク目・キク科・キク亜科・ヒャクニチソウ属>

キク科ヒャクニチソウ属の1年草で、原産地は北アメリカ(メキシコ北部、アメリカ合衆国)である。
草丈は20〜50cmで、茎はよく分枝し、短毛が生えている。
葉は対生し、長さ2〜7cmの披針形で、全縁である。
花期は7月〜10月で、茎頂に頭状花序を1個付ける。
頭状花序の直径は3〜5cmで、周囲の舌状花は橙色〜黄色で、中央には黄色い筒状花が並ぶ。
原種は一重咲きであるが、園芸品種には八重咲もあり、花色も赤や白がある。
秋には、茶色い痩果を付ける。

2002/09/25
園内の花壇で見かけたものですが、キバナコスモスのような花ですが葉が異なります。
いろいろ調べて、3脈の目立つ披針形の葉の特徴から、ホソバヒャクニチソウとしました。

ビッグヘリオトロープ(Heliotropium europaeum)
<ムラサキ目・ムラサキ科・キダチルリソウ属>

ムラサキ科キダチルリソウ属の1年草で、原産地はヨーロッパ、北アフリカ、アジア。
似たものにペルー原産のコモンヘリオトロープがあり、香水の原料になる。
ビッグヘリオトロープは、香りは弱く、どちらかというと大きく美しい花を楽しむ。
草丈は20〜50cmで、茎は直立〜斜上し、基部から分枝して剛毛〜微細剛毛がある。
葉身は、長さ15〜40mmの楕円形〜楕円状卵形。基部は広楔形〜円形で、葉先は尖る。
葉の表面は緑色でまばらに微細剛毛があり、葉裏は灰緑色で微細剛毛が密生する。
花期は7月〜9月で、茎頂や葉腋から集散花序を出し、直径3〜5mmの小花を多数付ける。
花冠は紫色や白色で、5裂して平開し、直径は3〜5mm。基部は筒状になり、長さは4〜5o。
萼片は長さ2〜3mmで、卵形〜卵状披針形。果時にも大きくならず、剛毛がある。
葯は長さ1mm前後で、卵状長楕円形。花糸は無く、花冠筒部の基部の少し上に付く。
子房は0.5mm強の球形で、花柱は短い。柱頭は長い円錐形で2深裂し、長さは1.5mmほど。

2002/09/25
園内の花壇で見かけたものですが、ミントの葉のようですが大き過ぎます。
花の形もシソ科の唇形花ではなく、先が5裂して平開し、基部が筒形です。
ただ、時々見かけた記憶があり、調べてみるとヘリオトロ−プと分かりました。
花の色や大きさなどから、コモンヘリオトロープではなく、ビッグヘリオトロープと思われます。

トウワタ(Asclepias curassavica)
<リンドウ目・キョウチクトウ科・ガガイモ亜科・トウワタ属>

キョウチクトウ科トウワタ属の多年草で、原産地は南アメリカ。
世界中で広く栽培され、また、野生化している。日本に渡来したのは、江戸時代末期である。
原産地では多年草であるが、耐寒性が弱いため、日本では1年草として扱われる。
草丈は50〜100cm。茎は淡灰色で、微軟毛があるか、または無毛である。
葉は対生し、長さ6〜15cmの披針形〜長楕円状披針形で、長さ1cm以下の葉柄がある。
花期は4月〜9月で、茎頂に集散花序を付け、10〜20個の小花を付ける。
花柄は長さが12〜25oで、軟短毛がある。
萼片は5裂し、長さ3mmほどの披針形で反り返る。開花時、反り返った花冠に隠れて見えない。
花冠は濃橙紅色で5深裂し、基部は黄色で、裂片は長さ3〜4oで大きく反り返る。
オシベは花冠基部にあり、花糸は合着して筒状になり、オシベとメシベは合体して蕊柱(ずいちゅう)になる。
濃黄色の副花冠はカップ状になり、蜜を貯める。そのカップから角状の突起が突き出し、蕊柱に覆い被さる。
袋果は長さ5〜10cmの紡錘形で、両端が尖る。熟すと縫合線に沿って縦に裂ける。
種子は長さ6〜7mmの卵形で、長さ2〜4cmの種髪(冠毛)がある。見た目はガガイモの種子と瓜二つである。

2002/09/25
園内の縁の方で見かけたものですが、葉の特徴からキョウチクトウに近いものと思いました。
ただ、花の形状は全く異なりますし、樹ではなく草本です。
花の形状に特徴があるので、それを手掛かりに調べてみると、トウワタだと分かりました。
下に反り返った赤橙色のものが花弁で、上に伸びた濃黄色のものは副花冠で、カップ状の所に蜜が溜まります。
ガガイモ亜科に属する植物で、その種子は長い種髪(冠毛)を持つガガイモの種子にそっくりだそうです。



町田ダリア園で見た昆虫

モンシロチョウ(Pieris rapae)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・シロチョウ亜科・シロチョウ族・モンシロチョウ属>
   
シロチョウ科モンシロチョウ属に分類されるチョウの一種で、在来種。
日本(全国)を含め、全世界の温帯、亜寒帯に広く分布する。
広い分布域の中でいくつかの亜種に分かれている。
日本に分布するのは亜種「Pieris rapae crucivora」とされている。
幼虫の食草はキャベツ、アブラナなどのアブラナ科植物で、それらの栽培域の拡大に伴い分布を広げてきた。
日本のモンシロチョウは、奈良時代に大根の栽培と共に移入されたと考えられている。
成虫は3月〜11月頃まで長期間見られ、年に4〜5回ほど発生するが、時期や回数は地域によって異なる。
開長は45〜50mmで、前翅の基部半分ほどが灰白色なのがメスで、オスは翅の付け根のみ灰白色。
オスはメスを探して飛び回るので、長時間飛び回っている個体の多くはオスである。
オスはメスを見つけると交尾しようとするが、交尾済みのメスは翅を広げ、腹部を突き上げて拒否する。
幼虫は、孵化後、4回脱皮して終齢幼虫となり、その後蛹になる。越冬は蛹で行う。

2002/09/25
園内で見かけたチョウの中では、2番目に多かったのがモンシロチョウでした。
いろいろな花を訪花しては、吸蜜をしていました。

キタキチョウ(Eurema mandarina)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シロチョウ科・モンキチョウ亜科・キチョウ属>

シロチョウ科キチョウ属に分類されるチョウで、在来種。
日本では、本州の東北南部から四国、九州、南西諸島に分布する。
海外では、アフリカ中部以南からインド、東南アジア、オーストラリアと広く分布している。
翅は黄色で、前翅、後翅とも外縁は黒色に縁どられ、裏面に黒褐色の斑点がある。
夏型の外縁の黒帯は幅広で、秋型では黒帯は先端に少し残るか、消失する。
幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類のマメ科の植物で、年に数回発生し、成虫で越冬する。
以前は1種とされたが、現在では下記の2種に分類された。しかし、外見からは識別困難。
・キチョウ(ミナミキチョウ/Eurema hecabe) 南西諸島に分布する
・キタキチョウ(Eurema mandarina) 本州から南西諸島に分布する

2002/09/25
トウワタの花を訪花していたのは、キタキチョウでした。
副花冠のカップ状の部分には、蜜がたっぷり溜まっているので、吸蜜の効率は高そうです。

ベニシジミ(Lycaena phlaeas)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・シジミチョウ科・ベニシジミ亜科・ベニシジミ属>

シジミチョウ科ベニシジミ属に分類されるチョウの一種で在来種。
ユーラシア大陸と北アメリカ大陸に広く分布し、多くの亜種に分かれている。
日本に生息する亜種は、「Lycaena phlaeas americana Harris」である。
前翅長は15mmほどで、前翅表は黒褐色の縁取りに、赤橙色の地に黒い斑点がある。
後翅表は黒褐色で、翅の縁に赤橙色の帯模様がある。翅裏は表面の黒褐色部分が灰色になっている。
雌雄で翅の形が異なり、前翅が尖ったような形のものがオスで、少し丸まった感じのものがメスである。
また、春型では黒色部が細くて赤橙色部分が鮮やかで、夏型では黒色部が広くなって、全体に暗色化する。
冬は幼虫で越冬する。

2002/09/25
ダリアの花弁の上に止まっているベニシジミです。
翅表の黒色部の幅が広く、全体に暗色化しているので夏型、前翅の先が丸みをおびているのでメスです。

ヒメアカタテハ(Vanessa cardui)
<チョウ目・アゲハチョウ上科・タテハチョウ科・タテハチョウ亜科・アカタテハ属・ヒメアカタテハ亜属>
   
タテハチョウ科ヒメアカタテハ亜属に属する蝶で、在来種。
日本を含め、南極大陸以外の大陸に分布している。
日本でもほぼ全国でみられるが、数はあまり多くない。
冬は、暖地では成虫でも幼虫でも越冬する。
成虫の前翅長は25〜33mmで、開張は40〜55oになる。
前翅の先端は黒地に白斑、前翅の中央部には橙色地に黒斑があり、アカタテハによく似ている。
しかし、後翅は前翅同様に橙色地に黒斑があるのに対し、アカタテハは外縁以外が黒褐色と異なる。
移動性が高く、夏から秋にかけて、温暖地から寒冷地に向かってどんどん分布を広げる。
そのため、秋には個体数が増え、寒冷地でも見られるようになるが、寒さに弱いので越冬はできない。
幼虫の食草は、キク科のハハコグサ、ヨモギ、ゴボウなどで、成虫は各種の花を訪花して吸蜜する。
なお、アカタテハは花以外に樹液や腐果にも集まるが、本種は花以外には集まらない。

本種は、ヨーロッパでは大移動することが確認されている。
その距離、北は北極地方にほど近い所から南は熱帯の西アフリカまで実に15,000kmである。
北アメリカのオオカバマダラは渡りで有名であるが、その移動距離の倍近い距離になる。
夏の終わり頃、何百万匹という大集団になって渡りをするが、飛翔高度は500m以上と高空である。
また、渡りに都合の良い風を待ち、それに乗って平均時速45kmという高速で長旅をする。
そのため、大群であるにもかかわらず、渡りが人目に触れることはほとんどなかった。
また、この長旅は一往復を6世代に渡って行なわれるとされている。

2002/09/25
園内で見かけたチョウの中では、最も多かったのがヒメアカタテハでした。
それも、いろいろなダリアの花を訪花して、吸蜜していました。
モンシロチョウがいろいろな花を訪花していたのに対して、なぜか、ダリアの花のみでした。

イチモンジセセリ(Polytremis pellucida)
<チョウ目・セセリチョウ上科・セセリチョウ科・セセリチョウ亜科・イチモンジセセリ属>
 
セセリチョウ科イチモンジセセリ属の蝶で、在来種。
日本では、ほぼ全国で見られるが、北海道ではあまり多くは生息していない。
海外では、朝鮮半島から中国、ヒマラヤ、ボルネオと広く分布する。
成虫で越冬するが、寒い地方では越冬できない。
同じセセリチョウ科のオオチャバネセセリやチャバネセセリと良く似ているが、下記で区別可能。
●イチモンジセセリ :後翅に横長の白斑が一直線に4つ並ぶ
●オオチャバネセセリ:後翅に上から短−長−長−短−長と白斑が5つ並ぶ
●チャバネセセリ  :後翅に小さな白斑が一直線に4つ並ぶ

2002/09/25
園内のダリアの花をせわしなく飛び回っていたのがイチモンジセセリでした。
左側の個体は、翅が大きめで尾端の飛び出しが小さいのでメスと思われます。
右側の個体は、翅の大きさや尾端の様子が、この角度では分からないので判別不能です。

シロオビノメイガ(Spoladea recurvalis)
<チョウ目・メイガ上科・ツトガ科・ノメイガ亜科>

ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州まで、ほぼ全国に分布する。
日本以外では、アジア、オーストラリア、北米まで広く分布している。
出現時期は6月〜11月で、年に5〜6回と多い。
開張は21〜24mmで、前翅、後翅はともに濃褐色で、それぞれのほぼ中央に白条が1本ある。
さらに、前翅には前縁から後縁に向けて中央部まで1本の白条がある。
日中に草原などでよく見られる昼行性で、花の蜜を求めて訪花する。また、灯火にもよく飛来する。
幼虫は、アカザ科(ホウレンソウ、アカザなど)やウリ科の葉を食害する。
幼虫は5齢を経て体長15mm前後の終齢幼虫となる。
終齢幼虫の頭部は淡黄褐色で、多くの褐色斑紋があり、胴部は半透明で、緑色を帯びる。

2002/09/25
園内のホソバヒャクニチソウやダリアの花で見かけた、シロオビノメイガです。
褐色の翅に白い横帯が特徴の昼行性の蛾で、吸蜜のために訪花しています。

アキアカネ(Sympetrum frequens)
<トンボ目・トンボ亜目・トンボ上科・トンボ科・アカネ亜科・アカネ属>
 
トンボ科アカネ属のトンボで、日本では全国でふつうに見られる。
日本の固有種で、極東アジアからヨーロッパにかけては、近縁種のタイリクアキアカネが分布する。
ナツアカネと異なり、夏には平地から高地に移動し、秋に成熟して平地に戻ってくる。
夏場の未成熟期は橙色の体色であるが、秋の深まりとともに成熟して赤い体色になる。
特にオスは赤くなるが、ナツアカネと異なり、胸や頭部までは赤くならない。

2002/09/25
園内を飛び回り、時折、花などに止まっていたのがアキアカネです。
最初、ナツアカネかと思ったのですが、胸部の模様(下記参照)からアキアカネと分かりました。
秋になって、産卵のために夏に過ごした山岳部から下りてきたようですね。


ナツアカネとアキアカネの見分け方

   .

成熟した個体のどこまでが赤いかなど、いろいろ異なる所はあります。
ただ、最も分かりやすい違いは、胸の3本線の中央の形(白い丸印の中)です。
ナツアカネは、先が切り落とされたように、角張っています。
一方、アキアカネは、そのまま伸びて尖がっています。


コアオハナムグリ(Gametis jucunda)
<コウチュウ目・カブトムシ亜目・コガネムシ上科・コガネムシ科・
ハナムグリ亜科・ハナムグリ族・ハナムグリ亜族・ハナムグリ属>
 
コガネムシ科ハナムグリ属の1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国、ロシア東部、インドシナ半島に分布する。
日当たりの林の周辺や原っぱで普通に見られ、白い花によく集まる。
体長は10〜16mmで、出現時期は4月〜10月。
体色は個体差があり、緑色から赤褐色が多いが、稀に黒い個体も現れる。
背面に白斑があり、短毛が密生する。腹面は黒色。
成虫は花蜜や花粉を食べ、幼虫は植物の根を食べる。
成体で越冬し、春に交尾して産卵し、秋には新成虫が出現する。

2002/09/25
園内のダリアの花に潜り込んで、花粉や蜜をむさぼっているコアオハナムグリです。
背面の白斑や体色には個体差があり、上記の写真でも体色や白斑がかなり異なります。





























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