雪の花菖蒲田
初夏にはハナショウブが咲き乱れ、一面を覆い尽くす花菖蒲田も、冬には何もありません。
その花菖蒲田がすっかい雪に覆われ、都心近郊とは思えない景色に様変わりしていました。
2018/1/25
雪に覆われた花菖蒲田方向の様子です。積雪2日後ですが、谷筋のためほとんど溶けていません。 右は同じ方向を夏と秋に撮った写真です。冬は、雪がなければ、ちょっと表情の寂しい写真になってしまいます。 | ||
冬の薬師池
薬師池の周りのマツなどには、雪害対策で雪吊りが施されています。
枝が折れるほどの大雪はめったにないのですが、今年は大いに役立ったようです。 雪吊りがあるだけでも良い感じなのですが、雪が積もると雰囲気もずいぶんと変わります。 2017/12/20 2018/1/25 2018/1/25 12月に行ったとき、薬師池の周りにあるマツなどに雪吊りが施されていました。 今年、1/23の朝方にかけて大雪が降り、都市部は大混乱に。その2日後に薬師池公園に行ってみました。 幹線道路の雪は無くなっていましたが、公園の中の日陰部分はほとんど雪が解けずに残っていました。 自宅近くでは、大枝が雪で折れて落ちていましたので、今回は雪吊りが活躍したことでしょう。 ただ、公園に行ったときには、雪吊りが施された木には雪は残っていませんでした。
イロハモミジが池にも写って、夏の緑の濃いときも、秋の紅葉のときも良い景色を見せてくれます。 残念ながら、モミジが葉を落とす冬は、御覧の通り、池にも氷が張って寒々としています。 | ||
雪のハス田
夏には一面を覆う大賀ハスも、冬には枯れて何もありません。
そのハス田の上や木道がすっかり雪に覆われて、白い景色に一変していました。 2018/1/25 夏には、木道などがほとんど見えないくらいに葉を出していた大賀ハスも、冬には何も見られなくなります。 この時は、雪が木道やハス田の上をすっかり覆い隠して、すっきりとした景色になっていました。 2018/1/25 ハス田の周りの木々もすっかり葉を落として、ツツジなどの低木が葉を付けているだけです。 それでも、雪が余計なものを覆い隠してくれるので、それなりの景色にはなります。 | ||
古民家
薬師池公園内には古民家が2つあります。
1つは梅林の奥にある旧永井家(農家)で、もう1つの旧荻野家(医家)は萬葉草花園の隣にあります。 旧永井家は、国の重要文化財の指定を受け、旧荻野家は東京都指定有形文化財の指定を受けているそうです。 旧永井家は、梅や福寿草が咲く頃が似合っていると思っています。 旧荻野家の周りに華やかなものはないのですが、雪をまとった姿はなかなか風格がありました。 2018/1/25<旧永井家> 2018/1/25<旧荻野家> 屋根に雪が残っている茅葺屋根の古民家というのは、風情があり、日本の原風景といった趣です。 2018/1/25 旧荻野家の住宅は、医家の住居だけあって入母屋造のりっぱな住居で、周りの景色とも馴染んでいます。 屋根の雪が溶けだして、軒先にたくさんの氷柱ができていました。 | ||
水車
花菖蒲田の途中にある水車小屋。凍り付くことなく、水車は動き続けていました。
2018/1/25 水車は動き続けていましたが、飛沫が周りの物に付いて、凍り付いていました。 水車自体も、周辺部に氷は見られませんが、その内側には氷が張り付いて、白っぽく見えています。 また、水の導水路からは、漏れた水が氷柱になってたくさん垂れ下がっていました。 2018/2/14 1月に来た時よりも水量が多く、勢いがありました。そのため、かなり飛沫が飛び散っています。 水車から跳ねた水は、近くの草木の葉等に付いて凍り、葉が氷に覆われてオブジェになっていました。 | ||
氷の芸術
寒くなると、タイミングが合えば見に行きたいと思っていた薬師池公園。
目的の1つは、シモバシラの枯れ枝に出来る霜柱を見ることでした。 ところが、なかなかタイミングが合わず(言い訳です(^^;)、行けていませんでした。 今年は意を決して出かけました。そして、いろいろな霜や霜柱、氷柱などが見られました。 もちろん、その中には長年見たいと思っていたシモバシラの霜柱も入っています。 2018/2/14 2018/2/14 草の葉にできた霜の結晶です。針状に伸びた結晶も見られました。 2018/2/14 2018/2/13 普通に見られる霜柱と、シモバシラの枯れた茎に出来る特殊な霜柱です。 条件が良ければ、もっと大きく、うねうねと成長するのでしょうが、この時は少々大人し目でした。 2018/1/25 2018/1/25 旧荻野家の茅葺屋根から垂れ下がる大量の氷柱と、水車の導水管に出来た大きな氷柱です。 小さい頃には、良く氷柱が見られた記憶があるのですが、最近は自宅近辺では見た記憶がありません。 もちろん、スキーなどで雪深い所に出かけたときには、普通に見られるものではありますが。 | ||
水のクラウン
萬葉草花園の中に、蹲踞(つくばい)が設えられており、そこにも氷が張っていました。
その真ん中には、常に水滴が落ちるので穴が開いており、波紋が広がっていました。 それを見たとき、ひょっとしたらミルククラウンのようなものが撮れるのではと閃きました。 で、トライしたのが以下の写真です。 連写できるようにしていなかったので、何度も撮影したものを時系列に並べています。 その順番は、Webに掲載されていた水滴の落下を高速度撮影したものを参照しました。 2018/1/25 2018/1/25 落下していく水滴の様子です。いくつかに千切れて、丸い水滴になり、落ちて行きます。 <クラウン状に> <中央が盛り上がり> <千切れて水滴に> <2度目の盛り上がり> <後続の小水滴と衝突> 2018/1/25 最初の大きな水滴が、水面に落ちたときにミルククラウンのようなものができています。 粘性が小さく、厚みも薄くはないので、ミルククランのように立派なものはできません。 しかし、水滴の持つエネルギーで周囲の水が押し広げられて、盛り上がっています。 その反動で、今度は中央部が盛り上がり、先が千切れて水滴となり、少し持ち上がります。 それが再び落下して、周囲の水を押し広げますが、最初ほどには盛り上がりません。 3度目以降は、中央は盛り上がっても千切れず、上下動をするだけで、減衰していきます。 この動きが、水面に丸い波紋を作っているんですね。次の水滴が落下するまでに平面に戻っていました。 <水滴落下中> <クラウン状に> <小水滴と衝突> <中央が盛り上がり> <千切れて水滴に> 2018/2/13 前回は、氷の穴からの撮影でしたので、あまりよく見えていませんでした。 それで、この日、シモバシラの霜柱を撮りに行ったついでに、撮り直したものです。 こちらも単発写真の組み合わせです。こちらの方が、ミルククラウンに近い形で撮れていますね。 なお、盛り上がった際、後続の小水滴と衝突したのか、上部が凹み、ワイングラスの様になっています。 |