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春の高尾山〜相模湖 トレッキング
<2009/04/12>



自宅近くの桜のピークは過ぎていましたが、高尾山から相模湖に抜けるルートでトレッキングする事にしました。
当日は、朝から快晴で、絶好のトレッキング日和。桜の開花状況が気になりますが出発。

なんだかだで、出るのが少し遅くなり、高尾山駅に着いたのは11時を過ぎてしまいました。
薬王院の浄心門に着いたのが11時40分。止せば良いのに、まずは、薬王院の境内の見学です。
願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)をくぐったり、あちらこちらと歩き回りました。
そんな訳で、高尾山山頂に着いたのは13時半前になってしまいました。
そのまま山頂からもみじ台を経由して一丁平へ。
途中、ヤマザクラやミツバツツジを楽しみながらのトレッキングです。
一丁平で、遅めの昼食を急いで取りました。
といってもお湯を沸かして、しっかりコーヒータイムを取ってたりします。
ゆっくりし過ぎて、小仏城山に着いたのは15時を過ぎていました。
ここで一息入れ、15時20分、JR相模湖駅に向かって下山開始です。
下り切った弁天橋に着いたのは16時半くらいでした。ここから坂を登り、上に道に出ます。
道は、相模湖ピクニックランド(今はさがみ湖リゾートプレジャーフォレスト)に沿っています。
しばらく歩くと、ダムに出ます。ダムの上を渡って直ぐの所で、則面の階段を上りました。
町の中を歩いて国道20号に出ると、相模湖駅まではあと一息です。着いたのは17時を過ぎていました。

春の高尾山〜相模湖 トレッキング
インデックス


高尾山駅近くの展望台にて



ケーブルカーで高尾山駅まで登り、駅近くの展望台に上がってみました。
展望台の下にヤマザクラの樹があり、その樹越しに八王子JCTが見えました。

薬王院へ

 

浄心門(じょうしんもん)は、薬王院の入口結界にあたる総門です。
その浄心門をくぐって直ぐの所にあるのが、神変堂(じんべんどう)です。
修験道の祖といわれる役行者(えんのぎょうじゃ)が祀られているそうです。



浄心門をくぐると正面に長い階段が見えます。煩悩108つからの解脱を表す108段あるそうです。
この石段が男坂と呼ばれる正式な参道です。右手には女坂と呼ばれる緩やかな坂道があります。
その石段の方へ歩いて行くと、右手に「十善戒」の大きな看板がありました。
仏教における十悪(十不善業道)を否定形にして、戒律としたものです。

さて、今日は、通路脇にいろいろな植物がある女坂の方を写真を撮りながら登ります。

薬王院にて

1260余年前の天平16(744)年に、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として開山された。
正式名称「高尾山薬王院有喜寺」で、薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来します。
現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」「高尾山薬王院」が三大本山です。
古来、高尾山は修験道のお山といわれており、今もなお「琵琶滝」と「蛇滝」の二つの滝を擁する滝修業の場です。



薬王院の山門で、境内を護る楼門です。
別名を四天王門と言い、持国天・増長天・広目天・多聞天が、門の東西南北を護っています。



山門を入って右手の方に、大天狗、小天狗の像があります。
薬王院の御本尊は、飯縄権現様で、その立像(秘仏)が安置されています。
天狗は、その眷属(けんぞく)として衆生救済の利益を施す力を持ち、神通力を持つとされています。
高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山とされ、修験道根本道場でもあります。

 

左は、境内の大杉をバックにした枝垂れ桜、両者のコントラストが良いですね。
右の修行大師堂(しゅぎょうだいしどう)は、弘法大師を祀る、合格祈願スポットです。
合格祈願は、木彫りの蛸を持ちあげて、御大師様に祈願するそうです。
その心は、オクトパス(置くとパス=合格)。ダジャレの分かる御大師様のようです。

 

御本堂は、薬王院の中心であり、護摩祈祷が行われる所です。
御本尊の飯縄権現と薬師如来が祀られています。
写真は、入母屋造の御本堂正面にある唐破風の下にある龍の彫刻などです。
右は、御本社への階段の上にある大鳥居です。
階段脇には、不動明王に従う三十六童子像が置かれています。

 

御本社は、入母屋造の本殿と拝殿を幣殿で繋いだ権現造になっています。
飯縄権現堂(いづなごんげんどう)とも言われ、飯縄権現を祀る神社です。
朱塗りの華麗な社殿には、多数の彩色彫刻が施されています。
御本堂の唐破風やその下の龍の彫刻と比べると艶やかですね。

 

御本社の正面方向(左側)と右側面(右側)です。
これらにも彩色彫刻がたくさん施されているのが分かります。

 

左は御本社の裏手にある拝殿の側面です。ここにも多くの彩色彫刻があります。
右の方は、御本社を取り囲んでいる回り縁で、ここにも彩色彫刻が施されています。



御本社の奥にあるのが奥之院 不動堂で、四方3間の宝形造向拝付です。
御本堂の場所にあった護摩堂が移築されたもので、不動明王、行基菩薩、俊源大徳が祀られています。
建物は東京都指定有形文化財に、不動明王及び二童子立像も東京都有形文化財に指定されているそうです。

高尾山山頂からもみじ台へ

薬王院を後にし、高尾山山頂まで一気に登り切り、もみじ台まで歩いて休憩です。

 

 

山頂の手前で見かけたモミジです。2種類の樹があるようです。
おそらく、上の方がオオモミジで、下の方はイロハモミジではないかと思います。
下の写真で、下の方に写っているのは、スズタケです。きれいに隈取りが出ていますね。
この隈は、若葉にはなく、冬越しの際、縁が枯れて隈取りになるそうです。
なお、こういった葉を総称してクマザサ(隈笹)ということがあります。

※ この年、スズタケに花が咲いていました。ササの開花は40〜60年周期と言われています。
だとすると、大変ラッキーな出会いです。でも、開花するとササは一斉に枯れてしまうそうです。

 

高尾山山頂手前のヤマザクラです。ちょうど見頃でした。
山頂からの下りでも、所どころでヤマザクラが見られました。

 

山頂から10分ほどでもみじ台に着きます。ここもヤマザクラが満開でした。

もみじ台から一丁平へ

もみじ台で一息入れ、一丁平に向かいます。
途中には、大きなミツバツツジの樹もあり、ヤマザクラと共に楽しめました。

 

もみじ台を出て一丁平に向かう途中に、大きなミツバツツジの樹がありました。
こちらも満開で、その辺りを淡い赤紫色に染めていました。

 

一丁平でもヤマザクラやソメイヨシノが見ごろを迎えていました。

ここで、遅めの昼食を急いで取りました。
といってもお湯を沸かして、しっかりコーヒータイムを取ってたりします。

一丁平から小仏城山へ

昼食にちょっと時間を取り過ぎてしまったので、急ぎ、小仏城山に向かいます。



小仏城山の桜です。写真の樹は、おそらくソメイヨシノだと思います。
また、ここにはサラサモクレンも咲いていました。

 

小仏城山には、ホウキモモも植栽されていて、赤、白、ピンクとにぎやかです。

小仏城山からJR相模湖駅へ

小仏城山からJR相模湖駅に向け、15時20分に出発。一気に下って行きます。

 

小仏城山から下り始めると、下の方に弁天橋が見えました。そこが中間点です。
さらに降りて行くと、相模川が近づいてきて、流れなども良く分かるようになってきました。

 

16時半頃、弁天橋に着きました。左は上記の写真と同じ方向ですが、高度差を感じますね。
右は弁天橋を渡った所にある河原からの風景で、左と同じ方向の写真です。
残念ながら日が傾いて、この谷まで光が入ってこないので、せっかくの桜が目立ちません。

一息ついたら、今度は坂を登って、上の道路に出ます。
相模湖ピクニックランド(今はさがみ湖リゾートプレジャーフォレスト)に沿っている道です。
この道を歩いて行くと、相模ダムに出ます。ダムを渡った所で、直ぐ近くの則面の階段を上ります。
町の中を歩いて登って行くと国道20号に出ました。秋まではあと一息。
20号を左の方に少し歩くと、駅に続く十字路に出たので、商店街を抜けて駅に到着です。
今日は、朝の出発からゆっくりし過ぎたので、相模湖駅に着いたのは、17時を過ぎてしまいました。
もう1〜2時間はスケジュールを早めないとだめですね。反省。

トレッキング中に見た野草

春はやはり多くの野草に出会えます。
一番の収穫は、スズタケの花を見ることが出来たことです。
通常、ササは40〜60年周期で開花するといわれています。
その開花に巡り合えたのですから、ラッキー以外の何物でもありません。


ヤマルリソウ     スズタケ      イカリソウ     ヒトリシズカ

 ニリンソウ  ミミガタテンナンショウ  ミツバツチグリ    センボンヤリ

ここに掲載した野草の詳細についてはこちらをご覧ください。








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