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沖縄で見かけた昆虫



沖縄の琉球城 蝶々園の蝶々ハウスで見たオオゴマダラです。
ハウス内では、飼育されているオオゴマダラがたくさんフワフワと飛び回っていました。
飼育されている幼虫やたくさんの金色の蛹もぶら下がっていました。
実は、ハウスの外でもオオゴマダラを見たのですが、天然ものか、逃げ出したものかは分かりませんでした。
ハウスの近くでしたので、逃げ出したもののの可能性が高いと思います。



チョウ目
タテハチョウ科(オオゴマダラ)
沖縄で見かけた昆虫
和名インデックス


オオゴマダラ(Idea leuconoe)
<チョウ目・Glossata亜目・Heteroneura下目・二門類・アゲハチョウ上科・
タテハチョウ科・マダラチョウ亜科・オオゴマダラ属>
 
タテハチョウ科マダラチョウ亜科のチョウで、在来種。日本に分布するチョウとしては最大級である。
白黒のまだら模様が特徴的な大型のマダラチョウで、蛹が金色になることでも知られている。
日本では喜界島、与論島以南の南西諸島に、海外では東南アジアに広く分布している。
分布域内では、平地から山地まで広く生息し、季節を問わず繁殖するので1年中見ることができる。
翅は白地に黒い放射状の筋と斑点があり、前翅長は7cm前後、開長は13cm前後である。
ゆっくりと羽ばたき、フワフワと滑空するように飛ぶ。
季節を問わず繁殖するので、年間を通じて見ることができ、寿命の長くて、羽化後数ヶ月は生き続ける。
幼虫は、白黒の縞模様で、体側に赤い斑点が並び、頭部と尾部に細長くて黒い角がある。
アルカロイドを含むホウライカガミやホウライイケマを食草とするので、体内に毒を蓄積する。
その毒は、蛹や成虫にも引き継がれるので、他の動物による捕食を防ぐのに役立っている。
オスの腹端には、へアペンシルというフェロモンを分泌する器官があり、これはマダラチョウ類に共通する。
メスを見つけるとオスはヘアペンシルを広げてメスの周りを飛び回り、メスを引き付ける。

2009/3/7
琉球城 蝶々園で蝶々ハウスに向かっているとき、屋外で見かけたオオゴマダラです。
自然界で羽化した個体なのか、飼育されていたハウスから逃げ出したものかは不明です。

以下の写真は、蝶々ハウス内で飼育されていたオオゴマダラの成虫、幼虫、蛹です。



 

 


タテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶

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<オオゴマダラ>

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<アサギマダラ>

オオゴマダラはオオゴマダラ属、アサギマダラはアサギマダラ属に属する蝶です。
アサギマダラは八ヶ岳の原村にある八ヶ岳自然文化園で見かけたものです。
大きさは、オオゴマダラが13cm前後、アサギマダラが10cm前後で、アサギマダラがやや小さいです。
翅の色は、モノトーンに近いオオゴマダラに対して、アサギマダラの前翅は浅葱色、後翅は赤褐色とカラフルです。
体内にアルカロイド系の毒を蓄積する点、オスがヘアペンシルからフェロモンを出す点は同じです。
なお、アサギマダラは、日本本土と南西諸島や台湾との間を長距離移動することで知られています。
そして、アサギマダラは日本全国で見ることができる唯一のマダラチョウ亜科の蝶です。
また、南西諸島にはカバマダラ、スジグロカバマダラ、リュウキュウアサギマダラ、オオゴマダラが分布します。
なお、リュウキュウアサギマダラはアサギマダラと付きますが、アサギマダラとは別属の蝶です。

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<アカボシゴマダラ>

最近、関東地方を中心に増えてきているのが、アカボシゴマダラです。
本来は、固有の亜種Hestina assimilis shirakii Shirozu)が、奄美諸島にのみ生息が確認されているだけでした。
それが、大陸型の亜種(Hestina assimilis assimilis )と推定される個体が、生息域を拡大しているのです。
故意の放蝶なのか、何かにまぎれて侵入したのか、真相は不明ですが、自然繁殖が確認されています。
なお、名前にゴマダラと付きますが、マダラチョウ亜科ではなく、コムラサキ亜科アカボシゴマダラ属に属します。
見た目は、オオゴマダラに似ていて、有毒のマダラチョウ類に擬態していると考えられています。










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