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伊豆で見かけた昆虫



伊豆をドライブした際、訪れた所で見かけた昆虫です。



チョウ目
アゲハチョウ科(ジャコウアゲハ)
ハチ目
ミツバチ科(コマルハナバチ)
伊豆で見かけた昆虫
和名インデックス


ジャコウアゲハ(Byasa alcinous)
<チョウ目・Glossata亜目・Heteroneura下目・二門類・アゲハチョウ上科・
アゲハチョウ科・アゲハチョウ亜科・キシタアゲハ族・ジャコウアゲハ属>
 
アゲハチョウ科のチョウで、体内に毒を蓄積するため、幼虫、成虫とも捕食されにくい。
そのため、クロアゲハやオナガアゲハなど本種に擬態して身を守るものがあり、ベーツ擬態と呼ばれる。
日本では、本州の秋田県以南から八重山諸島まで分布し、南西諸島では多くの亜種に分かれる。
成虫の前翅長は45〜65oあり、翼開長は10cmほど。後翅が他のアゲハチョウと比べ、斜め後方に長く伸びる。
雌雄差が大きく、オスの翅色は光沢のある黒色であるが、メスは明るい褐色で、その差は明瞭。
なお、オスの腹端から麝香のような匂い(成分はフェニルアセトアルデヒド)がするのが和名の由来。
幼虫はウマノスズクサ類を食草とするが、毒性のあるアリストロキア酸を含むため、それが体内に蓄積する。
この蓄積した毒は、羽化して成虫になっても体内に残る。
なお、本種の分布域は広いが、発生は食草のある所に限定されるので、見られる場所は限られる。
幼虫は、ナミアゲハなどと異なり、終齢虫になっても緑色にならず黒いままで、全体に突起がある。
突くと臭角を出す点は、他のアゲハ類と同じであるが、臭角は少し出す程度である。

2005/5/5
アカオ ハーブ&ローズ ガーデンで見かけたジャコウアゲハのオスです。
ツツジやコフサウツギ(たぶん)で、盛んに吸蜜していました。
腹部の毒々しい赤い斑紋が目立ちますが、これは警告色で、有毒であることをアピールしています。
そのため、ゆったりと飛んでいても、鳥などが襲うことはありません。

コマルハナバチ(Bombus ardens ardens)
<ハチ目・ハチ亜目・ミツバチ上科・ミツバチ科・ミツバチ亜科・マルハナバチ族・マルハナバチ属>
 
ミツバチ科マルハナバチ属のハチの1種で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。
海外では、朝鮮半島から中国に分布している。
出現時期は3月〜10月で、越冬した女王バチが春先から活動を開始する。
他のマルハナバチ同様、林床の地中に営巣する社会性のハナバチだが、6月頃にはコロニーが解散してしまう。
そのため、6月頃にオスが見られるようになり、同時に新しい女王バチも巣立っていく。
オスの体長は15o前後で、淡黄褐色の毛で覆われ腹端がオレンジ色をしている。短命で、寿命は1ヶ月程度。
メスは、淡黄褐色の毛で覆われ腹端がオレンジ色をしており、女王バチも働きバチ(メス)も同様である。
なお、女王バチは体長20o前後、働きバチは15o前後で、オスと同じような大きさである。

コマルハナバチとクロマルハナバチのメスは酷似していて、見分けるのが困難であるが、下記の点で区別可能。
・クロマルハナバチの毛並みは、刈り揃えられたように上面が揃った長さで平らに見える
 コマルハナバチの毛並みは、長さがバラバラで、ボサボサしてみえる
・後脚の附節の形が異なり、瘤状の湾曲があればクロマルハナバチ、湾曲がなければコマルハナバチ

2005/5/6
修善寺 虹の郷でハマナスの花を撮影しているとき、写野に飛び込んできました。
腹端以外が真っ黒で、腹端のみがオレンジ色をしているのは、コマルハナバチかクロマルハナバチのメスです。
区別点は上記の通りなのですが、ハチにピントを合わせていないため画像が不鮮明で、明確な判断ができません。
ただ、ピンボケ気味ですが、毛並みにボサボサ感(下記参照)がありますので、コマルハナバチと思われます。


コマルハナバチ

     .

腹端以外が真っ黒で、腹端のみがオレンジ色をしているコマルハナバチのメス(女王バチか働きバチ)です。
上記の写真のように、胸部や腹部に生える毛は、長さが不揃いでボサボサして見えます。










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