涸沼自然公園の野鳥
和名インデックス |
コブハクチョウ(Cygnus olor)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・ガン亜科・ハクチョウ属> 全身白色の大型の水鳥で、白鳥の一種である。 日本には本来分布していない外来種。ヨーロッパ、中央アジアを中心に生息する。 繁殖のため渡りをするが、中国東部や朝鮮半島で越冬するものもある。 日本では北海道から九州まで各地で記録があり、定着している地域もある。 他にも北アメリカ東部、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどに移入されている。 全長150cmほどで、雌雄同色であり、扁平なくちばしはオレンジ色。 くちばし上部の付け根に黒いコブのような裸出部があり、これが名前の由来。 ヒナの幼綿羽や幼毛は、本来、灰色であるが、白色の個体もいる。 ヨーロッパでは、東に行くほど白色型が増える傾向があり、ポーリッシュと呼ばれる。 餌は、マコモなどの植物で、水辺にヨシや水草を積み重ねて大きな巣を作る。 産卵数は5〜7個程度で、メスが抱卵する。
2012/5/21
公園に入って、しばなく進んだ所で大きなコブハクチョウに出会いました。 近づいて良く見ると周りにヒナがうろちょろしていました。その数、なんと8羽。 日本には本来分布していない外来種ですが、ここでは繁殖しているようです。 ここのヒナは、灰色ではなく、白い幼綿羽に覆われているので、ポーリッシュと呼ばれる白色型です。 良く見ると親鳥の脚や水かきも、暗灰色ではなく、淡褐色なので、ポーリッシュです。 近くで子供が網を持って魚取りをしており、攻撃されないかハラハラしていましたが、大丈夫でした。 ここは多くの人が集まる場所なので、コブハクチョウも人慣れしているようです。 |
ツバメ(Hirundo rustica)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・ツバメ科・ツバメ亜科・ツバメ属>
北半球の広範囲に生息し、日本では沖縄以外で繁殖する。沖縄では旅鳥。 日本で繁殖するツバメは、主に台湾、フィリピン、ボルネオ島などで越冬する。 体長は17cmほどで、翼開長は32cmほどある。 体上面は光沢のある藍黒色で、喉と額が赤い。体下面は白く、胸に黒い横帯がある。 尾は長く、深く切れ込んだ二股型で、この形状をツバメにちなんで燕尾形という。 脚は短くて歩行には不向きなため、巣材を採取するとき以外、地面に降りることはほとんどない。
2012/5/21
小川の上を飛び回り、ときおり、水面かすめるように飛んで水を飲んでいました。 太陽の広場の方に上がった時も、広場の芝生の上を飛び回って、餌を取っていました。 小川の上に張り出すように出ているヨシの上に止まり、羽繕いを始めました。 これだけ動いても、ヨシの茎はほとんど揺れません。ツバメの軽さに驚かされます。 |