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網引湿原で見かけた野鳥



加西市網引町にある県内有数の滲水湿原である網引(あびき)湿原とその周辺で見かけた野鳥です。
湿原は、谷地形に堆積した土砂によって形成され、湧水によって涵養されています。
湿原には貴重な植物群落や湿原代表昆虫などが生息し、周辺環境も含めて多様な生態系が保護されています。
湿原の方で野鳥は見かけませんでしたが、周辺の田んぼやため池では野鳥が暮らしています。



カイツブリ目
カイツブリ科(カイツブリ)
ペリカン目
サギ科(ダイサギ)
網引湿原で見かけた野鳥
和名インデックス


カイツブリ(Tachybaptus ruficollis)
<カイツブリ目・カイツブリ科・カイツブリ属>

日本も含め、アフリカ大陸から北部を除くユーラシア大陸、ヨーロッパの一部と広範囲に生息する。
日本では、えさ場の河川や池、湖などが凍結するところ以外では留鳥。
凍結するところでは、夏に飛来する夏鳥。
体長は30cm弱で、翼開長は40cm強と、日本にいるカイツブリ科の中では最小です。
夏羽では、頭部から首の後ろにかけてが黒褐色で、頬から首の横が赤褐色になる。
体上面は暗褐色で、クチバシは黒く、斑が明瞭に見られる。
冬羽では、全体に色が淡くなり、頭部から体上面は暗褐色で、下面は淡褐色になる。
頬から首の横にかけては、黄褐色になり、クチバシは暗灰色で、斑は不明瞭になる。

2022/8/9
湿原からの帰り道、新池の所まで来た時、湖面を逃げるように泳ぐカイツブリが2羽いました。
私の姿を見て、あわてて岸を離れて行ったようで、その後、直ぐに潜水してしまいました。
よく見ていると、カイツブリは3羽いたようで、頭部の模様から今年孵化した幼鳥のようです。


2022/8/27
また、カイツブリがいないかと見たのですが、新池で前回見た所にはいませんでした。
辺りを見回していると、数十m先にあるガマの生えている所で、動いている鳥が見えました。
写真を撮り、拡大して確認するとカイツブリでした。2羽が幼鳥で、1羽(中央)は親鳥のようです。


カイツブリの夏羽と冬羽、幼鳥

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<夏羽>            <冬羽>
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  <幼鳥>           <親鳥と幼鳥> 
東京都町田市の薬師池公園の池で雛を育てていたカイツブリです。
この池では、毎年、営巣していて、数羽の雛が巣立って(追い出されて)いきます。


ダイサギ(Ardea alba alba)
<ペリカン目・サギ科・サギ亜科・ダイサギ属>

サギ科ダイサギ属の鳥で、シラサギ(全身が白いサギの総称)と呼ばれるサギ類の1種。
熱帯、温帯に分布し、世界中で見られる。なお、温帯に生息するものは冬には熱帯方面へ移動する。
日本では、亜種チュウダイサギが夏鳥として、亜種オオダイサギ(ダイサギ)が冬鳥として観測される。
そのため、渡り鳥ではあるが、年中観測される。
全長90cmほどになる大型のサギで、脚と首がかなり長いのに加え、くちばしも長い。
夏羽時にはくちばしは黒いが、冬羽時には黄色くなる。脚は、全体に黒い。
なお、夏羽時には目の周りも黄色から緑色に変わるが、婚姻色とされている。

2202/8/27
網引湿原の新池で、カイツブリを探しているとき、対岸にサギがいるのが見えました。
肉眼では、その種類までは分からなかったのですが、写真を撮って拡大すると、ダイサギだと分かりました。
まだなのか、もうなのか分かりませんが、夏には黒いはずのクチバシは、冬羽時の色合いでした。


ダイサギの夏羽と冬羽

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2012/6/15<夏羽>              2014/3/31<冬羽>
多摩川で見かけた夏羽と冬羽のダイサギです。
クチバシの色以外に、眼の周りの色もがらりと変わります。










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