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網引(あびき)湿原



実家でWebを見ていた時、比較的近くに県内有数の湿原があることに気が付きました。
加西市網引町にある滲水湿原で、奥池を挟んで2700uの広さがある網引湿原です。
貴重なサギソウやムラサキミミカグサ等の植物やヒメヒカゲやヒメタイコウチが生息しています。
そのため、2020年(令和2年)3月13日に天然記念物として県指定文化財に指定されています。
奥池などの周辺環境も含めた361,828uが指定範囲となっています。


<網引湿原への入口にある看板群で、この右手が駐車スペース>



< トピック >

今回、4月並みの陽気に誘われ、ちょっと早いですが網引湿原に行ってきました。
陽気に誘われたのは私だけではなかったようで、加西ナチュラリストクラブの方とお会いしました。
予想通りというか、まだ、湿原は枯野原状態でしたが、湿原の手入れや木道の補修が行われていました。
湿原内で緑色だったのは、キセルアザミのロゼット状の根生葉のみだった気がします。
しかし、4月並みの陽気に誘われたのか、越冬組のチョウやトンボに会うことができました。
また、通路脇の側溝や湿原で流れのある所に、大きなカエルの卵塊がいくつもありました。
側溝の桝の中には、大小さまざまなオタマジャクシが集まっていました。
この時期に見られる塊状の卵塊は、アカガエルの卵塊と思われます。

網引湿原 インデックス


…… ハッチョウトンボが飛び交ってます ……
[2022/6/18]

気が付くのが遅くて、既にトキソウは終盤になっていて、見られるかどうか分かりません。
しかし、うだうだ言っても始まりませんので、出かけてみることにしました。
ただ、地図を見ても近くに駐車場が見当たらず、少々歩くことになりそうです。
ところが、出かけた方々のブログなどを見ていると、近くに数台程度止まれることが分かりました。
土曜日なので満車の可能性が高いですが、意を決して出かけました。
9時前に実家を出て、駐車場に着いたのは10:20でした。やはり満車となっていました。
少し離れた公会堂に駐車できるそうなので、行ってみると先客が2台ありましたが、スペースは十分。
空いている所に留めさせていただいて、長靴に履き替えて湿原の入口に戻りました。
入口から農道を歩いて最初の獣害防止ゲートに到着したのは10:50でした。
10分ほどで靴底の洗い場到着。余計なものを持ち込まないよう長靴の底を、しっかり洗浄。


<ハッチョウトンボ♂> <ハッチョウトンボ♀>  <オオシオカラトンボ>  <ハラビロトンボ> .

湿原にはノハナショウブやカキランが咲き、ハッチョウトンボが飛び交っていました。
かなり傷んでいましたが、トキソウが1輪だけ残っていました。ラッキー
ヒメタイコウチの幼虫も見ることができ、湿原を後にしたのが12:45です。
オオシオカラトンボやハラビロトンボが飛び交っていたので、それらを撮影。
途中のバイオトイレで用を足して、入り口の駐車場に戻ったのが13:30でした。
そこから公会堂に戻ろうとしたところで、田んぼを覗き込んでいる方々を見かけました。
何を見ているのか聞くと、緑色で尻尾がオレンジのホウネンエビとの事。


    <ホウネンエビ>           <謎の生物(謎解きはこちらで)>

そこを通りかかった地元の湿原を管理されている方に、ホウネンエビを見せていただきました。
今日は、短い時間でしたが色々なものを見ることができ、満足して帰途に着きました。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… サギソウにはちょっと早かった ……
[2022/8/9]

8月に入って、そろそろサギソウが咲き始めているのではないかと、行ってみることにしました。
平日でもあり、すんなりと到着し、入り口の駐車場に駐車することができました。
平日ですが、先客が1台。この日は、この車の持ち主と、他に2名の方と出会っただけでした。

第1湿原には、花らしきものが見当たらないのでパスして第2湿原へ。
第2湿原に着くと、先客の方が1名、写真撮影をされていました。
聞くとハッチョウトンボの撮影に来られたとか。
前回たくさんいた所を見てみましたが、とんと見当たりませんでした。
サギソウも見当たりません。まだ、開花には早かったようです。


<ミカヅキグサ>   <ホザキノミミカキグサ>  <サワヒヨドリ>      <キキョウ> .

代わりという訳ではありませんが、ミカヅキグサやホザキノミミカキグサなどが見られました。
ぐるっと1周している途中、マユタテアカネに会い、戻った所でハッチョウトンボに会えました。
真っ赤なオスがちょこんと止まっていたので、先客の方にいることをお知らせしました。
もどるときに第1湿原にもよったのですが、ここでもハッチョウトンボのオスに会えました。
前回来たときには、第1湿原では全く見かけなかったので、第1湿原での初見となりました。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… やっとサギソウに会えました ……
[2022/8/16]

サギソウに会いたいと、1週間後に再訪しました。
すんなりと入口の駐車場に到着しましたが、今日は先客が4台。
端の方にスペースがあったので、落ちないように気を付けながら駐車。
先客がいるということはと、期待しながら湿原に急ぎました。


<サギソウ>
第1湿原には人影はなかったのですが、ちらほらと白い花が見えています。
焦る気持ちを押さえながら、獣害防止ゲートを開けて中に入るとありました。サギソウが…
湿原のあちらこちらで白い翼を広げたようなサギソウが迎えてくれました。
後で聞いた話では、例年に比べて今年はサギソウの数が少ないそうです。
例年なら、第1湿原ではサギソウがもっと咲いていて、白く見えるほどとか。


  <ニホンアカガエル>    <ワキグロサツマノミダマシ>
第2湿原に入った所で、先客の女性が何かを熱心に撮っていました。
何を撮っているのか聞くと、アカガエルではないかとの事。私も見るのは初めてです。
第1湿原ほどではありませんが、こちらでもサギソウを所々で見ることができました。
第2湿原入口にもどる途中、通路脇で綺麗な緑色のクモ、ワキグロサツマノミダマシを見つけました。

今回は、一度は見てみたいと思っていたサギソウに会えたので、大満足でした。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… いろいろなキノコに会えました ……
[2022/8/27]

ちょっと時間が取れましたので、サギソウにもう一度会いたいと再訪しました。
土曜日でしたが、網引湿原の駐車場には先客は1台だけでした。

サギソウはと第1湿原に入ると、数は減っていましたが、まだ、そこここで見ることができました。
第2湿原でも通路脇などで、若干のサギソウを見ることができました。
戻りは第1湿原の外を周って、以前見かけたヤブタバコらしきものを確認することにしました。


 <ガンクビソウ>                 <サジガンクビソウ>
以前、ヤブタバコではと思っていたものですが、ガンクビソウでした。
花は似ていても草姿が異なり、ヤブタバコの花茎は極短いのに、ガンクビソウは長い花茎があります。
ガンクビソウの直ぐ側には、サジガンクビソウも花を付けていました。


<ツノホコリ>
ガンクビソウと通路を挟んで、倒木に点々と白いキノコ状のものが付いていました。
よく見ると細いひげ状のものがより集まっているようでした。
調べてみると、原生粘菌の一部に近縁な原生変形菌で、モゾモゾと移動するそうです。
純白に近いものが、かなりの数、点々と付いているのでかなり目立ちます。


<ボタンイボタケ>    <マンネンタケ>      <ノウタケ>      <不明種>  .
その先の林内では、見かけないキノコたちがあちこちで顔を出していました。
上記はその一部ですが、マンネンタケ以外は初めて見たキノコでした。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… リンドウの咲く頃 ……
[2022/10/11]

しばらく行っていなかったので、秋の網引湿原を訪れることにしました。
平日ということもあり、網引湿原の駐車場に止まっている車はなく、訪問者もいませんでした。


<ホソバリンドウ>

<キセルアザミ>
奥池から第2湿原、第3湿原と歩いていると、そこここでホソバリンドウが花を付けていました。
第2湿原や第3湿原にかけては、多くのキセルアザミが咲いていて、これらが目を楽しませてくれました。



また、実りの秋ということで、いろいろな樹や野草が熟した果実を付けていました。
上段左からウメモドキ、イソノキ、サルトリイバラ、アオツヅラフジで、
下段左からクサギ、コバノガマズミ、イヌザンショウ、テリハノイバラの果実です。
サルトリイバラとテリハノイバラの果実は、もっと真っ赤に熟します。
また、いろいろなキノコが見られるかもと期待していたのですが、こちらは期待外れ。
いくつかのキノコが見られただけでした。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… 真っ黒なトンボが飛び交ってます ……
[2023/5/4]

昨年、時機を逸して見損ねたトキソウ。その下見を兼ねて網引湿原を訪れることにしました。
ゴールデンウィークの最中ですが、時期的には早いので、大丈夫だろうと出かけました。
すんなりと到着し、駐車場を見ると先客が2台止まっていました。


<ユウゲショウ白花>    <キンラン>       <ヒメハギ>    <ショウジョウバカマ>

  <モチツツジ>     <ヤマツツジ>     <ツクバネウツギ>   <コツクバネウツギ>
第1獣害防止ゲートの手前でユウゲショウの白花に出会ったのを皮切りに、いろいろな花に出会えました。
ここで初めて出会ったのは、ツクバネウツギやコツクバネウツギです。


<ハラビロトンボ♂>  <ハラビロトンボ♀>   <シオヤトンボ♂>    <シオヤトンボ♀>

<フタスジサナエ♂>   <フタスジサナエ♀>   <タベサナエ♀> .
最も驚いたのは、駐車場に戻る際に目の前を横切って飛んで行った真っ黒なトンボです。
後にも先にも、これほど真っ黒なトンボには出会ったことがありません。
目の前を横切ったとき、本当に真っ黒に見え、思わず、えっと言ってしまいました。
それとサナエトンボも多くて、後で調べてフタスジサナエと分かりました。
写真を確認していて、1匹だけ胸部側面の黒条が異なるものが見つかり、タベサナエと分かりました。


 <ヤマキマダラヒカゲ> <ヒメウラナミジャノメ>   <ツチイナゴ>   <ヤマトフキバッタの幼虫>

  <ニワハンミョウ>   <ジョウカイボン> <ダイミョウキマダラハナバチ><コンボウケンヒメバチ>
トンボ以外にもいろいろな昆虫に会うことができました。
ツチイナゴは、昨年の晩秋に成虫になり、春になって活動を始めた越冬成虫です。
ダイミョウキマダラハナバチは、スズメバチ科のような見た目ですが、ミツバチ上科のハチです。
コンボウケンヒメバチは、ここで初めて出会った大型の寄生バチです。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… トキソウとトウカイコモウセンゴケに会えました ……
[2023/5/18]

昨年、時機を逸して見損ねたトキソウ。下見から2週間経ち、そろそろだろうと訪れることにしました。
平日でしたので、すんなりと到着。駐車場を見ると先客が1台止まっていました。


<ニホンアカガエルの幼体>
バイオトイレ近くで、出迎えてくれたのがニホンアカガエルの幼体でした。
トイレを出て歩き始めると、足元でピョンピョン跳ねて右往左往。
2週間前に成体に出会いましたが、3月頃にいったん冬眠から覚めて産卵します。
その後、親は再び冬眠に入り、その間に卵がオタマジャクシになります。
親ガエルは4月〜5月に再度冬眠から覚めるのですが、その頃にオタマジャクシがカエルになるようです。


<シライトソウ>
第1獣害防止ゲートの先にある林内では、かなりの数のシライトソウが白い花序を伸ばし始めていました。
2週間前に来たときには、やっと花茎が10cmほどに延びた所だったので、成長が早いですね。


<トキソウ>
第1湿原に入ると、たくさんの白っぽい点々が目に入ってきました。
遠目で草陰に点々と見える白い物ですが、近づくと朱鷺色がはっきりして、トキソウだと分かりました。
時期的には少し早かったのですが、今年は暑いからか、かなりの数が咲いていました。


<トウカイコモウセンゴケ>
奥池に差し掛かった所で、遊歩道脇で赤っぽい葉のトウカイコモウセンゴケに気が付きました。
まだ、花茎を伸ばし始めたばかりで、花は咲いていませんでした(左の2枚)。
第2湿原からの戻りに、この直ぐ先の所でトウカイコモウセンゴケの花に出会いました(右2枚)。
他も似たような物だろうと、あまり注意して見ていなかったので、見落としていたようです。


  <スイカズラ>   <白花のユウゲショウ>  <ショウジョウバカマ> <ショウジョウバカマ>
スイカズラは、駐車場ちかくの通路脇で見かけました。咲いていたのはこの花序だけでした。
白花のユウゲショウは2週間前に見つけたものですが、紅紫色の普通のものも咲き始めていました。
奥池の畔で見かけたショウジョウバカマの果実は、弾けて種子が飛び、花弁のように見えました。
直ぐ近くには、裂開して種子が見えているものもあり、弾け方が分かりますね。


 <ハラビロトンボ>    <ハラビロトンボ>  <ハッチョウトンボ♂> <ハッチョウトンボ♀>
左端は2週間前に見たハラビロトンボで、飛んでいるときには真っ黒に見え、驚いたものです。
その右側が今回見たもので、腹部に白い粉が吹いて、昨年見かけたものに似てきました。
左の2枚は第2湿原で見かけたハッチョウトンボで、左が成熟したオスで、右がメスです。


 <ウバタマコメツキ>     <ヒゲナガハナノミ♂>     <ヒゲナガハナノミ♀>
第1湿原の獣害防止ゲートの手前で、目の前に何か甲虫が飛んできたので、思わず手で払い落しました。
落ちたものを見るとかなり大きなコメツキムシで、後で調べて、ウバタマコメツキと分かりました。
第1湿原の中で見かけたのが右端の黒い甲虫で、最初、ゴミムシの仲間かと思ったのですが、違いました。
しばらく、正体不明だったのですが、中央の第3湿原で見かけたヒゲナガハナノミを調べていて分かりました。
ヒゲナガハナノミのメスだったんです。雌雄で体色などが異なり、同一種に見えませんね。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。



…… やっとノギランの花を見られました ……
[2023/7/18,25]

… ノギランの花とタイワンウチワヤンマに出会えました …
<2023/7/18>
今回、ツボミと花後の状態しか見れていない、ノギランの花を見に行ってきました。
平日だし、トキソウやカキランなどが終わり、サギソウが咲くまでの端境期で、人は少ないとみていました。
予想通り、駐車場は空っぽで、帰るまでに人と合うことはありませんでした。


<ノギラン>
第1獣害防止ゲートを通った先の林内で、最初のノギランに会えました。
奥池の畔では、何ヶ所かで群生していて、たくさんの花茎を立ち上げていました。


<トウカイコモウセンゴケ>             <ユウスゲ>   .
5月に来た時、咲き始めたばかりのトウカイコモウセンゴケですが、今は花の盛りです。
通路の反対側の奥池の畔には、ユウスゲが点々と花茎を立ち上げていました。
そこにトンボが止まっていたのですが、団扇状の張り出しが黒いのでタイワンウチワヤンマと思われます。


<ヒメヤブラン>    <ミカヅキグサ>   <ホザキノミミカキグサ>   <モウセンゴケ>
第2湿原では、ヒメヤブランやミカヅキグサ、ホザキノミミカキグサが花を咲かせ始めていました。
モウセンゴケは、花期の終わりのようで、見かけたのはこの花のみでした。


<ハッチョウトンボ>   <マユタテアカネ>   <オオシオカラトンボ>   <ハラビロトンボ>

<タイワンウチワヤンマ> <翅だけのチョウトンボ>  <チョウトンボ>  .
相変わらず、飛び交うトンボの種類や数はかなり多いです。
マユタテアカネは羽化が始まったばかりなのか、この初々しい色の個体ばかりでした。
遠くてうまく撮れなかったタイワンウチワヤンマですが、団扇状の部分が黒一色に見えます。
チョウトンボの翅が落ちていて、よく見るとアリがたくさん集まって、翅以外の部分は無くなっていました。
その後、駐車場に戻る際にチョウトンボに出会いましたが、高い梢にしか止まりません。
そのため、このような見上げるような逆光の写真しか撮れませんでした。


  <シオヤアブ♀>     <シオヤアブ♂>   <サキグロムシヒキ♀>
シオヤアブが、遊歩道をハンミョウよろしく道案内してくれました。
そのメスの写真を撮っていると、近くでブーンと大きな羽音がし、振り向くとオスがホバリングしていました。
どうやらこのメスに求愛しているようで、しばらくして近くの葉に止まって動かなくなりました。
食事中でないメスに迂闊に近づくと、自身が餌になってしまうので、様子見しているようでした。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。

… ウチワヤンマとタイワンウチワヤンマを確認できました …
<2023/7/25>
前回見かけたタイワンウチワヤンマですが、自信が持てないので再確認することにしました。
1週間後に再訪したのですが、今回も時期外れということもあり、駐車場は空いていました。


<ウチワヤンマ♀>      <ハラビロトンボ♀>
さっそく支度をして出発したのですが、第1獣害防止ゲートの手前でウチワヤンマ亜科に遭遇。
確認すると団扇状の部分に黄色い斑紋があり、副性器がないので、ウチワヤンマのメスと分かりました。
やはり、先週見かけたのはウチワヤンマだったんだろうかと思えてきました。
確認を終えて歩き出そうとしたら、目の前をハラビロトンボのメスが通り過ぎて、枝先に止まりました。


<ヌマトラノオ>                 <ヒメドコロ> .
第1獣害防止ゲートの手前で、質素な白花を咲かせ始めたヌマトラノオに出会えました。
多くは、他の草に紛れてひっそりと白い花を咲かせていました。
第2湿原に入った所で、前回来た時に気になっていた小さなオニドコロ風の草本が花を付けていました。
後で調べてみると、ヒメドコロだと分かりました。小型のオニドコロといったところです。


<アシナガグモの交接> .
第2湿原を歩いていたとき、張られたロープ上で組み合っているクモを見つけました。
同じようなクモだったので縄張り争いでもしてるのかと思いました。
カマキリの鎌のような上顎の牙を絡ませて組み合っていて、アシナガグモらしいことが分かります。
写真を撮っていると、突然、パッと離れ、小さい方がさっさと逃げて行きました。
後で写真を見ると、大きい方はアシナガグモ♀で小さい方はアシナガグモ♂らしい事が分かりました。
調べてみると、アシナガグモが交接するときは、オスとメスが上顎の牙を絡ませるそうです。


   <ウチワヤンマ♀>   <ウチワヤンマ♂>  <タイワンウチワヤンマ♂><タイワンウチワヤンマ♂>
第2湿原から奥池に戻ったとき、前と同じところでウチワヤンマを見かけました。
向きが悪くて団扇状の部分が良く見えず、やきもきしていると向きを変えてくれました。
団扇状の部分に黄色い斑紋がないタイワンウチワヤンマで、その後、移動した先で撮ったのが右端の写真です。
前回、タイワンウチワヤンマとした判断に間違いはなかったようです。
駐車場に戻る際、最初にウチワヤンマのメスを見かけた所で、ウチワヤンマのオスを見かけました。
最初に撮った写真(左端)と並べたので雌雄差が良く分かると思います。団扇状部分の黄斑が明瞭です。


<ヌマエビ科の1種>
第1獣害防止ゲートを出た左手にある小川(?)で、小さな生物が動き回っているのが見えました。
道具類を持っていなかったので、上から水面越しに撮ることしかできませんでした。
写真を拡大するとエビのように見えたので、調べてみるとヌマエビの仲間らしいことが分かりました。
ただ、この写真からはそれ以上のことは調べようがありません。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。




…… ヌルデの耳附子を見つけました ……
[2023/8/5]

前回見かけたヌマエビが気になって再訪したかったのですが、いろいろあって延びてしまいました。
時間が取れたので再訪したのですが、今回も時期外れということもあり、駐車場は空いていました。
ただ、田植えが近いこともあって、ため池の水位が下がっているのが気になりました。
前回見かけた場所に行ってみると、やはり、水がほとんどなくなっていて、水たまり状態です。
ということで、確認するには来年まで待つ必要がありそうです。


<ヌルデの耳附子>
駐車場近くの通路沿いで、ヌルデの虫えい(複葉の葉柄の翼葉につく耳附子)を見つけました。
ヌルデシロアブラムシが作る虫えいは、出来る場所によって耳附子、花附子、木附子と呼ばれます。


   <アブラゼミ>       <カナブン>     <ニワハンミョウ>  <ニセノコギリカミキリ>
網引湿原で初めて見たセミが、このアブラゼミ(おそらくメス)です。
抜け殻は、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミのものを確認してますので、これらもいると思います。
ただ、関西地方ではミンミンゼミのいる山地にクマゼミはいません。実家のある平地には腐るほどいますが。
カナブンとは久しぶりの再会です。夏に山地に行くことが無くなったので、見る機会がなかったんです。
ニワハンミョウは、相変わらずピョンピョンと道案内をしてくれます。
第1湿原横の遊歩道で、ノコギリカミキリ(と思っていた)の死骸を見つけました。
既に内蔵等はアリに持ち去られて無くなっており、上翅の一部も無くなっていました。
後で調べていて、ニセノコギリカミキリの存在を知りました。そっくりですが、微妙に違う所があります。


<ホザキノミミカキグサ>   <ヤマノイモ>     <アオツヅラフジ>  <アオツヅラフジの果実>
ホザキノミミカキグサは奥池の畔や第2湿原などで花盛りとなっていました。
ヤマノイモは、駐車場に戻る途中で見たもので、花が上に立ち上がるのが特徴です。
アオツヅラフジは第3湿原の奥で、昨秋、果実を見た所で確認したものです。
ツルがイソノキに巻き付いているので、右端のようにイソノキの若い果実と混在しています。
白い粉を吹いているのがアオツヅラフジの若い果実で、黄緑色のものがイソノキの果実です。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。




…… 4月並みの陽気に誘われて ……
[2024/3/16]

今回、4月並みの陽気に誘われ、ちょっと早いですが網引湿原に行ってきました。
陽気に誘われたのは私だけではなかったようで、加西ナチュラリストクラブの方とお会いしました。
予想通りというか、まだ、湿原は枯野原状態でしたが、湿原の手入れや木道の補修が行われていました。
湿原内で緑色だったのは、キセルアザミのロゼット状の根生葉のみだった気がします。
しかし、4月並みの陽気に誘われたのか、越冬組のチョウやトンボに会うことができました。
また、通路脇の側溝や湿原で流れのある所に、大きなカエルの卵塊がいくつもありました。
側溝の桝の中には、大小さまざまなオタマジャクシが集まっていました。
この時期に見られる塊状の卵塊は、アカガエルの卵塊と思われます。


<第1湿原>
左は手前の入口付近から、右は奥の入口付近から第1湿原を見たものです。
湿生植物は刈り込まれ、木道が整備されていました。まだ、一面枯野原です。


<第2・第3湿原>
左は第2湿原から第3湿原の方を見たもので、右は逆に第3湿原の方から見たものです。
こちらも、湿生植物は刈り込まれ、一面が枯野原になっていました。


<オオイヌノフグリ>    <ホトケノザ>      <ナズナ>      <タネツケバナ> .
駐車場近から第1獣害防止ゲートまでの間で見られた野草たちです。
早春に咲く花たちが、一斉に開花して所々で群生していました。


 <キタテハ>     <テングチョウ>     <ルリタテハ>     <キタキチョウ>
上記のような花には、キタテハやテングチョウ、キタキチョウが吸蜜に訪れていました。
ルリタテハは、第1湿原の木道に止まっていたものです。
これらのタテハチョウ科のチョウは、昨秋に羽化して成虫で越冬した個体たちです。
キタキチョウも同様で、昨秋に羽化し、成虫越冬した秋型の個体でした。


<アカガエルの卵塊とオタマジャクシ>
通路脇の側溝や湿原で流れのある所に、大きなカエルの卵塊がいくつもありました。
そして、側溝の桝の中には、大小さまざまなオタマジャクシがたくさん集まっていました。
この時期に見られる塊状の卵塊は、アカガエルの卵塊と思われます。
ここで確認できているのはニホンアカガエルですが、ヤマアカガエルも混ざっているかもしれません。

※ 上記は、主なものを抜粋したものです。詳細は、こちらをご覧ください。




網引湿原で見かけた野草
更新:2024/3/24

   トキソウ         カキラン         サギソウ     ホザキノミミカキグサ

和名インデックス

更新:2024/3/24

   モチツツジ       シライトソウ       シュロソウ     トウカイコモウセンゴケ

和名インデックス



網引湿原で見かけた昆虫
更新:2024/3/25

ヤホシホソマダラ     ハッチョウトンボ     ハラビロトンボ      ヒメアカネ  .

和名インデックス

更新:2024/3/25

ヨツボシモンシデムシ      スズバチ       ヒゲナガハナノミ      コバネイナゴ   .

和名インデックス



網引湿原近くで見かけた野鳥
更新:2022/9/13

カイツブリ

和名インデックス



網引湿原で見かけたその他の生物
更新:2024/3/25

ホウネンエビ        謎の生物 .
※ 謎の生物の正体に関しては、本文をご覧ください。

和名インデックス








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