旧古河庭園は、もと明治の元勲・陸奥宗光の邸宅として建てられたものです。
次男が古河家の養子になったのち、古河家の所有となりました。 ただし、この当時の建物で現存しているものはありません。 武蔵野台地の斜面と低地という地形を活かして、北側の丘に洋館を建てています。 そして、その斜面に洋風庭園を配し、低地には日本庭園を配しています。 この洋館と洋風庭園は、ジョサイアコンドル博士によって設計されたものです。 戦後、国の所有となりましたが、地元の要望により東京都が無償で借り受け、一般公開されています。 TVで、この旧古河庭園のバラが見頃を迎えていると紹介されていたので、出かけることにしました。 丘の上に建つコンドル博士設計による洋館です。 黒い外壁に白い窓とモノトーンの配色がシックな雰囲気を醸し出しています。 西洋庭園もコンドル博士設計によるもので、左右対称のフランス式整形式庭園となっています。 その中に石の欄干や石段、水盤などを立体的に配したイタリア露壇式庭園の技法が組み合わされています。 この西洋庭園に数多くのバラが植えられていて、洋館と調和した絵画的な美しさを見せています。 ということなのですが、バラの写真を撮るのに夢中で、両方を撮ったものがほとんどありません。 オベリスク仕立てのバラが、ちょうど洋館と一緒に入る所があり、そこで撮ったのが上記の写真です。 西洋庭園の下にあるのが日本庭園で、心字池を中心に枯滝、大滝、中島を配した構成です。 ここは、冬の松の雪吊りやソテツの霜除け、秋の紅葉の季節も良いとのことです。 しかし、今は5月の新緑の季節です。いろいろな緑色の葉が織りなす景色も良いと思います。 |
西洋庭園のバラ
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