ホーム旅の見聞録>四万温泉

新規:2020/07/24
四万温泉
2008/11/07〜08



紅葉の季節となり、どこかに行こうということになりました。
候補地は腐るほどあったのですが、TVで名物女将が紹介されていた四万温泉となりました。
お昼前に四万温泉についてしまったので、その先にある四万川ダム、奥四万湖に行くことにしました。
ダム周辺や奥四万湖畔は紅葉の盛りで、山全体に紅葉が広がり、色とりどりのパッチワークのようです。
四万温泉に戻る途中、日向見薬師堂に立ち寄り、四万温泉発祥の湯とされる御夢想の湯にも立ち寄りました。
その後、四万温泉の「四万やまぐち館」に戻ってチェックイン。そうそう、名物女将にも会えました。
翌日、四万温泉を少し散策しましたが、四万川沿いに見事に紅葉したモミジが見られました。
宿を後にし、もう一度、奥四万湖を周回して紅葉を楽しみ、帰路に就きました。
四万温泉から少し進んだ所に、四万の甌穴群があり、見事な甌穴が見られました。



四万温泉 インデックス



四万日向見公園(2008/11/7)

四万川ダムのすぐ下にある公園で、四万川ダムを真下からみることができます。
無料の駐車場があるので、一息入れるのには良いかもしれません。


<四万川ダム>
四万日向見公園(しまひなたみこうえん)は、四万川ダムの下の方にあるので、ダムの全景を見ることができます。
中世の城をイメージして造られたそうで、上部の壁面に石垣風の模様が付けられています。

 

 

さて、四万日向見公園ですが、周りの斜面には紅葉や黄葉が所々に見られます。
これから向かう予定の奥四万湖がどうなっているのか、期待させてくれる景色です。

四万日向見公園を後にして、斜面を登ってダムの上部に向かいました。




四万川ダム(2008/11/7)

四万川ダム(しまがわダム)は、群馬県吾妻郡中之条町四万地先にあるダムです。
利根川水系四万川に建設された重力式コンクリートダムで、提高89.5mあります。
この高さは、群馬県が運営するダムとしては最も高いもので、堤頂長は330mです。
湛水面積32hで、総貯水容量9,200,000立法mとなっています。



見上げた状態ではピンとこなかったのですが、この角度で見ると中世の城のようなデザインですね。
バックに見える山々も紅葉していて、なかなか良い感じです。

 

ダムの堤の上から見た奥四万湖です。
多くの紅葉した木々が見え、これからの奥四万湖ドライブが楽しみになってきました。

 

ダムの堤の上から見た下流側の景色です。下部に四万日向見公園が見えています。
下から見たときも紅葉した木々は見えていましたが、ここまで多いとは思いませんでした。




奥四万湖(2008/11/7)

四万川ダム(しまがわダム)建設によってできたダム湖が、奥四万湖(おくしまこ)です。
湛水面積32hで、総貯水容量9,200,000立法mとなっています。
奥四万湖をぐるりと一周できる道路があるので、紅葉を楽しみながらドライブしました。

 

ダムを後にして、少し上がった高台からの景色です。
左はこれから渡る橋の近くの紅葉状況です。少し茶色味を帯びていますが、良い色付きです。
右は、奥四万湖の反対側の紅葉状況です。赤、黄、緑が入り混じって、とてもカラフルです。



橋を渡った所で休憩。橋の上から撮った上流側の様子です。上流にも橋があるようです。
やはり、茶色味がかった木が多いのですが、きれいに紅葉した木が所々に見えています。

 

ダムが近づいてきたところで、対岸側(要は通って来た道)を撮ったものです。
手前に紅葉した木があったのですが、多くは茶色味がかった黄葉が多いです。

 

ダムまで戻ってきました。降りて対岸側を撮ったのが左の写真です。
右は駐車場で、愛車が写っています。




日向見薬師堂・御夢想の湯(2008/11/7)

日向見薬師堂の創建は平安時代の永延年間(987〜989年)とされています。
伝承によると、当時周辺の地頭だった日向守定光によって建立されたのが始まりと言われています。
定光が日向見の地で一睡もせず読経をしていると睡魔に襲われ、霊夢を見たそうです。
その霊夢に童が現れて、四万の病を治す源泉を教えられました。
目が覚めた後、不思議に思って教えられた場所に行くと霊泉が湧き出していました。
定光は、童は薬師如来の化身と悟り、日向見薬師堂を設けて、童姿の薬師如来像を安置したと伝えられます。
これが、四万温泉の由来となっており、「御夢想の湯」が四万温泉由来の場所となっています。

日向見薬師堂(ひなたみやくしどう)

現在の日向見薬師堂は、1598年(慶長3年)に伊勢国山田の鹿目喜左衛門が再建したものです。
寄棟、茅葺き、平入で、外壁は真壁造り、素木縦板張り、四方浜縁となっており、室町時代の建築様式です。
現存する群馬県最古の御堂建築であり、1912年(明治45年)に国宝に指定され、
1950年(昭和25年)に法改正に伴い、国指定重要文化財の指定を受けています。
この日向見薬師堂の前にある「お籠堂」は、1624年(慶長19年)に建てられたものです。
寄棟、茅葺きで、外壁は真壁造り縦板張りになっており、中央に通路が設けられています。
建設当初は、外壁はなく、湯治客が読経したり、断食したりするなど民間宗教施設だったそうす。

 
  <お籠堂>                 <日向見薬師堂>
 
<日向見薬師堂>                <日向見薬師堂>
ダムから四万温泉に向かう途中、日向見薬師堂に立ち寄りました。
茅葺き屋根になっていて、趣のある建物です。室町時代の建築様式なんですね。
薬師堂の前にあるのがお籠堂で、建築当時は柱だけで外壁はなかったそうです。
下段は、日向見薬師堂の側面や背面を撮ったものです。

御夢想の湯(ごむそうのゆ)

御夢想とは、夢で神仏のお告げがあること、あるいはそのお告げのことです。
つまり、定光が見た霊夢のお告げで発見された湯であることを意味しています。
現在の御夢想の湯は、2006年1月に建て替えられたもので、湯屋造りの木造建築になっています。
年中無休で、利用できるのは9:00〜15:00。無料で利用でき、足湯もあります。



薬師堂から少し離れた所に御夢想の湯がありました。
暖簾に四万温泉発祥の湯と書かれています。
これから温泉宿に泊まるので入りませんでしたが、誰でも無料で利用できるようです。




四万温泉(2008/11/7〜8)

四万温泉は、群馬県吾妻郡中之条町にあり、上毛かるたでは「世のちり洗う四万温泉」と詠われています。
四万川沿いに温泉街が広がり、日向見、ゆずり葉、新湯、山口、温泉口の5つの地区に分かれています。
日向見地区は、四万温泉の発祥の地でもあり、特に「日向見(ひなたみ)温泉」と呼ばれることがあります。

 

四万温泉の宿について、部屋に入って窓の外を見ると四万川に落ちる滝が目にとまりました。
滝といっても小さなものですが、部屋から眺められるのは良いですね。水もきれいです。

この後、温泉には入り、夕食を取り、名物女将の話を聞いて1日目が終わりました。

 

翌朝、四万川の辺を散歩した際、目を引いたのが紅葉したモミジでした。
四万川に張り出したモミジがきれいに紅葉し、清流とのコントラストもバッチリでした。

 

この辺りでは植林されたと思われる部分もあるようで、紅葉に緑の部分が入り込んでいました。
その緑色の部分が、紅葉した山々のアクセントになっています。

 

四万川に落ちる小さな滝が所々で見られます。
近くに紅葉した木々があれば良いのですが、そう都合よくはいきません。
アングルを工夫して、何とか取り込んでみましたが、かえってゴチャゴチャしてしまいました。




再度、奥四万湖(2008/11/8)

時間があったのと、昨日見た紅葉がきれいでしたので、もう一度、奥四万湖を周ることにしました。
といっても、昨日とは異なり、日向見公園には寄らず、上をぐるっと一周するコースです。
昨日は止まらなかったところなど、場所を選びながらのドライブです。

 

 

 

2度目の奥四万湖周回ドライブですが、昨日は見過ごしていた所など、発見はありました。
2度目ということもあり、余裕が出て、いろいろと目が届くようになったからでしょうか。
スルッと1周して、四万温泉を後にし、帰路につきました。




四万の甌穴群(2008/11/8)

四万温泉を出て、しばらく進んだ所に四万の甌穴群という群馬県指定天然記念物がありました。
甌穴(おうけつ)は、川の流れが渦を巻くところで、石が同じところをぐるぐる回るうちにできた穴です。
四万秋鹿の秋鹿橋の下流130mほどの所で、甌穴が大小8個ほど見られます。
大きなものでは、直径45cm〜2.9m、深さは1mを超えるそうです。


<甌穴>
見事な甌穴です。ここまでになるのに一体どれくらいの時間がかかったことか。
おそらく、数千年という気の遠くなるような時間をかけて、自然が削り上げたものです。

 

この辺りはゴツゴツと岩が連なり、流れが複雑になって甌穴ができやすいのでしょうか。
水の透明度も高いようで、深い所が青緑色に見えるのは、水が赤い光を吸収した結果だと思います。
入射した光の内、赤い色を水が吸収し、底から反射して戻ってくるときにはこのような色になります。
水深がもっと深いと、吸収されにくい青色が多くなって、青色が強くなります。

ページトップへ戻る
旅の見聞録へ戻る
ホームへ戻る




掲載している画像は、全てオリジナル画像です。したがって、その著作権は、kazに帰属します。
画像の使用については、非公開で個人使用の範囲においてのみ、その使用を許可いたします。
また、当サイトのリンクについてはフリーです。
ただし、サイト内のページ構成は予告なく変更する場合がありますので、トップページへのリンクをお願いします。

お問い合わせはこちらからお願いします。









inserted by FC2 system