和名インデックス
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ダンドボロギク(Erechtites hieracifolia)
<キク目・キク科・キク亜科・タケダグサ属> キク科タケダグサ属の1年草で、北アメリカ原産の帰化植物。 1933年に、愛知県の段戸山で最初に発見されたため、「ダンド」が名に付いている。 現在では、北海道から本州、四国、九州と全国で確認されている。 草丈は1mを超え、茎は直立して無毛。葉は互生し、無柄。長さ15p前後の狭披針形で、粗い鋸歯がある。 花期は9月〜10月で、茎頂のまばらな円錐花序に、多数の頭花を上向きに付ける。 舌状花はなく、中心の両性花、その周りの雌性花は、共に筒状花で、長さは12mm強。 花冠は白色で、雌性花の花冠は狭い。総苞は無毛で、下部がやや膨らんだ円筒形。 総苞内片は1列にきれいに並び、外片は極短い。なお、花後、基部の膨らみが大きくなる。
2018/9/18
神代植物公園の駐車場近くで見かけたダンドボロギクです。 花は地味ですが、辺りに背の高い草がないので、一際目立っていました。。 | |
ヤブタバコ(Carpesium abrotanoides)
<キク目・キク科・キク亜科・オグルマ連・ガンクビソウ属> キク科ガンクビソウ属の越年草で、在来種。 日本では、北海道から本州、四国、九州、琉球列島まで広範囲に分布している。 海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、ベトナム、インド、ネパール、ミャンマーに分布する。 草丈は50〜100cmで、茎は太く、軟毛があり、よく分枝する。枝は水平に近く、長く斜上する。 根生葉は花期にはなく、下部の茎葉は長さ20〜35cmの広楕円形で質は薄く、短毛が生える。 葉の基部は狭くなり、広い翼のある葉柄に流れる。葉先は尖り、縁に不規則な低い鋸歯がある。 上部の茎葉は長楕円形で、上のものほど小さくなり、無柄。 花期は8月〜10月で、葉腋に黄色いは頭花は下向きに1個ずつ多数付き、花柄はないか短い。 頭花の直径は1cm前後で、花柄は極短く、総苞は鐘状球形。極まれに基部に苞がある。 総苞片は3列に並び、外片は卵形で、短くて先が丸い。中片と内片は長楕円形。 頭花は筒状花だけからなり、中心部には両性の筒状花が、その周囲に雌性の筒状花がある。 果実は痩果で、長さ3mm前後の円柱形。臭気があり、先は細くなり、粘液を出して動物などに付く。
2018/9/18
神代植物公園の駐車場に向かっている途中、道路脇で見かけたヤブタバコです。 ほぼ満開の状態で、横に張り出した枝にたくさん花を付けていました。 ただ、若い株では横枝はほとんどなく、上段右のようにまっ直ぐ上に伸びる茎に花を付けていました。
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ムクロジ(Sapindus mukorossi)
<ムクロジ目・ムクロジ科・ムクロジ属> ムクロジ科ムクロジ属の落葉高木で、在来種。 日本では、本州中部以西から四国、九州、沖縄に分布している。 海外では、朝鮮半島から中国、台湾、東南アジアなどに分布する。 樹高は10〜20mで、日本では神社に植えられていることが多い樹種です。 幹は直立し、淡黄褐色で平滑。古くなると樹皮が薄くはがれる。 葉は互生し、長さが40p前後の偶数羽状複葉で、小葉は交互にずれて付く。 小葉は左右不揃いで、長さ10p前後の狭楕円形で全縁。 花期は6月で、雌雄同株。枝先に長さ数十pの円錐花序を出し、雄花と雌花が多数付く。 雄花、雌花とも直径は5o程で、花弁は5個、萼片も5個、オシベは8〜10個ある。 オシベは、花糸の下半分に毛があり、雄花では4o弱、雌花では3oほど。 雌花のメシベは、長さ3oほどで、心皮は3個あるが、成長するのはその内の1個だけである。 果実は、直径2cm強の球形で、橙黄色に熟す。乾くと皺ができて固くなり、透けてくる。 種子は、直径1cm強の球形で、黒色。羽付きの玉に使われる。油脂を多く含み、食用油が取れる。 また、外果皮はサポニンを多く含むため、泡立つので、昔は石鹸代わりに使われた。
2018/9/18
本堂の右横には大きなムクロジの木がありました。 枝には、その果実がたわわに実っています。きれいな黄緑色で、熟すのはもう少し先ですね。
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トチノキ(Aesculus turbinata)
<ムクロジ目・ムクロジ科・トチノキ属> ムクロジ科トチノキ属の落葉高木で、日本固有種。 日本では、北海道から本州、四国、九州に分布する。 樹高は20〜30mになり、幹は黒褐色。古木では樹皮が大きく剥がれる。 葉は対生し、5〜9個の掌状複葉。小葉は中央が13〜30cmの倒卵形で最も大きく、先は急に尖る。 側脈は並行で、20〜30対ある。縁は波打って、不揃いな重鋸歯がある。葉柄は5〜25cm。 花期は5月〜6月で、雌雄同株。同じ花序に雄花と両性花が混在する。 花序は長さが15〜25cmあり、ほとんどが雄花で、両性花は花序の基部に付く。 白い花弁は4個で、基部には淡紅色の斑紋がある。オシベは7個で、花から長く突き出し、上向きに曲がる。 メシベは1個で、雄花では退化して短い。萼片は5個ある。 刮ハは直径3〜5cmで、表面にいぼ状突起がある倒卵状球形である。 熟すと3裂して、直径3〜5cmの種子が出てくる。種子は暗褐色で、下半分は大きなへそになる。 種子は、果皮から出たばかりの時は暗褐色であるが、乾燥するにつれて褐色になる。
2018/9/18
深大寺を後にして、脇道を上っていると道端に栃の実が落ちていました。 まだ、分厚い果皮が一部付いたままでしたので、上から落ちてきたばかりのようです。 種子のみを拾ったのですが、暗褐色でよく見る栃の実とは色合いが異なります。 後で調べると、乾燥するにつれて色が明るい褐色に変わっていくそうです。 それにしても、大きくて立派な栃の実(種子)でした。 写真は自宅で撮ったので、乾燥が進み、少し褐色味が強くなっています。 拾った直後はもっと黒っぽい色でしたし、今は乾燥しても少し明るい褐色です。
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