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五色沼・蔵王で見かけた野草



磐梯山の麓に広がる五色沼湖沼群。国立公園の特別保護地区にあるため自然が広く残っている所です。
ただ、ここの沼には磐梯山の火口付近にある強酸性の銅沼に端を発する地下水を水源とするものがあり、
酸性の強い沼から、檜原湖などから流れ込む水で酸性の弱い沼まで、沼によって水質は多様です。
そのため、さまざまな水生植物や底生動物が研究者によって確認されています。
ただ、一般の人が自由に観察できるのは自然探勝路のみなので、確認できるのはそう多くはありません。
今回の訪問で確認できた野草や樹木は下記のとおりです。
確認できたものの多くは、毘沙門沼から赤沼に向かう自然探勝路近くで見かけたものです。
弁天沼からるり沼、柳沼に至る自然探勝路近くでは、大きなツルアジサイやオシダの群落が見られました。



ウリ目
ドクウツギ科(ドクウツギ)
ツツジ目
イワウメ科(イワカガミ)
バラ目
バラ科(ダイコンソウ、ノイバラ)
マツムシソウ目
レンプクソウ科(ガマズミ、カンボク)
ミズキ目
アジサイ科(ツルアジサイ)
ユキノシタ目
ユキノシタ科(ヤグルマソウ)
ユリ目
ユリ科(オオウバユリ)
 
ウラボシ目
オシダ科(オシダ)
五色沼・蔵王で見かけた野草
和名インデックス


ドクウツギ(Coriaria japonica)
<ウリ目・ドクウツギ科・ドクウツギ属>
 
ドクウツギ科ドクウツギ属の落葉低木で、日本固有種。日本では1属1種のみ。
日本では、北海道から本州近畿地方以北に分布する。
海外では、10種ほどの近似種が、点々と隔離分布している。
これらの分布域が白亜紀の赤道に沿っているとの説が、植物学者の前川文夫が提唱した古赤道分布論である。
樹高は1〜2mで、幹は直立し、小枝には4稜があり、褐色。幹は数年で枯れ、次々に新たな幹が株元から生じる。
葉は2列対生し、葉身の長さは6〜8cmほどで、葉の表面は光沢があって3主脈が目立つ。
葉先は尖り、基部は円形。葉の縁は全縁で、波打つ。
花期は4月〜5月で、前年枝の葉腋から雌雄別々の総状花序を並んで出す。
雄花序は長さ4cm前後で、雌花序は長さ5〜15cmと長い。
花は5花弁であるが、開花時には5個の萼片より小さく、目立たない。
雄花には10本のオシベがあり、黄色い葯が垂れ下がる。
雌花には退化した5本のオシベと、赤い花柱を持つ子房5個が離生する。
果実は、直径10mmほどになり、5個の痩果を多肉質となった5個の宿存花弁が覆う。
この宿存花弁は、初めは赤く、熟すと黒紫色になる。
ドクウツギは、トリカブト、ドクゼリと並ぶ日本三大有毒植物の1つである。
コリアミルチン、ツチンなどの有毒成分を含み、コリアミルチンは即効性のある薬物である。
果実は、最初甘みを感じることから子供が誤食して死亡する例があり、ドクウツギ刈りが行われた。
その結果、現在、自生のものは少なくなっている。

2008/6/28
毘沙門沼を離れて直ぐの所で見かけたのがドクウツギですが、その時は何だかわかりませんでした。
大きなツボミのようなものがたくさん付いていたのですが、開花したものはありませんでした。
後で調べていて、付いていたのはツボミではなく、若い果実であることが分かりました。
花後、花弁、萼とも宿存し、宿存花弁が種子を包み込んでいて、柱頭の先が中央から出ています。
熟すにしたがって赤く色付き、さらに熟すと黒紫色になります。

イワカガミ(Schizocodon soldanelloides)
<ツツジ目・イワウメ科・イワカガミ属>
 
イワウメ科イワカガミ属の多年草で、日本固有種の高山植物の1つである。
日本では、北海道から本州、四国、九州の低山帯から高山帯の草地や岩場に自生する。
茎は細く、地を這って、茎先に葉が束生し、草丈は花茎が伸びて10〜20cmになる。
葉身は円形で光沢があって厚く、長さは3〜6cmあり、尖った鋸歯がある。基部は浅い心形。
花期は4月〜7月で、花色は淡紅色から白色まで変異がある。
花茎の先に総状花序を付け、3〜10個ほどの花を付ける。
花冠は釣鐘状で、5つに裂け、その先はさらに細かく裂けている。
オシベ5個と、短い仮オシベ5個があり、メシベは1個。
和名の岩鏡は、岩場に生えることと、葉の表面に光沢がある事を鏡に見立てたことに由来する。

2008/6/28
蔵王の御釜近くで見かけたイワカガミです。高山植物として名を知られていますね。
細裂したピンクの房のような花冠がきれいで、目を引きます。
なお、その周りにある背の低い針葉樹のようなものは、おそらく、ガンコウランと思われます。

ダイコンソウ(Geum japonicum)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・ダイコンソウ属>
 
バラ科ダイコンソウ属の多年草で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州と全国に広く分布している。
海外では朝鮮半島から中国に分布している。
根生葉は羽状複葉で、頂小葉が特に大きく、側小葉は大きさが不揃い。
茎葉は3裂して、縁には鋸歯があるが、上部の茎葉は単葉になる。
花は黄色で、直径は20mm程。オシベとメシベは多数付く。

2008/6/28
みどろ沼から弁天沼に向かう途中、自然探勝路脇でダイコンソウが黄色い花を付けていました。
周りに目立つ花がないので、小さ目の花ですが、否応なしに目に飛び込んできます。

ノイバラ(Rosa multiflora)
<バラ目・バラ科・バラ亜科・バラ属>
 
バラ科バラ属のつる性落葉低木で、日本のノバラの代表種。
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。
日本以外では朝鮮半島に分布する。
樹高は2mほどになり、茎は枝分かれして直立するが、他のものに寄り掛かって這い登ることも多い。
葉は互生し、長さ10pほどの奇数羽状複葉で、小葉数は7〜9個。
小葉は楕円形で細かい鋸歯があり、表面に艶がない(テリハノイバラは艶がある)。
花期は5月〜6月で、枝先に円錐花序枝を付け、白色または淡紅色の花を多数付ける。
花は直径20mm程で、5個の花弁は倒卵形。オシベは多数。
メシベは無毛で、花柱はゆるやかに合着して柱状になる。
果実に見えるのは偽果で、萼筒が肥大したもの。直径8mm前後の卵球形で、秋に赤く熟す。

2008/6/28
毘沙門沼を出て間もなく、ノイバラはドクウツギの近くで、枝を伸ばして花を付けていました。
花はダイコンソウと大差ない直径2cmほど大きさなのですが、白花なのであまり目立ちません。

ガマズミ(Viburnum dilatatum)
<マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属>
 
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、在来種。
日本では北海道から本州、四国、九州と広く分布している。
海外では、朝鮮半島から中国、台湾に分布する。
樹高は2〜6mほどで、幹は灰褐色、若い枝は杯緑色。
1年目の小枝は灰褐色で、開出毛と星状毛があるが、古い小枝は暗紫褐色になる。
葉は対生し、葉身は長さ10cm前後の広卵形で、葉先は尖り、浅い鋸歯がある。
葉の両面に毛があり、特に葉脈上に多い。葉柄は1cm前後。托葉はない。
花期は5月〜6月で、枝先に散房花序をだし、白い小花を多数付ける。
花冠は直径6o前後で、5深裂して平開する。オシベは5本で、花冠から突出する。
果実は長さ7o前後の核果で、赤く熟す。酸味の強い果汁が多く、食べられる。

2008/6/28
毘沙門沼を出て間もないところで、ガマズミが白い小花をたくさん付けていました。
秋には、真っ赤に熟した果実をたくさん付けるので、秋には良く目につきます。
それに比べれば、白い花はあまり目立ちませんが、それでもたくさん集まって咲くので存在感はあります。


ガマズミの果実

     .

秋になって真っ赤に熟した果実をたくさん付けているガマズミです。
きれいな赤なので、白い花と比べて目立ちますよね。


カンボク(Viburnum opulus var. sargentii)
<マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属>
 
レンプクソウ科ガマズミ属の落葉低木で、在来種。
日本では、北海道から本州の中部以北に分布し、山地の疎林内や林縁などに自生する。
海外では、東アジア北東部に分布し、朝鮮半島から中国、サハリン、シベリア東部に見られる。
樹高は5〜7mで、枝は古くなると樹皮が不規則に剥離し、灰黒色になる。
葉は対生し、長さは4〜12cmで通常3裂するが、変異が大きく、単葉になる場合もある。
葉の縁も、通常は荒い鋸歯があるが、全縁となる場合もある。葉表は無毛で、葉裏の脈上に開出毛がある。
花期は5月〜7月で、枝先に直径10cm前後の半房花序を出し、両性花を囲むように装飾花が付く。
白い装飾花は直径20〜35mmで、花弁は5深裂するが、基部までは裂けない。
両性花は直径4o前後の5弁花で、5個の紫色の葯を付けたオシベが長く突き出す。メシベは1個。
果実は液果で、直径7〜9mmの球形。秋には赤く熟すが、そのまま冬を越すことが多い。
大変苦くて食べられないそうで、鳥にも不人気なのがその理由のようだ。
なお、花の形状はオオカメノキ(ムシカリ)とよく似ているが、葉が単葉である点で区別できる。

2008/6/28
みどろ沼から弁天沼に向かう途中で、白い装飾花が目立つ花を見かけました。
装飾花を持つのはアジサイの仲間くらいしか思いつかなかったので、その仲間だろうと思っていました。
後で調べ始めて、装飾花の形がアジサイとは全く異なることに気が付きました。
アジサイの装飾花は萼が大きくなったものなので、中心には小さな花が付いています。
しかし、この花の中心にはそれが見当たらず、萼片らしきものも基部まで裂けていません。
この時、装飾花を持つものにヤブデマリがあったことを思い出しました。
調べてみると、5裂することと、中心に花らしきものがない点は同じですが、1つが小さい点が異なります。
ガマズミ科に似たものが無いかと調べているとオオカメノキ(ムシカリ)が見つかりました。
が、葉の形がガマズミそっくりで、3裂している本種とは異なります。
さらに調べていて、本種、カンボクが見つかりました。下記の囲みに両種の装飾花を並べてみました。
白い花で、中心に両性花、周囲に装飾花が付くところは同じですが、装飾花の形が異なりますね。


アジサイ属とガマズミ属の装飾花

<ミズキ目・アジサイ科・アジサイ属>
   .
<ヤマアジサイ>     <ガクアジサイ>     <ノリウツギ>      <ガクウツギ> .
次項のツルアジサイも含め、これらはアジサイ属の装飾花です。
アジサイ属の装飾花は、花弁のように萼が変化したもので、そのため、中央に花があります。

  <マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属>
   .
<カンボク>      <ヤブデマリ>
これらはガマズミ属でみられる装飾花です。手持ちの写真はありませんが、オオカメノキ(ムシカリ)にもあります。
アジサイ属とは異なり、萼が変化したものではなく花弁なので、中央に花はありません。
オオカメノキやカンボクは、5個の花弁がほぼ同じ大きさですが、ヤブデマリは1個が極端に小さくなります。


ツルアジサイ(Hydrangea petiolaris)
<ミズキ目・アジサイ科・アジサイ属・アジサイ節・ツルアジサイ亜節>
 

 
アジサイ科アジサイ属の落葉つる性木本で、在来種。別名はゴトウヅル。
日本では北海道から本州、四国、九州に分布し、山地の岩崖や林縁に自生する。
海外では、朝鮮半島やサハリンに分布する。
蔓は褐色で、絡み付くものがあると気根を出して這い登り、高さ15〜20mになる。
葉は対生し、樹上の葉は広卵形で長さは10cm前後、葉先が尖り、基部は円形〜浅い心形。
縁には細かい鋸歯が片側だけで30個以上ある。長さ3〜9cmの葉柄がある。
一方、地上を這う蔓に付く葉は、葉身が円形で、長さは数cmと小さい。
花期は6月〜7月で、枝先に直径10〜18cmの花序を付ける。
装飾花は白色で、3〜7個が両性花をとり囲む。萼片は3〜5個で、長さ2〜3cmの広卵形。
両性花は、花弁が黄白色で、5個の花弁は先がくっ付いたまま開かず、開花時に脱落する。
オシベは20個前後と、他のアジサイ属と比較すると多い。花柱は2個で、果時にも残る。
果実は刮ハで、直径3〜4mmの球形。秋に熟して乾燥すると脈が見え、頂部が裂開する。
種子は褐色で、長さ1mm前後の扁平な卵形。縁には不定形な翼がある。

2008/6/28
最初に見かけたのは毘沙門沼と赤沼の中間あたりで、比較的小さな木でした。
次に出会ったのは、弁天沼の所と、青沼を過ぎた辺りで、どちらも10m以上に這い登っていました。
青沼を過ぎた辺りで見かけたツルアジサイは、特に大きくて、非常にたくさん花を付けていました。
装飾花に比べて、中央の両性花が非常に多い花序で、装飾花がなくても白くこんもりと見えます。

ヤグルマソウ(Rodgersia podophylla)
<ユキノシタ目・ユキノシタ科・ヤグルマソウ属>
 
ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草で、在来種。
国内では、北海道南西部から本州に分布し、海外では朝鮮半島から中国に分布する。
草丈は1mほどになり、根出葉は小葉5枚からなる掌状複葉で、葉柄は50pほどになる。
小葉は倒卵形で、葉先が3〜5残裂する。花茎には小さな茎葉が付き、短い葉柄がある。
花期は6月〜7月で、花茎の先に円錐花序を付け、多くの花を付ける。
花弁はなく、花弁に見えるのは萼片で、最初は緑白色で、時間とともに白色に変わる。
萼裂片の長さは3o前後で、5〜7個ある。オシベは長さ4o前後で萼片より長い。
オシベは10本前後あり、長さ2o前後の2本の花柱とともに直立する。
和名は、根出葉の小葉の付き方が、端午の節句の鯉のぼりの先に付ける矢車に似ることに由来する。

2008/6/28
毘沙門沼と赤沼の中間あたりの自然探勝路脇に、ヤグルマソウがびっしりと生えている所がありました。
既に開花していてもいい季節なのですが、まだ、花茎を伸ばしているものはありませんでした。
五色沼湖沼群の標高は750〜850mとそう高くはないのですが、花が咲くのはもう少し先のようです。

オオウバユリ(Cardiocrinum cordatum var. glehnii)
<ユリ目・ユリ科・ウバユリ属>

ユリ科ウバユリ属の多年草で、在来種。
オオウバユリは、ウバユリの変種とされているが、ウバユリより大型で、花の数も多い。
日本では、北海道から本州の中部地方以北に分布する。海外では樺太に分布する。
草丈は1.5〜2mで、鱗茎があり、茎は直立しする。鱗茎はデンプンを含み、食用にできる。
なお、鱗茎は白く大きいが、2〜3個の根出葉の基部がふくれて重なったものである。
茎は緑色で太く、滑らかで中空。その茎の下方に葉は平らに開くように付く。
葉身は長さ10〜15cmの卵状楕円形で、長い葉柄があり、基部は心形。
花期は7月〜8月で、茎を高く伸ばし、その頂部にラッパ状の花を10〜20個付ける。
その高く伸ばした茎の中ほどに、小さな茎葉が数個付く。
花色は緑白色で、長さは10cm前後。花被片は6個で、内面に褐色の斑点があり、花被片には隙間がある。
花の先はあまり開かず、横向きに咲く。オシベは6個あり、花糸の長さは不同で、葯は淡褐色。
果実は刮ハで、種子は長さが10mm前後。その周囲を取り囲むように翼が付く。
果実は秋には熟して、上部から裂開して、中の薄い種子は風に乗って少しずつ飛微散る。
その立ち枯れした茎は、翌春まで残っていることがある。
花を付けた株は、開花によって一生を終えるが、元株の脇には子株が育っている。
実生の場合、播種から開花までには7年前後必要とするが、子株は3年ほどで開花する。
なお、オオウバユリの若芽には、葉脈が赤いものと緑色のものが見られる。

2008/6/28
毘沙門沼から赤沼へ行く途中、赤沼寄りの自然探勝路脇で、花茎を伸ばし始めたオオウバユリを見かけました。
花はありませんが、この辺りはウバユリの分布域ではないので、オオウバユリで間違いはないと思います。


ウバユリとオオウバユリ

   .

八ヶ岳自然文化園で見かけたウバユリです。少し花のピークを過ぎて、花が傷み始めています。
この辺りはオオウバユリの分布域と重なりますが、全体の大きさ、花数の少なさからウバユリとしています。

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利尻島で見かけたオオウバユリの若葉と、昨年の枯れ枝で、裂開した果実も付いていました。
オオウバユリの若葉には、葉脈が緑色のタイプと赤色のタイプがあるようです。


オシダ(Dryopteris crassirhizoma)
<ウラボシ目・オシダ科・オシダ属>
 
オシダ科オシダ属のシダ植物で、在来種。温帯林のやや湿った林床に生育する夏緑性シダ。
日本では、北海道から本州、四国に分布する。海外では、朝鮮半島から中国、ロシア、台湾に分布する。
草丈は70〜150cmで、根茎は短く塊状。葉は大型で、放射状に叢生する。
鱗片は長卵形〜線形で尾状に長く伸び、褐色〜濃褐色で、葉柄や中軸に密に付く。
葉柄は短く、長さ10〜25cmで、葉身の20〜30%程度の長さがある。
葉身は2回羽状深裂か全裂し、長さ50〜120cmで、幅は15〜30cmの倒披針形。
下部の羽片はしだいに短くなり、最下のものは最大のものの1/2〜1/3程度。
羽片は狭披針形で、幅は15〜25o。基部は広いくさび形〜切形で無柄、先は尖る。
羽状に深裂〜全裂し、羽軸の表面に細い鱗片がある。
小羽片は狭長楕円形で、少し鎌状に曲がり、縁に鈍鋸歯がある。
葉は革質であるが柔らかく、表面は濃緑色〜緑色で、裏面は白緑色。
ソーラスは上部の羽片だけに付き、小羽片の縁と中肋の中間に付く。包膜は全縁。
2008/6/28
オシダと最初に出会ったのは赤沼の近くで、左の写真のように光が当たって葉は黄緑色でした。
次に出会ったのは弁天沼の近くで、かなりの数のオシダが群生していました。
この辺りは日陰になっているので、葉は深緑色に見えます。
オシダには似たものが多いのですが、2回羽状深裂で下部の羽片が短い点、羽片が先で急に短くなる点、
羽片が狭披針形で無柄、先が尖っている点、鱗片が褐色で細く尾状に伸びている点から、オシダとしました。
ただ、この時に撮影した写真からだけの判断ですので、間違っている可能性はあります。









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