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薬師池公園で見かけた野鳥



薬師池公園は、いろいろと手入れされている公園ですが、周辺部は自然が良く残っています。
また、薬師池や菖蒲苑、ハス田などがあり、カワセミを初めいろいろな野鳥が生息しています。
そこで見かけた冬季にのみ見られる渡り鳥や通年で見られる留鳥です。

< トピック >
新たに見かけた、下記の野鳥を追加しました。
カルガモ



カイツブリ目
カイツブリ科(カイツブリ)
カモ目
カモ科(オナガガモ、カルガモ、マガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、メジロガモ、
    クビワキンクロ)
キジ目
キジ科(コジュケイ)
キツツキ目
キツツキ科(コゲラ、アオゲラ)
スズメ目
エナガ科(エナガ)
ヒヨドリ科(ヒヨドリ)
シジュウカラ科(シジュウカラ、ヤマガラ)
ツグミ科(シロハラ)
ホオジロ科(アオジ)
ヒタキ科(ルリビタキ)
モズ科(モズ)
ハト目
ハト科(キジバト)
ブッポウソウ目
カワセミ科(カワセミ)
ペリカン目
サギ科(ダイサギ)
薬師池公園で見かけた野草T
和名インデックス


カイツブリ(Tachybaptus ruficollis)
<カイツブリ目・カイツブリ科・カイツブリ属>
   
日本も含め、アフリカ大陸から北部を除くユーラシア大陸、ヨーロッパの一部と広範囲に生息する。
日本では、えさ場の河川や池、湖などが凍結するところ以外では留鳥。
凍結するところでは、夏に飛来する夏鳥。
体長は30cm弱で、翼開長は40cm強と、日本にいるカイツブリ科の中では最小です。
夏羽では、頭部から首の後ろにかけてが黒褐色で、頬から首の横が赤褐色になる。
体上面は暗褐色で、クチバシは黒く、斑が明瞭に見られる。
冬羽では、全体に色が淡くなり、頭部から体上面は暗褐色で、下面は淡褐色になる。
頬から首の横にかけては、黄褐色になり、クチバシは暗灰色で、斑は不明瞭になる。

2012/11/18
薬師池を2羽で仲良く泳ぎ、時折、潜水していました。番ではないかと思います。
右端は、潜水する直前ですが、尾羽が極短いため、丸いお尻から脚が出ているように見えます。
この写真は冬羽で、頭頂部と体上面は暗褐色で、それ以外は淡褐色です。

   
2017/6/9
薬師池でカルガモと共に泳いでいた夏羽になったカイツブリです。
上記の冬羽のカイツブリとはずいぶんと印象が異なります。


2017/6/9
上記のカイツブリですが、浮島の方を凝視しています。
何を見ているか分かりますか。実は、浮島にアオダイショウがいるのです。
この後、アオダイショウが泳いでいるのを目撃し、どこから出てきたのかと疑問に思っていました。
後で、写真をチェックしていて、浮島にアオダイショウが居たのに気が付きました。
カイツブリの首よりも太い胴体のアオダイショウで、かなり大きいようです。
この写真を撮った時には、全く気が付かなかったのですが、カイツブリは気付いていたんですね。

 
2017/9/1
久しぶりに薬師池に行くと、池の中ほどに見慣れない鳥がいました。
あれっと思い、望遠で覗いて見て、カイツブリの幼鳥と分かりました。
で、その写真を撮っていると、親鳥が近づいてきて、取った魚を渡しました。
持っていたレンズでは、ちょっと遠すぎて解像度は今一つですが、魚を銜えているのが分かります。

   
2017/9/5
この日もカイツブリの親子が、並んで泳いでいました。
この前とは違い、比較的岸に近い所にいたので、前よりは解像度が良い写真が撮れました。
近くにいた方の話では、ヒナは数羽いたそうですが、残ったのはこの1羽だけだそうです。

 
2017/12/20               2017/12/20
 
2017/12/20               2018/12/13
年末に薬師池に行ったとき、カイツブリが何羽か泳いでいました。
ただ、その姿は冬羽ではなく、まだ、夏羽のままでした。
2月に行ったときにも、まだ、夏羽のままで泳いでいました。
その中に、クチバシが橙色で黄斑がない幼鳥と思われる1羽がいました。
昨年の夏に見かけた、1羽だけ残った幼鳥かもしれませんね。
下段は、カイツブリが潜水する瞬間の写真です。動きが速いので、なかなか撮れません。
右の写真では水面が光ってしまってお尻しか見えませんが、左ではしっかり頭部も見えています。
被写体が撮影時に順光の位置だと、水面が反射で光らないので水中も多少は見えます。
ただ、カイツブリは思い通りの位置で潜ってはくれませんので、右のような写真になることが多いです。
この写真で初めて知りましたが、カイツブリは脚を真横に開いて、平泳ぎなんですね。

 

 
2018/4/13
久しぶりに薬師池公園に行くと、池の周りにカメラの砲列ができていました。
何事かと近づいてみると、行けの中ほどにカイツブリが営巣していました。
近くの方に聞くと、先週は抱卵中であったが、それが孵化したとのこと。
その平の様子を撮るために、たくさんの方が集まっていたようです。
目的外ではありましたが、能力不足ですが、手持ちの300oで撮影してきました。
解像度は悪いですが、親鳥の背中に雛が乗っているところと、5匹の雛が確認できました。
雛も短時間であれば泳ぎ回れるようですが、直ぐに親鳥の羽の下に潜り込んでしまいます。
親は、せっせと雛に餌である小魚を取っては、運んできています。
昨年は、無事に成長できたのは1羽のみでしたが、今年はどうなりますか。無事の成長を願うのみです。

 


2018/4/20
1週間後の様子です。前回と比べるとギャラリーは激減し、数名が撮っているだけでした。
前回より長めの367oの望遠鏡にテレコンバータを付けて、550oで撮ってみました。
被写界深度が極端に浅く、ちょっと動くとピンボケになってしまうため、全体にピントは甘めです。
1週間で、雛は一回り大きくなったようで、親鳥の羽の下に入ると、ちょっと窮屈そう。
親は、相変わらず、餌の小魚をせっせと運んでいました。

   
   
2018/11/29
久しぶりに薬師池に行くと、カイツブリの雛が大きくなっていました。
まだ、幼鳥の面影が残っていますが、親と大差ない大きさになっています。潜水もしていました。
池を眺めていると、突然、カイツブリの親が大きな鳴き声を上げながら、水面を走ってきました。
羽ばたきながら、足で交互に水面を掻き、水面を数十m、忍法水蜘蛛の術さながらに走ってきたのです。
突然のことで、カメラが間に合わず、最後の方だけ撮れたのですが、何が起きたのか分かりませんでした。
番(つがい)と雛の3羽しかいないので、縄張り争いではないとすると、巣立ちを促す行動でしょうか。

 
2021/2/22
今年も、カイツブリがいつもの場所に巣を作り、抱卵を始めているようです。
1羽が抱卵しながら、さかんに巣の手入れをしていました。

オナガガモ(Anas acuta)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>

北半球に広く分布する大型のカモで、名前通りオスの尾羽が長いのが特徴。
ユーラシア大陸の北部と北アメリカ北部の寒帯から亜寒帯にかけての地域で繁殖し、
冬季はユーラシアおよび北アメリカの温帯から熱帯地域やアフリカ北部に渡り越冬する。
越冬地では湖沼、河川、海岸などに、群れを作って生息する。
全長はオスで70p前後、メスで55cm前後、翼開長は90p前後で、マガモよりいくぶん大きい。
他のカモよりも、首が長めで、尾羽が長いので、スマートな体型をしている。
オスは、頭部が黒褐色、首の後頭部から胸、腹まで白色で、体には細かい黒の横縞模様がある。
背中には黒い肩羽があり、翼や尾も黒い。なお、腰には白色の太い帯がある。
クチバシは、中央が黒色で両側面が青灰色。メスの様なエクリプスのときもクチバシは変わらない。
メスは、頭部が褐色で、その他は淡褐色の縁取りがある黒褐色の羽毛で覆われる。
クチバシは、オスとは異なり、全体が黒色。
食性は雑食性で、植物の種子や水草、貝類などを、夜間に餌場に移動して採餌する。昼間は休息を取る。

2011/12/4
薬師池でキンクロハジロなどに1羽だけ、紛れていました。
キンクロハジロが多い池ですので、その大きさが際立っていました。

カルガモ(Anas poecilorhyncha zonorhyncha)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>

日本では本州以南、海外ではロシア東部から朝鮮半島、中国にかけて生息する留鳥。
都内で、雛のお引っ越しで有名になりましたが、あちこちで見かけるカモである。
体長は60cm前後、翼開長は90cmほどになる。全身は黒褐色の羽衣(うい)で覆われる。
オスの羽衣は、腹部が濃褐色で外縁の淡色部少なくなり、胸部との差が大きくなる。
また、上尾筒、下尾筒が光沢のある黒色。
一方、メスでは羽衣の差が不明瞭で、上尾筒、下尾筒が黒褐色で羽縁が淡色になる。
次列風切の光沢は青紫色で、次列風切や三裂風切の羽縁の白色部は不明瞭。

2022/4/12
ハス田の側でゼンマイの胞子葉を見かけ、それを撮ろうとしたとき、目の前にカルガモがいました。
幅が1mもない側溝のような所で、カルガモが2羽(おそらくつがい)泳いでいました。
通路の直ぐ脇なので距離は2mもなく、まさに目と鼻の先。そそくさと離れていきました。

マガモ(Anas platyrhynchos)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・マガモ属>

北半球の冷帯から温帯に広く分布し、北方で繁殖するものは冬季には南方へ渡りを行う。
日本では、亜種マガモが冬鳥として、北海道から南西諸島まで広範囲に飛来する。
北海道と本州中部の山地で、少数の繁殖記録がある。
体長は60cm前後。翼開長は1mに達する。
繁殖期のオスは鮮やかな体色で、クチバシは黄色、頭部は緑色で、白い首輪が目立つ。
一方、メスは、黒褐色の地に黄褐色のふちどりがある羽毛で、全身が覆われる。
非繁殖期のオスは、メスとよく似たエクリプスとなるが、クチバシの黄色が残る。
食性は植物食が主の雑食で、水草の葉や茎、植物の種子、貝などを食べる。
なお、潜水する事が出来ないので、深場では水中に首を突っ込んだ逆立ち状態で採餌する。

2010/2/14
薬師池でキンクロハジロなどに1羽だけ、紛れていました。
青首なので、マガモだと思ったのですが、首の下から体側にかけてが茶色です。
エクリプスへの換羽の途中なのでしょうか。いずれにしてもマガモの系統だとは思うのですが。

キンクロハジロ(Aythya fuligula)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・スズガモ亜科・ハジロ属>
   
2010/2/14           2011/11/23           2012/11/18
カモ目カモ科ハジロ属に分類される鳥類で、冬鳥。
繁殖は、シベリア、ヨーロッパ北部などのユーラシア大陸北部で行う。
冬季になるとアフリカ大陸北部、ヨーロッパ、中近東、インド、中国東部などへ南下し越冬する。
日本では冬季に九州以北に越冬のため冬鳥として飛来するが、北海道では少数の繁殖が確認されている。
全長は45p前後で、翼開長は70p前後になる。
初列風切の上面に白い斑紋が入るが、それが和名ハジロの、虹彩の黄色が和名キンの由来になっている。
クチバシはやや短く幅広で、灰青色。その先端は黒くその周囲は白い。脚は暗青灰色。
繁殖期のオスは冠羽が伸長し、頭部から胸部、体上面の羽衣が黒く、和名クロの由来となっている。
メスは、全身の羽衣が黒褐色から暗褐色で、冠羽が短い。
非繁殖期のオスは、メスとよく似たエクリプスとなるが、オスは黒みが強く、体側面に淡色の斑紋が入る。
植生は雑食で、水生植物、昆虫、甲殻類、軟体動物、魚類やその卵、カエルなどを食べる。

2016/7/12
薬師池には、毎年、キンクロハジロがたくさん飛来してきます。
左端はオス3羽にメス1羽、中央はメス3羽です。右端は、水浴び中のオスです。

 
2012/11/18 <オス>          2012/11/18 <メス>
オスとメスのアップですが、オスの方はエクリプスからの換羽の途中のようです。
オスの冠羽は立派になっていますが、体側の白くなる部分が、まだ淡褐色です。

 
2017/12/20 <メス>
昨年暮れに薬師池に行ったとき、泳ぎまわっていたキンクロハジロのメスです。
その内の1羽が、突然、潜水しました。たまたまですが、その瞬間が撮れました。

 
2018/2/13 <オス>
今日もキンクロハジロがたくさん泳いでおり、よく潜水していました。
見ていると、水面に下の動きが出ており、ときおり、泡が浮いてきます。
ひょっとしたら、浮き上がってくる場所が分かるかもと思い、先を予想して待ち構えていました。
大体は、予想から1m以上離れた所に浮上してきたのですが、一度だけ、視野内に浮上しました。
ちょっとタイミングが遅れたのですが、浮上直後で、体に水が張り付いています。

   

 
2018/12/13
キンクロハジロの立ち泳ぎならぬ、立ち羽ばたき?です。
ハジロ(羽白)の名前の由来である、翼を開いた時に見える白い翼帯が良く分かりますね。
下段は、キンクロハジロの集団潜水です。集まって泳いでいるとき、先頭の1羽が潜りました。
それに触発されたようにその後ろの1羽が潜り、3羽目が潜って、4羽目が潜らんとしている所です。
そして、1羽もいなくなりましたとさ....

ホシハジロ(Aythya ferina)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・スズガモ亜科・ハジロ属>

2010/2/14           2010/2/14           2011/11/23
カモ目カモ科ハジロ属に分類される鳥類で、冬鳥。
ヨーロッパからシベリア(バイカル湖)までの地域で繁殖し、冬季になるとアフリカ大陸北部、
中近東、インド、中国東部などへ南下し越冬する。
日本では冬季に越冬のため冬鳥として飛来し、北海道では少数の繁殖が確認されている。
全長45p前後で、翼開張は80p前後になる。
頭頂が盛り上がり、頭部が三角形にみえる。クチバシは黒く、青灰色の帯模様が入る。
繁殖期のオスは頭部から頸部の羽衣が赤褐色、胸部の羽衣や尾羽基部を被う羽毛(上尾筒、下尾筒)は黒い。
体側面の羽衣は灰色で、黒や黒褐色の細かい縞模様が入る。オスの虹彩は赤い。
メスは頭部から胸部にかけての羽衣が褐色。メスの虹彩は褐色。
食性は植物食傾向の雑食で、種子、葉、芽、地下茎、魚類、両生類、昆虫などを食べる。

2010/2/14
薬師池でキンクロハジロなどに1羽だけ、紛れていました。
同じハジロ属ですが、モノトーンのキンクロハジロとは違い、頭部が赤褐色なだけで目立ちます。
2011年は、近くに寄って来てくれたのでアップで撮れましたが、真っ赤な目にドッキリです。

 
左端の写真の部分拡大で、体上面と頭部を拡大しています。
見ずらいですが、体上面や側面の羽毛にグレーの細かい横縞が入っています。

 
2017/12/20
キンクロハジロに混じって、見慣れないカモが泳いでいました。
後で、調べたのですが、よく見るとキンクロハジロと思っていたカモも違っていました。
体色は、キンクロハジロのメスとよく似ているのですが、目の周りに白い縁取りがあります。
で、メジロのような目を頼りに探すと、クビワキンクロのメスに行き当たりました。
しかし、肝心のもう1羽の方がなかなか見つかりません。
頭頂から首の後ろが淡褐色なので、直ぐに分かると思ったのですが、それが間違いの元でした。
さらにいろいろと読み漁り、Webで写真を調べていて、ホシハジロのメスと気が付きました。
この個体、普通は頭頂や首の後ろと同じような色合いの首の前や胸の色が薄いのです。
そのため、別種のように見えたのですが、涙流模様やクチバシ、頭部の形から間違いはないと思います。

 
2018/2/13
この時は、2匹が盛んに潜水して採餌していました。そのため、水にぬれて羽衣が凸凹です。
それに加えて直射日光が強かったため、強い影が出てしまいました。
しばらくして戻ると、日蔭に入ってのんびりとしていましたが、日蔭のため色がくすんでしまいました。

下記は、よく潜っていたので、その瞬間を狙って撮ったいろいろなポーズです。


   
脚で水を蹴って、身体を持ち上げ、一気に頭から水に突っ込みます。

   
浮き上がって来た時の様子で、真上に一気に浮上してきます。
ホシハジロも脚を水平に開いたポーズなので、カイツブリと同じ平泳ぎのようです。
水面を泳ぐときは、脚を前後させる犬掻きだと思いますが、潜るときは平泳ぎになるんですね。

メジロガモ(Aythya nyroca)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・ハジロ属>
   
カモ科ハジロ属に分類される鳥類で、日本各地で稀に観察される。
繁殖は、ヨーロッパ南部、西アジア、チベット南部などで行う。
越冬のため、インド北部、ロシア西部、ペルシャ湾沿岸部、ナイル川流域などへ移動する。
全長は40cm前後で、翼開長は65cm前後。体重は0.6kgほどある。
クチバシは灰黒色で、先端の爪状の突起は黒い。後肢は灰色をしている。
オスの繁殖羽は、頭部から胸部にかけて羽衣は赤褐色、体上面は黒褐色をしている。
腹部や尾羽基部の下尾筒(かびとう)は白い。
エクリプス時のオスやメスは、全身の羽衣が褐色になる。
また、オスの虹彩が白いのが特徴で、メスの虹彩は褐色。
食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を食べるが昆虫も食べる。

2018/2/13
薬師池にかなりの数のカメラの放列ができていました。
何事かと聞いてみると池を指さして、珍しいカモが来ているとのこと。
見ると赤褐色の羽衣をした、白い眼のカモが1羽泳いでいました。メジロガモとのこと。
初見のカモです。シモバシラを撮りに来たのですが、なんともラッキーな訪問になりました。
詳細は後で調べることにして、とりあえず、皆さんに混じって撮ってきました。
光の当たり方で、羽衣の色味がまったく異なり、同じカモとは思えませんね。
ただ、目の虹彩が白いことは、光の当たり方には関係なく、よく目立っていました。

 
<メジロガモとカルガモ>            <メジロガモとホシハジロ>   .
カルガモと比べるとかなり小さい事が分かります。ホシハジロとはほぼ同じ大きさです。

   

潜水するときのポーズは、ホシハジロのそれと全く同じです。
ハジロ属のカモは、みんな同じようなルーティンで潜水するのでしょうか。

クビワキンクロ(Aythya collaris)
<カモ目・カモ亜目・カモ科・カモ亜科・ハジロ属>
 
カモ科ハジロ属に分類される鳥類で、冬鳥として北海道、本州で時々観察されている。
繁殖は北アメリカ大陸中部で行い、アメリカ合衆国・メキシコ・西インド諸島で越冬する。
なお、アメリカ北西部では留鳥として周年見られる。
体長は40cm前後で、翼開長は65cm前後。体重は0.6kgほどある。
後頭部が盛り上がった独特の形をしていることで、他種と区別できる。
オスの虹彩は濃黄色で、メスの虹彩は淡褐色である。
なお、メスには白いアイリングがあり、クチバシの先端付近に明瞭な白線がある。
オスのクチバシには、白い縁取りがあり、前から見るとM字型に見える。
食性は植物食傾向の強い雑食で、主に水生植物を食べるが昆虫も食べる。

2017/12/20
撮影していた時は、クビワキンクロのメスが混じっているのに気が付きませんでした。
後日、写真の整理をしていて変なのが混じっているのに気が付き、調べたしだいです。
ただ、無意識に注目していたのか、狙って撮ってはいたようです。
ガングロメイクのような目の周りの白いアイリング、クチバシの先にある白い帯模様が特徴です。
右の写真で、手前2羽はキンクロハジロ、後ろの1羽はホシハジロのメスです。

コジュケイ(Bambusicola thoracicus thoracicus)
<キジ目・キジ科・キジ亜科・コジュケイ属>
 
キジ科コジュケイ属に分類される鳥類で、中国南部が原産地。
日本には、北陸地方以北を除く本州、四国、九州に移入され、定着している。
体長は27cm前後で、額から眼上部にかけて灰色の眉斑がある。
背には、暗褐色や灰色の虫食い状の斑紋が入り、下面の羽衣は黄褐色。
喉から頬、頸部側面にかけての羽衣は赤褐色で、その下の胸部は灰色。
尾羽は濃赤褐色。虹彩は灰褐色で、クチバシは黒い。
基亜種は標高1,000m以下の草原、森林、農耕地などに生息する。
秋季から翌年の春季にかけて小規模な群れを形成する。
食性は雑食で、種子、果実、昆虫、クモなどを食べる。

2018/2/24
薬師池公園の裏門から入り、水車小屋の方に降りようとしたとき、目の前を何かが横切りました。
ヤマドリのメスのように見えたので、近くで撮影していた方に聞くとコジュケイとのこと。
たしかに、よく見ると首の前側が赤褐色で、ヤマドリとは違っています。
その方の話では、十数羽の群れで来ているとのこと。何羽かが斜面を駆け上がっていきました。
この時はカメラが間に合わず、撮れなかったのですが、帰り際、斜面で1羽を見かけ撮ったものです。
飛んで逃げることはしませんでしたが、近づくとどんどん逃げていくので、アップでは撮れませんでした。

アオゲラ(Picus awokera awokera)
<キツツキ目・キツツキ亜目・キツツキ下目・キツツキ科・キツツキ亜科・アオゲラ属>
   
キツツキ目キツツキ科アオゲラ属に分類される鳥類。日本固有種。
本州に分布し、まれに飛島、粟島、佐渡島、隠岐でも見られる。
平地から山地にかけての森林に生息する。あまり季節の移動しない。
全長29cm前後で、体上面の羽衣、尾羽や翼は黄緑色。これが和名の由来になっている。
背中や肩羽は灰色味を、腰や尾羽は黄色味を帯び、胸部の羽衣は灰褐色。
腹部の羽衣や尾羽基部の下尾筒は白く、体側面から下尾筒にかけてV字状の黒い斑紋が入る。
頭部や頸部の羽衣は灰色で、クチバシの基部から側頭部にかけて黒い筋模様が入る。
顎線の一部は赤く、喉は白い。虹彩は暗赤色で、上嘴の色彩は黒く、下嘴の色彩は黄色みを帯びる。
オスは額から後頭にかけての羽衣が赤く、顎線にある赤色部の面積がより大きい。
メスは後頭の羽衣のみ赤く、顎線にある赤色部の面積がより小さい。
生木の幹に穴を掘った巣に、1回に7〜8個の白色の卵を産み、雌雄交代で抱卵する。
鳴き声は、キョッキョッ。飛翔時には、ケレケレケレと鳴くことがある。

2017/5/31
薬師池から花菖蒲田を裏門に向かって歩いているとき、カメラを構えている方を見かけました。
何を撮影しているのか聞くと、アオゲラとのこと。見上げると10mほど先の樹に巣穴がありました。
話をしていると、急にアオゲラが戻ってきて、後は二人で写真を撮りまくっていました。
しばらくしてアオゲラが飛び去ってからも、いろいろとお話を聞くことができました。
ここで野鳥の写真を撮り、facebookでいろいろと発信されているとのこと。
ちなみに、写真の個体はオスとのこと。メスもいるらしいのですが、この時は現れませんでした。

後日、大型の機材でもう少しアップの写真をと思ったのですが、待てど暮らせど戻ってきません。
また、先日お会いした方とバッタリ会い、話を聞くと巣を放棄したらしいとのこと。
花菖蒲田の直ぐ脇の営巣だったので、しょうぶ・あじさいまつりで人が急増したのが原因かもしれません。
アップの写真を撮り逃したのは、ちょっと残念でした。また、機会はあるでしょう。


2018/2/14
昨年、アオゲラが途中放棄した巣穴。どうなっているのか気になったので、寄ってみました。
しばらく様子を見ていましたが、使われていないようでした。

コゲラ(Dendrocopos kizuki)
<キツツキ目・キツツキ亜目・キツツキ下目・キツツキ科・キツツキ亜科・アカゲラ属>
   
キツツキ科に分類される鳥で、日本に生息するキツツキの中ではもっとも小さい。
日本では、ほぼ全国の亜寒帯針葉樹林から亜熱帯照葉樹林まで広く分布する。
海外では、ロシア南東部、サハリン、朝鮮半島北部、中国東北部など、限られた地域に分布する。
体長15cmほどで、スズメと大差ない大きさしかない。
羽色は、はっきりした灰褐色と白のまだら模様で、胸腹部は白と淡褐色のまだら模様。
なお、日本では9亜種の記録があり、関東近辺のものはコゲラ(Dendrocopos kizuki seebohmi)です。

2013/1/20
薬師池のほとりを歩いていたとき、目の前にコゲラが飛んできて止まりました。
桜の樹のあちらこちらに止まりながら移動し、どこかへ飛んで行きました。

モズ(Lanius bucephalus)
<スズメ目・スズメ亜目・カラス小目・カラス上科・モズ科・モズ属>
 
日本、朝鮮半島、中華人民共和国、ロシア南東部に分布している。
日本では、北海道から本州、四国、九州とほぼ全国に分布している。
体長は20cmほどで、オスは頭頂から首にかけてがオレンジ色で、体上面の羽衣は青配色。
体側面の羽衣は淡褐色で、初列風切羽基部に白斑がある。過眼線は黒く、上部に眉状の模様がある。
メスは、頭頂から首の後、体上面は褐色で、体下面は淡褐色の羽衣で、褐色の横縞が入る。
過眼線は褐色〜黒褐色で、オスのように真っ黒にはならない。

2021/2/22
萬葉草花園の外れにある木にモズが飛んできて、高い枝に止まりました。
そこからなかなか動いてくれなかったので、見上げた写真しか撮れませんでした。
この個体は、眼下腺が真っ黒なのでオスですね。
横からの光を受けて、胸の辺りがやたらと白く見えました。

エナガ(Aegithalos caudatus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・エナガ科・エナガ属>

エナガ科エナガ属に分類される鳥類。日本では九州以北に留鳥または漂鳥として生息する。
海外では、ユーラシア大陸の中緯度地方を中心にヨーロッパから中央アジアまで広く分布する。
体長は14 cm前後で、翼開長は16cm前後。体長には尾羽を含むので、身体のみではスズメより小さい。
黒いくちばしは小さく、首が短く、体が丸いので、卵に長い尾羽が付いたような体形をしている。
目の上の眉斑がそのまま背中まで太く黒い模様になっており、翼と尾も黒い。
肩のあたりと尾の下はうすい褐色で、額と胸から腹にかけて白い。雌雄同形同色で外観上の差異はない。
長い尾羽は9枚で、内側3枚は黒色、外側各3枚は黒色に白色の模様が混じる。
和名は極端に長い尾を、柄の長い柄杓(ひしゃく)に例えたことに由来する。
平地から山地にかけての林に生息することが多いが、越冬のため山地上部から里山に降りてくることがある。

2013/1/20
薬師池近くの梅の樹を、エナガが何羽か飛び回っていました。
動きが早くて、なかなか追い切れなかったので、まともな写真はこの1枚だけでした。
枝から飛んだ所ですが、丸っこい体と長い尾が良く分かると思います。



2018/1/25
久しぶりにエナガの群れに出会いました。せわしなく、枝を渡って行きます。
チョコチョコと動き回るので、なかなか撮るタイミングが難しい鳥です。
飛んでいるところも撮ったのですが、追い切れず、ピンボケ写真しか撮れませんでした。
ただ、ピンボケですが、雰囲気はわかるので、載せることにしました。

ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ウグイス上科・ヒヨドリ科・ヒヨドリ属>
 
2013/1/20                2018/1/25
日本、朝鮮半島南部、台湾、中国南部等に生息している。
日本では、全国的に普通に見られる留鳥です。
体長は28cm程あり、翼開長は40cmほどになる。雌雄同色。
頭部から胴体は灰色で、頬に褐色の部分がある。頭頂部の羽毛はやや長く、冠羽となる。
翼や尾羽は灰褐色で、クチバシは黒くて、細く尖る。
ヒヨドリは、数回羽ばたいては滑空する飛び方をするため、波型の飛跡となる。

2013/1/20 薬師池近くの梅の樹には、梅の花はまだ咲いていないのですが、ヒヨドリも来ていました。
例によって、甲高い声でヒーヨッヒーヨッと鳴いていました。
2018/1/25 旧荻野家の裏手で、シジュウカラに混じって1羽のヒヨドリが地面を跳ね回っていました。
それが、突然飛び立って、近くの枝にとまったのですが、何か緑色のものをくわえていました。
白から黄緑色までのグラデーションがきれいな、何かの実のようですが、正体は不明です。

シジュウカラ(Parus minor)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・シジュウカラ上科・シジュウカラ科・シジュウカラ属>
   
2011/3/6           2013/1/20            2013/1/20
日本をはじめ、東アジア、ロシア極東部に分布する。
日本では、周年生息する留鳥で、4亜種が生息する。
体長15cm前後のスズメくらいの大きさで、上面が黄褐色や黒褐色、下面が淡褐色で、頭頂は黒い。
頬および後頸には白い斑紋が入るが、胸部とは黒斑で分かれる。
その黒斑から尾羽の基部まで下面に黒条がある。
このネクタイの様な黒条が太いのがオスで、細いのがメス。

左端の写真は、岩の上にヒマワリの種を置いて、餌で寄せ集められていたものです。
何羽ものシジュウカラが、飛んで来ては種をくわえて、どこかに飛んで行くのを繰り返していました。
後の2枚は、雪の降った後のもので、岩の上に置き餌がされていました。
餌を取っては、地面の見えている所に行ったり、枝に戻ったりして、餌を食べていました。


2018/1/25
旧荻野家の裏手に人だかりができていたので、何かいるのかと行ってみました。
ルリビタキに逃げられて、シジュウカラを撮っているとのこと。
私も何カットか撮ってきましたが、ちょこまかと動きが早く、なかなか追い切れませんでした。

ラッキーなことに、実はこの後、ここでエナガやルリビタキ、ヤマガラ、シロハラなどに会えたんです。

ヤマガラ(Parus varius varius)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・シジュウカラ上科・シジュウカラ科・ヤマガラ属>

シジュウカラ科ヤマガラ属に属する鳥類で、在来種。
日本では、北海道から本州、四国、九州などに分布、海外では朝鮮半島に分布する。
体長は13〜15cmで、頭部は黒く、額から頬、後頸部にかけて淡黄色。
下クチバシの基部から胸部にかけて黒い帯模様が入り、尾羽は黒褐色。
初列風切や次列風切はか黒褐色で、外縁は青味がかった灰色。雨覆や三列風切も青味がかった灰色。
クチバシは黒く、後肢は青味がかった灰色。卵は白い殻に淡褐色〜青灰色の斑点がある。
標高1500m以下の広葉樹林に生息し、雑食性で昆虫や果実などを食べる。
主に樹上で採餌し、夏季は動物質を、冬季は果実が主食となる。
日本には、専用の「ヤマガラかご」があり、古くから飼育されてきた歴史がある。
学習能力が高いので芸を仕込むことができ、神社でおみくじを引かせる小鳥としてはやった。
その他、つるべを上げたり、鐘を突かせるなど、いろいろと芸達者であった。
現在は、鳥獣保護法によって捕獲が禁止され、こういった芸は見られなくなっている。

2013/1/20
岩の上の置き餌にやってきたヤマガラです。シジュウカラ以上に警戒心が強く、近寄らせてくれません。
餌をくわえると、近くの茂みに逃げ込み、食べ終わると、また、飛んで来ていました。


2018/1/25
エナガの群れが通り過ぎて行った後、後ろを振り返ると、上の方の枝にヤマガラが止まっていました。
下りて来ないかと待っていたら、林の方に飛んで行ってしまいました。
後で気が付きましたが、正面から見た顔は、まるでおかっぱあたまですね。

アオジ(Emberiza spodocephala personata)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・スズメ上科・ホオジロ科・ホオジロ属>
   
<オス>             <オス>             <メス>
スズメ目ホオジロ科ホオジロ属に分類される鳥類で、在来種。
日本では、亜種アオジが北海道や本州中部以北で繁殖し、中部以西で越冬する。
また、少数の基亜種が越冬や渡りの途中で、主に本州の日本海側や九州に飛来する。
海外では、夏季に朝鮮半島北部から中国、ロシア南東部で繁殖し、
冬季になると中国南部、台湾、インドシナ半島などに南下して越冬する。
全長15p前後で、上面は褐色の羽毛で覆われ、黒い縦縞が入る。
尾羽は、中央2枚が赤褐色、外側左右5枚は黒褐色、最も外側の左右2枚は白い。
上クチバシは暗褐色で、下クチバシは淡褐色。後肢は淡褐色。
オスは、目の周りからクチバシにかけてが黒く、頭部は緑がかった暗灰色。喉から腹部が黄色い。
メスは、上面も下面も緑褐色の羽毛で覆われ、目の周りが黒っぽくない。

2013/1/20
雪の降った後で、岩の上には置き餌がしてあったのですが、近づくことはありませんでした。
茂みの近くをウロウロしていましたが、近づくと直ぐに茂みに入ってしまいます。
左端は、オスのアオジの冬羽です。頭部が緑がかった暗灰色で、黄色味が薄いのが分かります。
中央のオスは、黄色味が強い夏羽に近い配色で、目からクチバシにかけての黒い部分が不明瞭です。
右端の写真は、全体に黄色味が薄く、目の周りからクチバシにかけてが黒くないのでメスだと思います。

シロハラ(Turdus pallidus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ツグミ科・ツグミ属>

ツグミ科ツグミ属に分類される鳥類で、日本ではほとんどが冬鳥。
繁殖は、中国東北部からロシア沿海地方にかけての地域で行う。
冬季には、日本や朝鮮半島、中国で越冬する。日本では本州以南の積雪のない低地に多い。
全長は25p前後で、ヒヨドリより少し小さい。
ツグミ類らしいクチバシや脚がよく発達した体型をしている。
体色は大半が灰褐色で、腹部が白っぽく、それが和名の由来。
雌雄同色ではあるが、メスの方が顔や腹部は白っぽく、目の上に薄い眉斑がある。
森林の茂みの中に潜むことが多いが、都市部の公園や緑地帯などでも見られる。
単独で行動し、地上をピョンピョンと跳ねて獲物を探す様子が見られる。
食性は雑食で、地面に降りて昆虫やミミズなどの小動物を捕食するが、木の実もよく食べる。

2018/1/25
エナガの群れが去った後、薬師池の方に戻ろうとしたとき、旧荻野家横の小川にシロハラが現れました。
小川の周りをチョコチョコと動き回って、餌を探しているようです。
ひとしきり、小川やその周りを動き回った後、林の方に飛んでいきました。

ルリビタキ(Tarsiger cyanurus)
<スズメ目・スズメ亜目・スズメ小目・ヒタキ上科・ヒタキ科・ノビタキ亜科・ルリビタキ属>
   
<オス>             <オス>             <メス>
ヒタキ科ルリビタキ属に分類される小鳥で、在来種。
日本では基亜種が夏季に本州中部以北、四国で繁殖し、冬季になると本州中部以南で越冬する。
海外では、夏季はユーラシア大陸の亜寒帯やヒマラヤ山脈で繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部で越冬する。
全長14cmほどで、体側面はオレンジ色の羽毛で覆われ、腹面の羽毛は白い。尾羽の羽毛は青い。
オスは、頭部から上面にかけて青い羽毛で覆われ、幼鳥やメスの上面の羽毛は緑褐色。
森林に生息し、群れは形成せず、単独で生活する。地表や樹上を移動しながら採餌する。
食性は雑食で、昆虫類、節足動物、果実などを食べる。

2010/2/14
凍て付いた菖蒲苑にルリビタキのオスがいました。
ちょこちょこと動き回っては、パッと飛んで場所を変える動作を繰り返していました。
梅園の方に行くと、カメラの放列が出来ていました。その先にいたのはルリビタキのメスでした。
オスと違って、メスは地味な色合いです。


2018/1/25
シロハラを撮った後、萬葉草花園の方に戻りかけたとき、ルリビタキが現れました。
まだ、幼鳥のため、オス特有のきれいなブルーの羽ではなく、上面は緑褐色です。
ただ、尾羽にはきれいなブルーが見られます。
なかなかサービス精神旺盛な幼鳥で、近くをチョコチョコ飛び回ってポーズをとってくれます。
そんな訳で、数mの距離からいろいろと撮らせてもらいました。上記はその一部です。


2018/1/25
撮影が一段落したので帰ろうと入り口に着いたとき、ルリビタキのメスに会いました。
薬師池公園に入った時、芝生広場の近くで見かけたルリビタキのメスです。
その時は慌ててカメラを出そうとしたのですが、ちょうど散歩の方が通りかかって逃げられました。
そのメスがまだ居たようで、柵の上に止まってくれました。で、パチリ。
何か緑色のものをくわえていたのですが、後で、拡大した時、アオクサカメムシと分かりました。
アオクサカメムシは、成虫で越冬しますが、春を迎えることなく、胃袋に収まることになるのでしょう。
肝心のルリビタキですが、さらに撮ろうとしたとき、逃げられました。

キジバト(Streptopelia orientalis)
<ハト目・ハト科・キジバト属>
 
日本も含め、ユーラシア大陸東部に生息する。
全国で見られるが、東北や北海道では、越冬のために南下する夏鳥となる。
体長は30cm強、体色は茶褐色から紫灰色で雌雄同色。
翼は、黒と赤褐色の鱗片状の模様があり、首の側面に青と白の横縞模様がある。
平地から山地の明るい森林に生息するが、都市部でも普通に見られる。
樹上に小枝等を組み合わせた皿状の巣を作るが、古巣を利用することも多い。
雄のさえずり声はかなり特徴的で、主に早朝にホーホー ホッホーとさえずる。

2018/1/25
旧荻野家の裏手の人だかりに近づいたとき、奥の苔むした岩の上にキジバトがいました。
近くにマンリョウが赤い実を付けていたのですが、そこに近づいたときに撮ったものです。
マンリョウのみを食べる訳ではありませんが、雪の白をバックに良い感じに撮れました。

 
2021/2/22
薬師池の周りを歩いていた時、池の畔にある木の枝にキジバトが止まっていました。
近くを通るとき、キッと睨みつけるように私の方を見た顔が、なんとも凛々しく見えました。

カワセミ(Alcedo atthis)
<ブッポウソウ目・カワセミ亜目・カワセミ科・カワセミ亜科・カワセミ属>

水辺に生息する小鳥で、鮮やかな水色の体色と長いクチバシが特徴。
カワセミの鮮やかな体色から、ヒスイ、渓流の宝石、青い宝石などと呼ぶこともある。
カワセミは、翡翠と書き、ヒスイとも読みます。宝石のヒスイは、カワセミの羽の色から名付けられたとのこと。
全長は17cmほどでスズメよりも大きいが、くちばしが長いため、体はスズメほどの大きさしかない。
オスのくちばしは全体が黒いが、メスは下のくちばしが赤いのでオスと区別できる。
頭、頬、背中は青く、頭は鱗のような模様がある。喉と耳の辺りが白く、胸と腹と目の前後は橙色。足は赤い。
幼鳥は、全体に黒っぽく、光沢が少ない。また、脚も赤くなく、黒っぽい色をしている。
ヨーロッパ、アフリカ北部からインド、東南アジアにかけて分布し、いくつかの亜種に分かれている。
暖かい地方では定住するが、高緯度の寒い地方では冬には暖かい地域に移動する。
日本には、亜種カワセミ(Alcedo atthis bengalensis)が生息し、北海道以外では留鳥として通年で見られる。

2011/8/17
この日は、大賀ハスの写真を撮るために来たのですが、薬師池でカメラの放列が出来ていました。
この日は、カワセミが活発に動いていたようで、多くの方がカメラを向けていました。
カワセミの現物に出会ったのは初めてでしたが、噂にたがわず、コバルトブルーが綺麗です。
魚をくわえて、枝に戻ってくるので、その写真は撮れましたが、ダイブする所は速過ぎて追い切れません。
待ち受けをするにも、広過ぎて、場所の予測ができませんので、諦めました。

   
2011/8/17
大賀ハスの撮影を終えて、帰りに寄ると、まだ、写真を撮っている方々がいました。
その時、枝に止まっていたカワセミが、変な動きをして、ペリットを吐き出しました。
始めて、カワセミを撮った日に、ペリットを吐き出す所まで撮れるとは、ビギナーズラックでしょうか。

 
2018/11/29                  2018/12/13
2018/11/29 紅葉は盛りを過ぎていたのですが、その紅葉越しにカワセミをたくさんの人が狙っていました。
止まっている所が遠く、私のカメラセットでは寄ることができず、ごらんの通り風景写真になってしまいました。
紅葉を狙って熱心に通っている方もいて、紅葉とカワセミがうまく収まった写真を見せていただきました。
そのような写真は運も必要ですが、何よりも撮りたいという熱意が必須であろうと思います。私にはないかな…
2018/12/13 この日も多くの方が来ていましたが、運よく、カワセミを数mの距離で撮れました。
ただ、動きがほとんどなく、やっと飛ぶのかと思って撮ったのが右の写真です。結果は、飛ばず仕舞い。
前かがみになって、足の指も枝から離れているのに、飛ばずに元の姿勢に戻ってしまいました。残念。

※ カワセミのダイブや幼鳥などの写真に関しては、こちらをごらんください。
境川は、川幅がないので動く範囲が狭く、なんとかダイブする所などが撮れました。

ダイサギ(Ardea alba alba)
<ペリカン目・サギ科・サギ亜科・ダイサギ属>
   
サギ科ダイサギ属の鳥で、シラサギ(全身が白いサギの総称)と呼ばれるサギ類の1種。
熱帯、温帯に分布し、世界中で見られる。なお、温帯に生息するものは冬には熱帯方面へ移動する。
日本では、亜種チュウダイサギが夏鳥として、亜種オオダイサギ(ダイサギ)が冬鳥として観測される。
そのため、渡り鳥ではあるが、年中観測される。
全長90cmほどになる大型のサギで、脚と首がかなり長いのに加え、くちばしも長い。
夏羽時にはくちばしは黒いが、冬羽時には黄色くなる。脚は、全体に黒い。

2018/10/2
ハス田の近くにある小さな池。スイレンが咲き、大きなコイが数匹いるだけの池です。
ここにダイサギが1羽降りたって、うろうろしていました。
見ている前で、嘴を水面に突っ込み、何かをくわえました。
茶色い葉っぱのようなものをくわえていたのですが、それを振り落とすと小魚が見えました。
コイ以外の小さな魚も居たようで、ここがえさ場になっているようです。









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