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曽我梅林(2007/02/11)



曽我梅林は、原、別所、中河原の3ヶ所の梅林からなり、約35,000本の梅が植えられています。
その大半は、食用の梅であるため、白い花を付ける白梅(白加賀、十郎、杉田、南高など)となっています。
小田原梅まつりは、例年、1月末頃〜3月初旬までの4週間ほどの期間で実施されます。
その間、流鏑馬(やぶさめ)、郷土芸能の小田原ちょうちん踊り、寿獅子舞などのイベントが行われます。
この曽我の里地域は、鎌倉幕府の御家人として曽我太郎祐信一族が居を構えた所です。
1193年(建久4年)に、源頼朝が催した富士裾野の巻狩りで、父の仇を討った曽我兄弟ゆかり地で、
曽我兄弟の養父祐信が弓馬の達人だったという故事から、流鏑馬が行われるようになったそうです。
このような訳で、この辺りには多くの曽我物語に関する遺跡が点在しています。


<曽我の里 別所梅林と富士山>

上記は、梅林越しに見える富士山です。手前にある赤い野点傘がアクセントになりました。
梅林内を散策した後、流鏑馬の行われる会場の方に移動し、迫力のある流鏑馬の騎射を見学しました。



 

この辺りは食用の梅を作るための果樹園のため、大半が白梅になっています。
天気が良いので、その白梅の下で車座になって楽しんでいる方がたくさんいました。

 

その白梅越しに、富士山が雲から出たり隠れたりしていて、顔を出したところを見計らっての撮影です。
白梅と富士山だけではインパクトに欠けるため、出店の前の赤い野点笠を入れて、変化を持たせてみました。

   
<青軸しだれ>           <白加賀>          <鹿児島紅梅>
ここで植えられているのは、白加賀が多かったように思います。私は梅酒造りに使っています。
それ以外に、白梅では杉田(梅酒など)、十郎(梅干し)、南高(梅干し)などが見られるようです。
左端は若枝が緑色の青軸のしだれ梅で、普通の青軸も見られるようです。紅梅は鹿児島紅梅だそうです。
探せば、ピンクの未開紅、大杯、藤牡丹なども植えられているようですが、気が付きませんでした。

 
<流鏑馬>
弓馬の術の内、流鏑馬・犬追物・笠懸を「騎射の三物」と言います。
この中で流鏑馬は、弓馬の練習競技とは異なり『天下泰平・五穀豊穣』を祈願する神事とされています。
欽明天皇が、乱世を憂い神功皇后・応神天皇を現在の宇佐八幡宮にお祀りして、天下泰平を祈願された折、
馬上から三つの的を射させたのが流鏑馬の始まりとされ、古くは「矢馳馬」と言われていたそうです。
ここで行われる流鏑馬は、曽我兄弟の養父祐信が弓馬の達人だった故事に由来し、武田流の流鏑馬です。


<流鏑馬の動画(4秒)>
流鏑馬は、当然ですが騎乗して走りながら矢を放ちますので、思った以上に動きが早いです。
そのため、写真では流し撮りになってしまい、大勢の人がいる所ではカメラが振れません。
そこで、動きを表現するのに適していて、大きくカメラを動かさなくても良い、動画で撮影しました。

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