恩田川の桜並木
恩田川の両岸にソメイヨシノが植えられ、川に迫り出すように枝を広げて咲いています。 川幅が一様でないようで、桜の枝先間が広く空いているところと、狭い所があります。 桜の木が幾分まばらな所や、桜の植えられた時期の違いか、樹が小さめの所もあります。 しかし、遊歩道が良く整備されて、散策にはもってこいの場所で、大勢の方が花見を楽しんでいました。 残念なのは、腰を下ろしてゆっくりできる場所が少ない、そういった所が増えればと思います。 恩田川には所々に橋が架かっているので、橋の上が良い撮影スポットになっていました。 特に川幅が狭くて、両岸の桜からの枝の張り出しが良い所は、人だかりがしていました。 高瀬橋の近くでは、河原に降りられるので、親子連れが川岸で遊んでいました。 |
高瀬橋の近くでは河原に降り、川面の近くから撮った恩田川の桜並木です。 遊歩道から見下ろす眺めとはちょっと異なり、近くから見上げる形になります。 |
恩田川には、ところどころでカルガモやコガモを見かけました。 近くの境川と同じく、恩田川にもたくさんのコガモが越冬に飛来しているようです。 そろそろ、繁殖地に戻るころなので、右の様にメスにアピールするディスプレイ行為が見られます。 ちなみに、左下で頭を水面下に突っ込んで、採餌中の目立たない鳥がコガモのメスです。 この時期は、オスが派手な色合いになるので、雌雄差が大きくなります。 なお、越冬に飛来する11月末頃は、オスもエクリプス状態で、メスに近い色合いをしています。 コガモより一回り大きなカルガモもちらほら見られますが、こちらは留鳥なので、通年で見られますね。 このカルガモは、雌雄差がほとんどなく、通年で雌雄とも同じような色合いをしています。 一方、木の上ではヒヨドリが桜の蜜を求めて、ピーピーと騒がしく飛び回っていました。 ヒヨドリは、桜の花を根元から食い散らかすので、桜の花が萼から落ちていたら、犯人はヒヨドリです。 メジロやスズメなども蜜を求めてやってきますが、この日は会えませんでした。 メジロは、蜜を吸いやすい舌を持っていて、花芯に舌を入れて吸うので、花が落ちることはありません。 川面にはカモがいますが、川の中にはご多分に漏れず、大きなコイが泳いでいました。 写真のコイは、その中でも最も大きかったと思われる個体で、1m近いと思われる大物でした。 |
その他の花
桜を見に行ったのですが、桜以外にもいろいろな花が咲いていました。
河原に降りた所では、タチヤナギがちょうど雄花の花序を立ち上げて黄色い葯が目立っていました。 遊歩道脇ではドウダンツツジが花を咲かせ始めていましたし、オオアラセイトウが紫の花を咲かせていました。 地味な花ですが、スズメノヤリも黄色い花を付けていました。気が付くと花後になっていて花を見るのは久しぶりでした。 河原の一角に、タチヤナギが数本生えていて、それらが雄花序を一斉に咲かせていました。 開花間もないようで、そのオシベの黄色い葯で、そのあたりが黄色く見えるほどでした。 遊歩道脇でスズメノヤリが黄色い花を付けていました。 御覧のとおり、非常に地味な野草なので、大概、気が付くと花が終わって、茶褐色の果実になっています。 今回は、たまたま目線の高さに花があったので、咲いているのに気が付いたしだいです。 |