ホーム旅の見聞録>鶴岡市立加茂水族館(クラゲ水族館)




訪問日:2017/7/27 (木)            .
所在地:山形県鶴岡市今泉字大久保657-1




展示されていたクラゲたち
その他の展示
鶴岡市立加茂水族館のクラゲラーメン
付近の日本海の風景

展示されていたクラゲたち


クラゲの水族館として有名な鶴岡市立加茂水族館。クラゲドリーム館とも呼ばれています。
館内の展示の半分ほどがクラゲの展示で、その名に恥じない展示数です。
展示されているクラゲは、常時35種ほどあり、世界一の規模だそうです。
そのクラゲたちを可能な限り撮影してみました。

照明は意外と暗く、ブラックライトを使用している所ありました。
そのため、照明の関係で、正しい色合いかどうかはなんとも言えません。
また、原則、和名などは展示の説明に記されていたものを使用しています。
なお、一部の表記に関しては、Webで確認できたものは補足しています。

ウリクラゲ目
ウリクラゲ科(ウリクラゲ、サビキウリクラゲ、シンカイウリクラゲ)
カブトクラゲ目
カブトクラゲ科(カブトクラゲ、キタカブトクラゲ)
トガリクラゲ目
トガリテマリクラゲ科(トガリテマリクラゲ)
フウセンクラゲ目
テマリクラゲ科(フウセンクラゲ)
旗口クラゲ目
オキクラゲ科(オキクラゲ、アカクラゲ、アトランティックシーネットル、インドネシアシーネットルなど)
サムクラゲ科(サムクラゲ)
ミズクラゲ科(キタミズクラゲ、マレディベンシス、ミズクラゲ、ラビアータなど)
ユウレイクラゲ科(ブルージェリー)
根口クラゲ目
イボクラゲ科(コティロリーザツベルクラータ)
カトスティラス科(カトスティラス、ヒョウガライトヒキクラゲ)
タコクラゲ科(タコクラゲ)
ビゼンクラゲ科(キャノンボールジェリー、ルテウムジュエリー(仮称)、ビゼンクラゲ属の1種)
リクノリザ科(ルサーナジェリー(仮称))
軟クラゲ目
オワンクラゲ科(オワンクラゲ(ヴィクトリア))

展示されていたクラゲ
インデックス


最初に目にしたクラゲは、両面透明な水槽に入ったミズクラゲです。
記念撮影用に用意されているようですね、
この写真を見ると、クラゲが空中に浮いているみたいで、不思議な感覚に囚われます。

順路からすると後のお楽しみなのですが、最初にクラゲたちを紹介したいと思います。



ウリクラゲ(Beroe cucumis)
<ウリクラゲ目・ウリクラゲ科>
 

日本各地で見られる触手を持たないクラゲで、触手を持たないので無毒です。
瓜形の体形で、大きいもので体長15cmほど。全体に寒天質で淡紅色をしています。
体表面に縦に8列の櫛板列があり、各櫛板列には太い毛が横に並んでいて、これを動かして移動します。
動くこの毛で光が反射すると、虹色の光が櫛板列に沿って走っているように見えます。
ウリクラゲの食事の仕方はもの凄く、非常に大きな下方の口を反転して、一気に飲み込みます。
自分の体の倍はあるカブトクラゲをも一気に飲み込むので、フウセンが膨らんだようにパンパンになります。

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サビキウリクラゲ(Beroe mitrata)
<ウリクラゲ目・ウリクラゲ科>


北日本に分布する触手を持たないクラゲで、無毒です。
スイカの種みたいに薄い体形で、アミガサクラゲと似ていますが、本種の方が厚みがあります。
体表面に細かな繊毛からできている櫛板列を持ち、規則的に波打つ動きで水中を移動します。
この櫛板に光が反射して、虹色の光が櫛板列に沿って走っているように見えます。

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シンカイウリクラゲ(Beroe abyssicola)
<ウリクラゲ目・ウリクラゲ科>
 

水深500〜1,000mに住む触手を持たないクラゲで、無毒です。
体長は15cmほどの瓜形の体形で、全体に寒天質で淡紅色をしています。
体表には放射状に並ぶ8列の櫛板列があり、この櫛板の運動でゆるやかに泳ぎます。
この櫛板に光が反射すると、虹色の光が櫛板列に沿って走っているように見えます。
有櫛動物は、雌雄同体で無性生殖や世代交番は行いません。
伸縮自在の大きな口で、櫛板を持つ他のクシクラゲなどを丸呑みにします。

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カブトクラゲ(Bolinopsis mikado)
<カブトクラゲ目・カブトクラゲ科・カブトクラゲ属>
   

日本近海の暖海域に生息するカブトクラゲの仲間です。
全体に透明な卵形で、体長は5〜10cmになります。
体の下面両側に大きな翼状突起が、その基部に耳状小突起があり、見た目が兜に似ているのが名前の由来。
体表には放射状に並ぶ8列の櫛板列があり、長い4本は翼状突起まで達し、他の4本は短いです。
体は柔らかく、海がしけると体が崩れてしまうため、波が荒いと深場に沈み、穏やかになると浮上してきます。

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キタカブトクラゲ(Bolinopsis infundibulum)
<カブトクラゲ目・カブトクラゲ科・カブトクラゲ属>
 

北海道から太平洋、大西洋にまで分布しています。
北海道や庄内地方などでは水深500mくらいの所、太平洋では水深1,000mからも報告があります。
カブトクラゲと比べると、櫛板列が口の所までしかないことで識別できます。

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トガリテマリクラゲ(Mertensia ovum)
<トガリクラゲ目・トガリテマリクラゲ科>
 

北海道以北に分布し、2本の紅色の触手が特徴的ですが、無毒です。
以前は、北極のみで棲息が確認されていたそうですが、北海道の羅臼などでも発見されています。
流氷が運んでくると推測されており、小エビなどを採餌しているとのこと。

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フウセンクラゲ(Hormiphora palmate)
<フウセンクラゲ目・テマリクラゲ科>
   

日本海で普通に見られ、2本の長いの触手が特徴的ですが、無毒です。
延縄のように枝糸を出して小型の甲殻類などを効率よく捕まえ食べます。
体長は15〜45oで、細長いラグビーボール状の体形をしています。
櫛板列は体の大部分におよび、長い1対の触手は収縮すると深い触手鞘に収まります。

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オキクラゲ(Pelagia noctiluca)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・オキクラゲ属>
 

日本沿岸で6月〜8月に見られ、台湾から函館にかけての黒潮流域に多い暖海性の外洋性クラゲです。
日本海側にも対馬暖流があるので入り込むことがあり、加茂水族館の近くにも時折弱って打ち上げられます。
傘径は5〜7cmで、8本の触手とレース状の4本の口腕を持っています。
胃腔部が透けて黄色く、半球形で紫紅色の傘の表面全体に細かい刺胞群の突起があり、刺胞毒は強い。
鉢クラゲの仲間では珍しくポリプ世代がなく、プラヌラから直接エフィラに変態します。

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オキクラゲの1種(Pelagia)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・オキクラゲ属>
 

地中海に生息するオキクラゲの1種で、刺胞毒は強い。
オーストリアのシェーンブルン水族館より届いたエフィラから成長させたものだそう。
今後、日本産のオキクラゲと比較しながら、成長の様子を観察していくそうです。

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アカクラゲ(Chrysaora pacifica)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
   
日本近海の北海道以南に広く分布する毒性の強いクラゲです。
放射状の褐色の縞模様が16本走った直径9〜15cmほどの傘が特徴です。
その各8分画から5〜7本ずつ、合計で40〜56本伸びる長さ2m以上の触手を持っています。
この触手の刺胞毒は強く、刺されるとかなり強い痛みを感じます。
クラゲが死んで乾燥すると毒をもった刺糸が風で舞い上がり、人の鼻に入ると、
クシャミを引き起こすため「ハクションクラゲ」の別名を持ちます。

なお、北方性の近縁種である「Chrysaora melanaster」も、似た模様が傘にあります。
ただ、触手が24本と本種より少ないので、区別することができます。

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アトランティックシーネットル(Chrysaora quinquecirrha)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
   

アメリカ東海岸の汽水域に生息する、毒性の強い大型のクラゲです。
加茂水族館では、海水と淡水を混ぜた飼育水を使っているそうです。
白く透明感があり、とてもきれいなクラゲだそうですが、照明の関係でご覧の通りです。
なお、ここでは餌としてミズクラゲを与えているそうです。

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インドネシアシーネットル(Chrysaora chinensis)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
   

南シナ海(インドネシア〜フィリピン等)に生息する、毒性の強いクラゲです。
傘の直径は25cmほどになり、ボリュームのあるフリルのような口腕が華やかな印象を与えます。
他のクラゲや小魚を捕食対象とするクラゲです。

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ニチリンヤナギクラゲ(Chrysaora melanaster)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
 

北極海、ベーリング海、北部太平洋、北海道、東北沿岸部に生息する、毒性の強いクラゲです。
以前はアカクラゲと同種とされていましたが、現在は別種として扱われています。
なお、現在、本種が飼育されているのは、ここと室蘭水族館の2館のみだそうです。

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パープルストライプドジェリーフィッシュ(Chrysaora colorata)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
 

アメリカのカリフォルニア州沿岸に生息している、毒性の強いクラゲです。
成長の過程で外見が大きく変わるクラゲで、生まれたときは赤、成長するにつれて色が薄れてピンクに。
さらに成長すると赤紫色の太い放射状の縞模様が現れ、傘径が1mにもなります。
なお、加茂水族館では、餌としてクラゲを与えているそうです。

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プロカミアジェリー(Chrysaora plocamia)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
 

南大西洋、東部南太平洋に生息している、毒性の強いクラゲです。
傘径が50cmになる大型のクラゲですが、1m越えの個体も確認されているそうです。



プロカミアジェリーとアカクラゲ

 
<プロカミアジェリー>        <アカクラゲ>  .
両者は見た目が似ていますが、赤い縞模様はプロカミアジェリーの方がはっきりしていて、強そうです。

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ヤナギクラゲ(Chrysaora helvola)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
 

北海道太平洋側では通年、東北太平洋側では春に出現する北方系のクラゲです。
乳白色の傘に、24本の赤い触手と、白いリボン状の口腕をもっているのが特徴です。


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ラクテアジェリー(Chrysaora lactea)
<旗口クラゲ目・オキクラゲ科・ヤナギクラゲ属>
 

南大西洋に生息している、毒性の強いクラゲです。
傘径は25cmほどになり、色のバリエーションが豊富で、これからの成長が楽しみなクラゲだそうです。
なお、本種は他のクラゲを捕食対象とするクラゲだそうです。

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サムクラゲ(Phacellophora camtschatica)
<旗口クラゲ目・サムクラゲ科>
   

北海道以北からカリフォルニアに生息する、毒性の強いクラゲです。
右端の写真で、傘の中央が黄色く色づき、生卵のように見えます。黄身に見えるのは生殖腺とのこと。
そのため、英語では「egg-yolk jelly」と呼ばれます。
なお、本種は他のクラゲを捕食対象とするクラゲで、ここではミズクラゲを与えているそうです。

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キタミズクラゲ(Aurelia limbata)
<旗口クラゲ目・ミズクラゲ科・ミズクラゲ属>
 

能登半島以北の日本海、福島以北の太平洋に生息する、毒性は中くらいのクラゲです。
寒流性のクラゲで、沿岸の残海から水深500mまで見られ、20℃以上では生きられません。
成長すると傘径は30cm程になり、傘の縁が茶色くなります。なお、傘縁には短い触手が密生します。

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ミズクラゲ(Aurelia sp.)
<旗口クラゲ目・ミズクラゲ科・ミズクラゲ属>
 

日本近海でも最も普通に見られ、毒性は弱いクラゲです。
北緯70度から南緯40度くらいまでの世界中の海に分布し、塩分濃度の低い沿海部に多い。
傘に透けて見える胃腔、生殖腺が4つあり、その形からヨツメクラゲとも呼ばれます。
傘径は30cm程になり、傘の縁には中空の細くて短い触手が無数に並びます。
傘の下側中央に口が十文字型に開き、その4隅が伸びて、ヤナギの葉のような4本の口腕となります。
4つの丸い胃腔があり、それを馬蹄形の生殖腺が取り囲むため、4つの眼のように見えます。
なお、この眼のような生殖腺の数は4つが基本ですが、5つや6つのものも稀にいます。
雌雄異体で、オスは生殖腺が白っぽく、メスは少し茶色味がかっていることで識別できる事があります。
餌は主に動物性プランクトンで、傘を開閉することで縁辺部の触手で濾過するように捕食します。

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マレディベンシス(Aurelia maldivensis)
<旗口クラゲ目・ミズクラゲ科・ミズクラゲ属>
   

地中海に生息するミズクラゲの仲間で、毒性は弱いクラゲです。
傘の下部に4つの胃腔があり、それを囲む馬蹄形の生殖腺が、ピンクの眼のように見えます。
上記の写真では、その眼のような模様が5つの個体が3つ重なっています。

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ミズクラゲ属の1種(Aurelia sp.)
<旗口クラゲ目・ミズクラゲ科・ミズクラゲ属>
   

パラオ共和国オンゲール島海水湖に生息するミズクラゲの1種で、毒性は弱いクラゲです。
海水湖産のミズクラゲは、外海のものよりも傘が反り返ります。
熱帯に生息するミズクラゲ属は、日本産のものより傘の周りに切れ込みが多く、肉厚も薄いとのこと。
右端の写真が分かりやすいと思いますが、切れ込みの浅い花弁が開いているようですね。

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ラビアータ(Aurelia labiata)
<旗口クラゲ目・ミズクラゲ科・ミズクラゲ属>
   

アメリカ北部、ヨーロッパ西海岸に生息するミズクラゲの1種で、毒性は弱いクラゲです。
日本産のミズクラゲと比べ、傘の裏側(口腕)の中央が王冠のように発達しています。



ミズクラゲ属いろいろ

ミズクラゲ属の1種
ラビアータ
マレディベンシス

パラオ共和国オンゲール島海水湖
に生息。傘の周りに切れ込みが多
く、肉厚も薄い

アメリカ北部、ヨーロッパ西海岸
に生息。傘の裏側(口腕)の中央が
王冠のように発達

地中海に生息する
傘の縁には細くて短い触手が密生
 
ミズクラゲ
キタミズクラゲ

日本近海で最も普通
傘の縁には中空の
細くて短い触手が密生

能登半島以北の日本海
福島以北の太平洋に生息
傘の縁が茶色で、短い触手が密生

ミズクラゲの仲間はよく似たところがありますが、よく見るといろいろと個性がありますね。
非公式のものも含めるとミズクラゲの仲間20種以上になり、今後も増える見込みだそうです。

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ブルージェリー(Cyanea lamarckii)
<旗口クラゲ目・ユウレイクラゲ科>
 

欧州沿岸(スコットランドの西海岸、北海、アイルランドの遠洋域)に生息している、毒性の強いクラゲです。
ユウレイクラゲ科のクラゲで、青味がかっているのでこの名で呼ばれます。
また、英名も「blue jellyfish」、「bluefire jellyfish」となっています。
なお、日本周辺の西太平洋の個体は、「Cyanea nozakii/Cyanea capillata nozakii」と区別されることがあります。
本種もクラゲを食べるクラゲですので、加茂水族館ではミズクラゲを餌として与えているそうです。

※ 日本で、ブルージェリーフィッシュと言うと、別種のクラゲを指すことがあります。
これは、日本人が勝手に付けた和製英語ですので、日本以外では通じません。

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コティロリーザツベルクラータ(Cotylorhiza tuberculata)
<根口クラゲ目・イボクラゲ科>
   

スペインバレアレス諸島のマヨルカ島付近に生息する、毒性の弱いクラゲです。
加茂水族館では、ベルリン水族館との生物交換で頂いたものを展示しているそうです。
英名は、「Fried Egg Jellyfish」。見た目が目玉焼きにそっくりなことに由来します。
成長すると口腕の先が紫色に色づき、とてもきれいだそうで、この個体にもきれいな紫色の付属体が見られます。
展示されていたものは、小さくて卵焼きには見えませんが、傘の中央が丸く膨らんで黄色っぽいですね。
おそらく、もっと成長すると卵焼きっぽくなり、口腕の先の紫色も鮮やかになるのでしょう。

※ 英名が似ているので、本種とサムクラゲを混同した説明がWebで散見されます。
生卵の黄身(egg-yolk jelly)と目玉焼き(Fried Egg Jellyfish)は違いますので、混同しないようご注意ください。

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カトスティラス(Catostylus mosaicus)
<根口クラゲ目・カトスティラス科>
 

東南アジアに生息し、フィリピン等からペットとして輸入されているクラゲで、毒性は弱いです。
色は青、赤(紫)、白、緑とバリエーションがあり、体内に共生させている褐虫藻の色で変化します。
褐虫藻は光合成を行い、その産物の一部をクラゲが栄養源としています。

※ 日本で青い個体をブルージェリーフィッシュとしていました。
その後、他の色の個体の存在が分かり、カラージェリーフィッシュと呼ばれるようになっています。

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ヒョウガライトヒキクラゲ(Acromitus maculosus)
<根口クラゲ目・カトスティラス科・イトヒキクラゲ属>
   

東南アジアに生息する、毒性の弱いクラゲです。
約100年ぶりに再発見され、初めて繁殖に成功したものです。
加茂水族館、北里大学、新江ノ島水族館の3館で、世界初の展示を行いました。
なお、飼育下では、ヒョウ柄の模様は出にくいとされています。

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タコクラゲ(Mastigias Papua)
<根口クラゲ目・タコクラゲ科・タコクラゲ属>
 

パラオ共和国のマカラカル島にあるジェリーフィッシュレイクに生息する、毒性の弱いクラゲです。
傘に水玉模様があるのが特徴で、傘の下に餌を取り込む口腕があり、先に8本の付属器が付いています。
その形態が、タコクラゲの和名の由来です。
なお、英名は「Papuan jelly」、「Spotted jelly」、「Lagoon jelly」、「Golden medusa」などです。
体内に褐虫藻が共生するために褐色味を帯びた色になります。
褐虫藻はクラゲの体内で光合成を行い、その産物の一部をクラゲが利用します。

※ 日本近海では関東以南の温暖な海域で、夏から秋、静かな湾内で別亜種が見られます。
傘径は10cm程度が多いのですが、中には20cmほどになる個体もいるそうです。

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キャノンボールジェリー(Stomolophus meleagris)
<根口クラゲ目・ビゼンクラゲ科>
 

南米沿岸や他の温暖域に生息する、毒性の弱いクラゲです。
大きなものでは傘径が25cmほどになり、食用クラゲとして広く流通しています。
加茂水族館では、パリの水族館からポリプをいただき、繁殖させたものを展示しています。

※ この後、食堂でクラゲラーメンを食べたのですが、そこにこの姿そのままでトッピングされていました。

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ルテウムジェリー(仮称)(Rhizostoma luteum)
<根口クラゲ目・ビゼンクラゲ科>
   

大西洋に生息する、一時存在すら疑われていたクラゲです。
スペインの海洋学者が成体を発見し、クラゲの幼体に当たる「プラヌラ」の採取に成功。
幼体はオーストリアの首都・ウィーンのシェーンブルン水族館で生育され、世界初の展示が同館で行われました。
加茂水族館は、そのシェーンブルン水族館からポリプを頂き、繁殖させたもので、世界で2番目の展示。
もちろん、国内初展示で、成長につれて紫色に変化するそうで、どこまで大きくできるか挑戦中とのこと。

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ビゼンクラゲ(Rhopilema esculenta)
<根口クラゲ目・ビゼンクラゲ科・ビゼンクラゲ属>
   

ビゼンクラゲは、熱帯域・亜熱帯域・温帯域の沿海に分布し、日本近海では有明海と瀬戸内海に多く生息します。
傘径は40〜50cmになり、重さも10sほどになりますが、傘径80cmに達する大物もいるそうです。
ビゼンクラゲは青味がかった半透明のクラゲですが、赤いものは有明海に生息するものです。
英名も「Edible jellyfish」で、まさに食用クラゲがその名前になっています。
有明海では最高級の食用クラゲとして漁業の対象となっており、アカクラゲとして魚屋で販売されています。
なお、現在、有明海のものは、他の海域のものとは別種の可能性があり、研究が行われています。
傘の縁に触手はなく、8本の口腕にはそれぞれに多数の棒状の付属器が付いています。
ただ、この付属器はわずかな物理的刺激でも取れてしまう脆いもので、付いたまま採取するのは難しい。
本種は雌雄異体で、無性生殖を行うポリプ型世代と有性生殖を行うクラゲ型世代を交互に過ごしながら増殖します。

※ 同族異種にはヒゼンクラゲ (Rhopilema hispidum) やスナイロクラゲ (Rhopilema asamushi) がいます。
ヒゼンクラゲも有明海に生息しますが、数は少なく、傘が白いのでシロクラゲとして販売されています。

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ルサーナジェリー(仮称)(Lychnorhiza lucerna)
<根口クラゲ目・リクノリザ科>
   

南東ブラジルから北アルゼンチンに生息する、大型のクラゲです。
傘径は30cmほどになり、全体がクリーム色をしていて、傘の縁がすみれ色になる個体もいます。
無性生殖と有性生殖を交互に行う複雑なライフサイクルを持ち、成体は雌雄異体です。
小さい頃は傘は半球状ですが、成長と共に皿状に平らになり、傘径45cm程に成長します。
傘の縁には三角形状のひだが多数付き、柔らかい傘の上面は、低い円錐状の突起で覆われます。
傘の下には4つの口腕があり、下半分は複数の口を有する3つのモジャモジャのひだに分割されます。

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オワンクラゲ(ヴィクトリア)(Aequorea victoria)
<軟クラゲ目・オワンクラゲ科・オワンクラゲ属>
 

欧米で見られるオワンクラゲで、下村脩氏が緑色蛍光タンパク質を発見したクラゲです。
UVライトによる発光展示が行われていました。UV光の刺激に反応して生殖腺が青白発光します。
なお、日本沿岸でみられるのは「Aequorea coerulescens」で、欧米で見られるのが「Aequorea victoria」です。
ただ、どちらも和名は「オワンクラゲ」で、現時点では両者が同種か、同種の亜種なのかは不明です。

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ミズクラゲの大水槽



クラゲドリーム館の取りを取るのは、この直径5mのミズクラゲの大水槽ですね。
モデルを依頼された方が快く立ってくださったので、大きさが実感できると思います。

      

人のいない写真も撮ったのですが、ご覧の通り大きさが実感できないので没となりました。




その他の展示

インデックス


ヤマメ/サクラマス(Oncorhynchus masou)
<サケ目・サケ科・サケ亜科・サケ属>
サクラマスは、サケ目サケ科に属する魚で、その河川残留型(陸封型)がヤマメである。
太平洋北西部を中心に分布するが、北から順に、オホーツク海沿岸から朝鮮半島・北日本まで分布する。
琵琶湖のビワマス、南日本・西日本のサツキマス(河川残留型:アマゴ)、台湾のタイワンマスといった亜種がいる。
基本的には、海に下って回遊して30〜70cmに成長し、産卵時に川を遡上する降海型の魚である。
しかし、一生を淡水で過ごす河川残留型(陸封型)もいる。
降海型は幼魚期の1〜2年を河川で過ごし、体側面に小判形をした暗青色の斑紋(パーマーク)が数個以上並ぶ。
降海の時期は10〜15cmくらいに成長した3月〜5月で、斑紋が消えて体色が銀色に変化(スモルト化)する。

エゾイワナ/アメマス(Salvelinus leucomaenis leucomaenis)
<サケ目・サケ科・サケ亜科・イワナ属>
サケ科サケ亜科イワナ属の魚で、河川残留型(陸封型)はエゾイワナと呼ばれる。
ユーラシア大陸東端、日本では、日本海側は山形県以北、太平洋側は千葉県以北に自然分布する。
イワナを亜種で分類するならば、基亜種となる。
体長は14〜17cm程度で、産卵期から孵化までの生活史はイワナとほぼ同じであるが、より冷水域を好む。
孵化後すぐ降海せず、2〜3年程度を河川で過ごし、スモルト化した個体が降海する。
雌雄でのスモルト化の比率が異なり、メスは大半が降海するが、残留型も多少はいる。



淡水系なので、おそらくヤマメ、エゾイワナというのが正しいですね。
さっと流してしまったので、説明になんて書いてあったか忘れてしまいました。
サクラマスの河川残留型がヤマメで、寒冷なこの辺りでは降海型が多いとのことです。
アメマスはイワナの仲間で、降海型がアメマス、陸封型をエゾイワナと言います。
体側と背部に大きな白斑が並ぶのが特徴で、白斑は成長とともに大きくなるそうです。

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オオカミウオ(Anarhichas orientalis)
<スズキ目・ゲンゲ亜目・オオカミウオ科・オオカミウオ属>



スズキ目オオカミウオ科に属する海水魚。
オオカミウオは、その厳つい顔のため、良く水族館に展示されいる海水魚でもある。
東北地方北部からオホーツク海、ベーリング海の水深50〜100mの岩礁域に生息する。
体長は1mほどになり、ギンポの仲間なので、本種も同じような細長い体形をしている。
体色は、暗青色、暗褐色、黒色、赤褐色などで、口には強大な歯が並んでいる。
この歯で貝類をかみ砕いたり、甲殻類をかみ切って食べる。

水族館で時々見かけることがあるオオカミウオ。
天然物はめったに釣れないレアな魚で、その強い引きが魅力とか。
オオカミウオの後ろに見えている、斑点のある黄色っぽい魚はアメマスなのでしょうか。

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ミズダコ(Enteroctopus dofleini)
<鞘形亜綱・八腕形上目・タコ目・マダコ亜目・マダコ上科・マダコ科・ミズダコ属>

 

 

マダコ科に属するタコの一種で、世界最大のタコである。別名はオオダコ。
寒海性のタコで、主に日本の東北地方以北の海に広く分布している。
主な生息場所は北太平洋で、カナダをはじめ、北アメリカ沿岸部にも生息している。
タコ類最大だけあって非常に大きく、体長は足(腕)を広げると3〜5m、体重10〜50kgになる。
その最大記録では、体長9.1m、体重272kgに達している。

ミズダコは2匹飼われていて、1匹は動き回っていたのですが、急に奥に引っ込んでしまいました。
隅っこで小さくなり、お休みモードに入ったようです。
もう1匹は産卵した卵をしっかりと守るように壁にへばり付いていました。
ミズダコは数mを超える巨大なタコですが、卵は不釣り合いなほど小さいです。
ただ、吸盤の大きさや並びからすると、どちらもメスのような気がしています。
だとすると、ここに来る前に受精していたということでしょうね。
産卵後には死んでしまうそうなので、2匹みられるのは後少しかもしれません。

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トクビレ(Podothecus sachi)
<カサゴ目・カジカ亜目・トクビレ科・トクビレ亜科・トクビレ属>

 

カサゴ目トクビレ科に属する魚で、ハッカク、サチなど多くの地方名がある。
北日本、ピョートル大帝湾、朝鮮半島の東岸など、太平洋北西部を中心に分布する。
沿岸の浅海に暮らす底生魚で、岩礁や砂泥に体を横たえ、甲殻類や多毛類を主に捕食する。
体は角張って細長く、頭が鼻先に向けて尖り、体長は40〜50cm程に成長する。
背ビレは8〜10本の棘条(きょくじょう)と12〜14本の軟条で構成される。
ヒレの形態は雌雄で異なり、オスの第2背ビレと臀ビレの軟条が異様に長く発達している。
吻が長く突き出て、腹側に10本以上の短い口ヒゲがあるのが特徴。
和名のトクビレは、オスに見られるこの大きな背ビレと臀ビレに由来する。
また、ハッカクという名は、体の断面が8角形であることに由来する。
サチという和名は、学名の「sachi」に使用されている。

トクビレのオスの背ビレと臀ビレは、左写真のように長くて立派で、和名の由来になっています。
味の良い白身魚だそうで、刺身、塩焼き、干物など、様々な調理法で処理されます。

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マアジ(Trachurus japonicus)
<スズキ目・スズキ亜目・アジ科・アジ亜科・マアジ属>



スズキ目アジ科に分類される魚で、北西太平洋の沿岸域に分布する海水魚である。
体は紡錘形でやや側扁し、側線は中ほどで下に湾曲して、背ビレ第8軟条下からはまっ直ぐに伸びる。
この側線上には棘状の鱗(稜鱗)が69〜73個並ぶ。臀ビレの前端部には2本の棘条がある。
成魚は50cmに達する大きさになるが、よく漁獲されるのは30cm前後までのものである。
体色と体形は、残海の岩礁域に定着する「居つき型」と外洋を回遊する「回遊型」で異なる。
居つき型は全体的に黄色味が強くなり、体高が高くなる。回遊型は黒っぽくなり、細長い体形になる。

アカウミガメと同じ水槽にマアジが泳いでいました。
群れを作って泳いでいましたが、背側が黄色っぽい居つき型のマアジです。

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アカウミガメ(Caretta caretta)
<カメ目・潜頸亜目・ウミガメ上科・ウミガメ科・アカウミガメ属>

 

ウミガメ科アカウミガメ属に分類されるカメで、本種のみでアカウミガメ属を構成する。
大西洋、太平洋、インド洋、地中海と、極地以外の海に生息する。
産卵地は、米国東部、オーストラリア北部、オマーン、ギリシャ、トルコ、ブラジル、南アフリカ共和国など。
日本国内では、遠州灘海岸、和歌山県南部、日南海岸、屋久島で産卵が確認されている。
甲長は65〜100cm、体重は70〜180kgになり、背甲は扁平で、項甲板と第1助甲板は接する。
助甲板は左右5枚ずつが大半だが、4枚のものや左右非対称の個体も確認されている。
下縁甲板は左右に3枚ずつある。甲の色は、背甲は赤褐色〜褐色、腹甲は淡黄色である。
若い個体では背甲には3つの筋状の盛り上がりがあるが、成長とともに消失する。
雌雄の違いは、オスの成体では前肢の爪が鉤状に湾曲し、尾が長いことである。
回遊調査で、日本で孵化したものが、カリフォルニア半島沖まで回遊したことが分かっている。
また、日本生まれの個体は、成長すると再び日本近海まで回遊することが確認されている。

アカウミガメは、マアジと同じ水槽で飼われていました。甲羅が赤っぽく、ごつごつしています。
なお、甲羅は、アオウミガメではツルっとしており、タイマイはうろこ状な事で、見分けられます。

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ベニズワイガニ(Chionoecetes japonicus Rathbun)
<エビ目・エビ亜目・カニ下目・ケセンガニ科・ズワイガニ属>
ケセンガニ科ズワイガニ属に属するカニで、日本海、北朝鮮、ロシアなどで水揚げされている。
1906年に米国海洋調査船アルバトロス号が佐渡沖水深960mで採取したのが最初の発見。
1932年に米国海洋生物学者メアリー・ラスバンにより記載されたが、当時、日本では知られていなかった。
1950年になって、但馬沖で採集され、山本孝治によって「ベニズワイガニ」という和名が付けられた。
ズワイガニ(200〜600m)よりも水深の深い場所(500〜2,500m)に生息する。
全体に赤褐色で、加熱により鮮やかな紅色になる。ゆでなくても赤いのが、和名の由来とされる。
ズワイガニやオオズワイガニに比べて殻が幾分柔らかくて薄く、水分が多いので加熱で身が縮み易い。
そのため、缶詰などの加工食品の材料として多用されているが、活きガニの流通もある。
生の身は甘みが強く、刺身ではズワイガニやオオズワイガニよりもおいしいと言われる。
現在、国内では山陰沖が主要な漁場である。なお、資源保護のため当初から雌は捕獲禁止となっている。

トヤマエビ(Pandalus hypsinotus)
<エビ目・エビ亜目・コエビ下目・タラバエビ上科・タラバエビ科・タラバエビ属>
タラバエビ科タラバエビ属のエビで、体長20cm程になる大型種です。
明るい朱色の体色に、褐色の横縞、胸部に白い斑紋が散らばるのが特徴です。
額角は前部が反りあがり、頭胸甲長の1.5倍ほどもある。
福井県以北の日本海側、北海道以北の水深100〜400mに生息する。
富山湾でよく獲れることが標準和名の由来。
一般にボタンエビと呼ばれることもあるが、標準和名「ボタンエビ」とは別種である。
孵化後、4歳頃まではオスで、その後、メスに性転換し、5歳で1回目の産卵を行う。
その後、1年間抱卵して孵化させる。その後、1年間は抱卵せず、7歳で2回目の産卵を行う。
1年間抱卵して孵化させた後、8歳で寿命が尽きる。なお、毎年産卵する個体群がいることも確認されている。



左の岩にへばり付いているのがベニズワイガニで、ハサミの大きさや足の長さから見てオスだと思われます。
ご覧の通り、ゆでる前から赤い色をしているのが、和名の由来です。
その右側の岩にへばり付いているが、トヤマエビです。胸部の白い斑紋が明瞭ですね。
ただ、光の加減か、体色が胸部を除いて灰色に見えます。
なお、ボタンエビにはない腹側の横じまが見えています。

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ホッコクアカエビ(Pandalus eous)
<エビ目・エビ亜目・コエビ下目・タラバエビ上科・タラバエビ科・タラバエビ属>



タラバエビ科タラバエビ属のエビで、体長12cm程になる。
全身が赤橙色をしていて、体や脚が細長く、甲が柔らかい。額角は細長く、頭胸甲の1.5倍以上ある。
前から3番目の腹節の後半部に上向きの小さな突起があり、腰が曲がっているように見える。
島根県以北の日本海沿岸から宮城県沖以北の太平洋、オホーツク海、ベーリング海、カナダ西岸まで広く分布する。
日本近海では、水深200〜600mほどの深海砂泥底に生息しており、適水温は0〜8℃とされている。
そのため、高緯度海域では、水深100m程度の水深にも分布している。
一般の流通名は、アマエビ、ナンバンエビで、重要な食用種として漁獲されている。

水槽の一部を間借りして、アクリルの箱で飼育されていたのが、このホッコクアカエビです。
市場ではアマエビとして流通しているので、それが和名だと思っていました。
このエビを見て、標準和名がホッコクアカエビだと知りました。この事実を知る人は少ない気がします。
というか、ホッコクアカエビという和名そのものが、一般的ではない気がします。

※ 標準和名のゼンテイカではなく、通称のニッコウキスゲが一般に知れ渡っているのに似ていますね。

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マボヤ(Halocynthia roretzi)
<マボヤ目・マボヤ亜目・マボヤ科・マボヤ属>



マボヤ科・マボヤ属の代表種で、一般にホヤというと本種を指す。
赤く強い皮に包まれ、無数の角状の突起のあるイボがある。
なお、色は天然物は薄い赤で、養殖物は赤みが強くなる。瀬戸内海には真っ白な個体が居る。
九州北部、瀬戸内海、日本海、三河湾以北の太平洋側、北海道に生息し、朝鮮半島にも分布する。
ホヤは幼体のときには脊索があり、魚に近い形態を持ち、自由に移動する。
その後、岩などに着生し、丈夫な被嚢(ひのう)に包まれた、成体に成長する。
身体の上部には入水管、出水管があり、出水管は−形、入水管は+形をしてる。
入水管で水中の微少なプランクトンなどを摂取し、こした海水や排泄物を出水管から出す。

説明版の内容をよく覚えていませんので、マボヤかどうか定かではありません。
ただ、見た目では、色以外マボヤにそっくりでしたので、マボヤとしています。
白いマボヤは、瀬戸内海に生息しているとした記事がありましたので、存在はしているようです。

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イソギンチャク(Actiniaria)
<イソギンチャク目>



イソギンチャクは、イソギンチャク目に属する動物の総称である。
柔らかい無脊椎動物で、口の回りに毒のある触手を持つ。
岩の上などに定着して生活し、体は基本的には円筒形である。
上の面を口盤とよび、その中央には口がある。口盤の周辺には多数の触手が並ぶ。
下面は足盤とよばれ、ここで岩などに吸着するが、普通は時速数cm程度の速度で移動することができる。
普通は雌雄異体であり、体外受精した受精卵は孵化すると楕円形で繊毛を持ったプラヌラ幼生となる。
これが定着して成長し、成体となるが、無性生殖(分裂や出芽)を行うものも多い。

説明版の内容をよく覚えていませんので、種類は定かではありません。
深海性と書かれていたような気もしますが、詳細は不明です。

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アシカ(Otariinae)
<ネコ目・イヌ亜目・クマ下目・クマ小目・アザラシ上科・アシカ科・アシカ亜科・アシカ属>

   

アシカ科の海生動物で、広義にはアシカ科の総称でもある。英名は、「sea lion」。
アシカ科にはオットセイ、トド、オタリアも含まれるが、これ等(特にオットセイ)を別扱いとする場合もある。
アシカの定義には揺らぎがあり、狭義から広義まで、いろいろな分け方がされる。
最も狭義のアシカは、二ホンアシカを指し、英名の「sea lion」はアシカ亜科の総称になる。

プールを我が物顔で泳ぎ回るアシカのメスと、アオッアオッと鳴き続けるアシカのオス。
そして時々、メスがプールから飛び上がってきます。そして、また、プールに飛び込んでいきます。
右の2枚は、その飛び上がった時のもので、斜めに伸びあがっていって、パッと前足で支えます。

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ゴマフアザラシ(Phoca largha)
<ネコ目・イヌ亜目・クマ下目・クマ小目・アザラシ上科・アザラシ科・ゴマフアザラシ属>



 

アザラシ科ゴマフアザラシ属に属する海棲哺乳類。アザラシとしては中型の部類です。
ベーリング海、オホーツク海を中心にチュクチ海、日本海、太平洋北部、ピョートル大帝湾、渤海・黄海に分布する。
体長は、オスで170cm前後、メスで160cm前後で、体重は70〜130kgほどになる。
日本の水族館や動物園で最も多く飼育されているアザラシである。

プールに入りたいがアシカが居て入れず、プールの端の方で様子を見ていたゴマフアザラシの子供。
タイミングを見計らって、プールに飛び込んだと思ったら、直ぐにUターンして飛び上がってきました。
その間、ほんの数秒程です。アシカのオスとは、体格が倍くらい違いますので、よほど怖いんでしょうね。




鶴岡市立加茂水族館のクラゲラーメン


クラゲラーメン


最後に何か名物はないかと物色していると、クラゲラーメンの看板が目に留まりました。
これは食べないとと、さっそく注文。出てきたのが上の写真のラーメンです。
一見、具沢山の普通の醤油ラーメンに見えますね。結構おいしかったですよ。
でも、麺にはクラゲが練りこまれ、キャノンボールクラゲがそのままの形でトッピング。
その姿のままのクラゲは、インパクトがあり、クラゲ感満載のラーメンです。
細切りのクラゲはいつも通りでしたが、クラゲ姿の方はモジャモジャ、シコシコ。
麺の方は、のど越しもよかったので、スッと入ってしまい、クラゲは感じませんでした。
このラーメンに満足して、クラゲ水族館を後にしました。





付近の日本海の風景

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県道50号線から見た加茂水族館



帰りに県道50号線を少し走って、加茂水族館の全景を撮ったものです。
海岸に張り付くように建てられており、右に見えるトンネルを通り抜けたところが駐車場です。
その左に見える小高い岩山には、白い荒埼灯台が見えています。

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加茂水族館付近の岩礁

   

帰りの県道50号線、国道7号線は、日本海に沿って走っており、そこで見られた風景です。
ご覧の通り、道路の直ぐ横に荒々しい岩礁が広がっています。

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荒倉山付近の岩礁

 

 

荒倉山付近の県道50号線沿いの風景です。上段左の写真のように海岸の直ぐ脇に道路があります。
この辺りの地層は30°ほど傾いていて、柔らかい岩の浸食が進んでいます。
そのため、硬い岩が線状に並んで海から顔を出しています。
入り組んだ地形が海中にも続いていて、良い漁場になっているのでしょう。
漁をしている漁船が何隻か、岸近くに見えていました。
話は変わりますが、岸から続く荒倉山には、荒倉神社があり、ハイキングコースも整備されているそうです。

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白山島(はくさんじま)

 

先ほどの荒倉山のハイキングコースが白山島の方に続いているようです。
由良海岸のシンボルで、3,000年前の火山性噴火で出来たといわれていて、高さ72mの島です。
砂浜から島まで177mの赤い橋がかけられていて、島には散策路が整備されているそうです。
また、263段の石段を上ると白山神社があり、そこからの日本海の眺望は絶景とのこと。
残念ながら、このときは橋の改修工事中で、渡ることはできませんでした。

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堅苔沢付近の岩礁

 

由良温泉を過ぎて、県道50号線から国道7号線に入り、少し進んだところが堅苔沢です。
この当たりの海岸も、岩礁がたくさんある海岸で、安山岩の板状節理があちらこちらで見られます。

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塩俵岩

 

国道7号線をさらに南下して行くと、塩俵岩の駐車場があって、直ぐ近くで見ることができます。
塩俵岩は、層状節理とこれに直角に発達した柱状節理が交差し、塩俵を積み重ねたように見えます。

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塩俵岩付近の岩礁



上段は、塩俵岩近くの岩礁です。塩俵岩と同じく、板状節理と柱状節理が見られます。
下段は、塩俵岩にほど近い暮坪の立岩です。高さ51mの岩で、頂上には常緑木が密生しています。
そのなかに、天然記念物のマルバシャリンバイも生えているそうです。

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大川寺付近の岩礁



大川寺(だいせんじ)の近くで見かけた岩礁です。
この岩は、板状節理よりも柱状節理が目立っており、塩俵岩付近とは印象が異なります。










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