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新規:2017/5/5

水戸 偕楽園・弘道館

2017/3/5

以前から、梅の頃に行ってみたいと思っていました、日本三名園の1つである水戸の偕楽園に行ってきました。
合わせて藩政改革の重要施策のひとつとして開設された弘道館にも行ってきました。
どちらも梅が見頃を迎え、大勢の方が訪れて、思い思いに楽しまれているようでした。
梅の木で有名な所だけに、多くの梅の古木が大切に育てられ、花をたくさん付けていました。
ちょうど梅まつりの時期でもあったので、黄門様ご一考や梅大使のお嬢さん方が出没していました。


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偕楽園
弘道館


偕楽園

偕楽園は金沢の兼六園、岡山の後楽園とならぶ「日本三名園」のひとつです。
水戸藩第九代藩主徳川斉昭によって、1842年(天保13年)に造園されました。
偕楽園には、約百品種・三千本の梅が植えられており、梅の名所として知られています。
しかし、春の桜、初夏のキリシマツツジ、秋の紅葉など、見所は多々あります。

今回は、水戸駅から歩いた関係で東門から入りましたが、本来は反対側にある表門から入るべきなのでしょう。
ただ、東門から入るとすぐに梅林が広がっているので、梅の頃は東門の方が便利かもしれません。

ここには主な写真のみ掲載していますが、詳細に関しては、別ページににまとめました。
詳しくご覧になりたい方は、どうぞこちらをご覧ください。



紅梅や白梅など、いろいろな種類の梅の樹が植えられています。
場所によっては、白梅のみが目立つところもありますが、それもまた良いものです。



芝生広場の所などには、シートを敷いて花見を楽しんでいる方が多かったです。

   
  <一般的な老木>        <保護された老木>        <六名木[江南所無]>


<保護された老木[無類絞り]>

偕楽園には豊富な梅の品種が植えられており、多くが年数の経った老木です。
多くの品種の中で、特に花形、香り、色が優れている品種として選ばれた六品種が、六名木です。
六名木には、下記の六品種が選ばれ、六角形の竹垣が囲まれています。
白難波(しろなにわ)、虎の尾(とらのお)、柳川枝垂(やながわしだれ)
烈公梅(れっこうばい)、江南所無(こうなんしょむ)、月影(つきかげ)
六名木以外にも、保護されている老木があり、それらは四角形の竹垣で囲まれています。

   
<孟宗(もうそう)竹林>

表門から入り、一の木戸をくぐった左手が孟宗竹が茂る竹林です。
孟宗竹は、弓の材料として最適なことから、京都の嵯峨より開園の1年後に移植されたそうです。
京都嵐山の竹林同様、手入れされた竹林は清々しい気分にしてくれます。


<笹の叢(むら)>

杉の林の縁などに、オカメザサとクマザサの2種類が植えられています。
といっても、オカメザサは笹ではなく竹の仲間で、笹はこのクマザサのみです。
春以降出る若葉は、きれいな緑一色ですが、冬を越すと縁が枯れて両側に隅取りが現れます。
同じように隅取りが現れるものを一派一絡げにクマザサと呼ぶことが多いようですが、
本来のクマザサは、移植されたものを除けば、京都に自生しているもののみを指します。
ちなみに、太平洋側で良く見られるスズタケ(タケと付きますが笹の仲間)にも隅取りが現れます。

 
    <吐玉泉(とぎょくせん)>        <好文亭(こうぶんてい)>        .

梅園の方に向かう途中に吐玉泉があります。大理石である「寒水石」を使った湧水泉です。
流れる水が大理石を溶かし削ってしまうので、この石は昭和62年(1987年)12月に更新された4代目だそうです。
梅園から千波湖寄りで、見晴らしの良い所に好文亭があります。

徳川斉昭公自らが設計した木造二層三階建て本体と平屋建ての奥御殿で構成されています。

 
<田鶴鳴梅林と千波湖>

好文亭の先にある高台からは、手前に田鶴鳴梅林、奥には千波湖が見えます。

 

この日は梅まつりで、今年の梅大使の面々や水戸黄門御一行があちらこちらに出没していました。
多くの方が、一緒に記念撮影をして、楽しまれていたようです。

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弘道館

弘道館は、藩政改革の重要施策のひとつとして開設された、旧水戸藩の藩校です。
藩校当時の敷地面積は約10.5haと全国一の規模でした。
敷地内には、正庁(学校御殿)・至善堂の他に文館・武館・医学館・天文台・鹿島神社・八卦堂・孔子廟などがあり、
馬場・調練場・矢場・砲術場なども整備された、総合的な教育施設でした。
弘道館では藩士とその子弟が学び、学問と武芸の両方が重視され、卒業はなかったそうです。
現在、武館跡は水戸市立三の丸小学校に、調練場は茨城県三の丸庁舎等に、医学館は三の丸市民センター等になっています。
そして、今回は弘道館の正庁、至善堂内部とその周囲の庭を散策してきました。
偕楽園同様、梅が見頃を迎え、なかなかな景色を作っていました。

詳しくご覧になりたい方は、どうぞこちらをご覧ください。

 
<水戸市立三の丸小学校>

校門からして小学校とは思えないような佇まいで、看板が無ければ小学校とは分からないと思います。
校門に続く外塀や横手の通用門、校舎もなるほどと思ってしまう造りです。

 
<弘道館 正門>

水戸市立三の丸小学校の通用門を過ぎると正面に大きなイチョウの木とその下に蔵のようなもの(番所)が見えます。
この外塀の角を曲がると正門が見え、その正門右手に通用門があります。今回は、正門から入りました。

 
<正庁右手の井戸>               <正庁から見た正門>

復元された井戸です。藩校の御台所では、この井戸の水が使われていたそうです。
右は正庁の玄関付近から見た正門です。右手には対試場があります。

 
 <対試場と正庁>               <正庁より見た庭園>

外塀の方から見た対試場と正庁です。正庁の右手には正門が見えています。
右は、その正庁の左手、角の辺りから見た庭園です。見えているのは「江南所無」の老木です。

 
    <至善堂より>            <十間畳廊下より>

至善堂から見た井戸の方向と十間畳廊下から見た正庁との間の庭です。

 

 

正庁を出て、その周りの庭園を散策しました。偕楽園同様、多くの梅が植えられています。
その中で、サンシュユの樹が黄色い花をたわわに付け、目を引いていました。
また、「臥竜梅」と名付けられた地を這う梅の樹も多くの花を付けていました。
読み方ですが、「がりょうばい」、「がりゅうばい」の両方の読み方があるようです。
一説では、伊達政宗公が朝鮮より持ち帰ったもので、成長すると地を這うようになることが名前の由来とか。
現在、その木は、国の天然記念物として宮城刑務所内に残されているそうで、国内最大の臥竜梅だそうです。

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