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園内で見かけたその他の生物



公園なので、いろいろな生物がいることは想像できます。
昆虫や野鳥以外の生物となると、人が多い昼間では限られると思われます。
もっとも、夜になって人がいなくなればいろいろ出てくるかもしれませんが。



有鱗目
トカゲ科(ニホントカゲ)
クモ目・コガネグモ上科
アシナガグモ科(チュウガタシロカネグモ)
園内で見かけた野鳥
和名インデックス


ニホントカゲ(Plestiodon japonicus)
<有鱗目・トカゲ亜目・スキンク下目・トカゲ科・トカゲ属>

トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲで、在来種。
以前は、日本に生息する3種(ヒガシニホントカゲ、ニホントカゲ、オカダトカゲ)は、同一種とされていた。
これらは外見がそっくりで、見分けがつかなかったためだが、DNA解析から2012年に3種に分類された。
東日本に分布するヒガシニホントカゲとは、若狭湾から琵琶湖を通り、
三重県内で中央構造線沿いに西走して和歌山県に抜ける分布境界線で分かれている。
また、伊豆半島から伊豆諸島にかけては、オカダトカゲが生息している。
体長は16〜25cmで、胴体中央部の斜めに列になった背面の鱗の数(体列鱗数)は26である。
幼体の体色は、黒や暗褐色で5本の明色の縦縞が入り、尾はメタリックブルーである。
成体のオスは褐色で、体側面に茶褐色の太い縦縞が入る。繁殖期には側頭部から喉、腹部が赤みを帯びる。
メスは幼体の色彩を残したまま成熟することが多い。

2021/10/11
天空の花園から共生の花園へ向かっているとき、床板の隙間から出てきたニホントカゲに出会いました。
普段、関東で出会うのはヒガシニホントカゲなので、ニホントカゲとは初対面となります。
といっても、子供の頃にはよく出会っていたはずなのですが、3種に分類されて以降での話です。
この3種、見た目では区別できないそうなので、分布域からの判断です。
なお、この個体は体色からオスと判断できます。
また、尾の色が淡褐色で異なることから、この尾は再生したものと思われます。

チュウガタシロカネグモ(Leucauge blanda)
<クモ目・クモ亜目・クモ下目・コガネグモ上科・アシナガグモ科・シロガネグモ属>


 
アシナガグモ科シロカネグモ属のクモの1種で、在来種である。
日本では、本州の千葉県、神奈川県以南から四国、九州、伊豆諸島、琉球列島に分布する。
元々は南方系のクモであるが、気温の上昇などで関東地方にまで北上している。
成体の出現時期は、5月〜6月と9月で、途中見られない時期があり、年2化性の可能性がある。
体長は、オスで6〜10mm、メスで9〜13mm、脚が細長いクモである。
背甲は明るい褐色で、腹部は背面全体が金色を帯びた銀色をしている。
その中央に1本、その左右に1本ずつ黒い縦筋があり、腹端の方でつながって黒斑になる。
腹部前方の肩部にやや盛り上がったこぶがあり、その上に黒斑があるのが特徴で、識別点である。
なお、腹部側面にも黒い縦筋が2本あり、腹部下面には暗緑色の太い縦班がある。
本種は、草の間などに水平に円網を張るが、クモのいる円網の中心に穴が空いている。
これは、普通に円網を張り終えた後、最後に中心部を噛み切ってしまうためである。
シロカネグモ属は、腹部背面が白銀色に輝き、第4脚腿節に長い聴毛が10対以上も並んでいる。
本種と似ているのは、オオシロカネグモ、コシロカネグモ、トガリシロカネグモである。
この内、トガリシロカネグモは西表島のみに生息している。
他の2種は同じような場所に生息しているが、肩部に盛り上がりがあるのは本種のみである。
ちなみに、和名は大、中、小を表しており、本種は中型のシロカネグモの意味である。

2022/7/26
天空の花壇に植えられていたノゲイトウ、この花にはいろいろな昆虫が訪花していました。
訪花してくる昆虫が多いということは、それを餌とするものも多いということ。
ノゲイトウの所には、チュウガタシロカネグモがいくつもの円網を張っていました。
このクモは、円網を地面と平行に張るので、側面や裏面からの写真しか撮れません。
写真では分かりにくいですが、腹部の側面や背面は白銀色なので、見た目が綺麗なクモです。
その内の1匹が、網にかかったハエを捕らえて食事中でした。
上段の写真で、クモの腹部が円網を貫通しているように見えるのは、中心に穴があるためです。









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