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あわじ花さじき
[2021/10/11,2022/3/15,7/26,2023/3/28]



「あわじ花さじき」は花の島にふさわしい花の名所として、兵庫県が平成10年4月から運営しています。
淡路島北部丘陵地域の頂上部で、標高298〜235mの高原に広がる約15haの公園です。
明石海峡・大阪湾を背景に、四季折々の花々が咲き誇る大パノラマが展開しています。
眼下に広がる花の絨毯を楽しめる見物席(さじき席)として、「あわじ花さじき」と命名されました。
開園時間は9:00〜17:00で入場は無料ですが、駐車場料金が必要です。

[2021/10/11]
実家に帰省したついでに、淡路島にある「あわじ花さじき」へ行くことにしました。
実は、実家から目と鼻の先にある淡路島には行ったことがなかったのです。
何時でも行けると思って先延ばしにしていたら、いつの間にか行く機会を逸してしまったのです。
その淡路島にあるあわじ花さじき、赤いサルビアが見頃になっているとTVで紹介されていたのです。
見頃は10日くらいまでとのことなので、際どいタイミングですが、行くことにしました。
理由は、夕方以降数日は雨模様になるとの天気予報で、行くとしたら今日の午前中しかなかったからです。
ということで、朝からどたばたと準備をして、出かけました。ルートはカーナビ任せです。
初めての明石海峡大橋、あまり景色を楽しむことはできず、あっという間に通り過ぎて、東浦ICへ。
ここからの道はセンターラインもない狭い道路が多く、対向車を気にしながらのドライブとなりました。
のう1つ、淡路SAのスマートインター経由のルートもあるようなのですが、こちらの方が良かったかも。
駐車場に空きがあるか心配だったのですが、B駐車場に若干の空きがあったのですんなりと入れました。
駐車場からは、手前のちょっとした花園しか見えませんので、奥の方がどうなっているのか丘を登りました。



この季節は、赤や青、白のサルビアが見頃(赤はちょっと見頃過ぎ)で、丘の上からは全体が一望できます。
下の方ではアカバナソバが一面をピンクに染め上げていました。まだ、コスモスは咲き始めたばかりでした。
広い園内を写真を撮りながら散策していると、自衛隊の方々がビデオ撮影をしているをの見かけました。
何の撮影か聞いたところ、陸上自衛隊中部方面音楽隊の方々がYouTube用に撮影をされているとのこと。
モデルは歌姫の鶫 真衣(つぐみ まい)さんで、赤いサルビアをバックにして濃紺の制服が際立っていました。
一通り回った所で駐車場に戻る際、駐車場下の花園ではサルビアが比較的良く咲いていました。
近づいてよく見ると、覆輪の花や花弁が筒状になった花、黄色い花(キバナコスモスではない)が咲いていました。
この花園は、よく見かける普通のコスモスではなく、最近に作出された新しい品種が植えられているようです。
帰りも東浦ICに戻り、昼食を食べるために淡路SAに立ち寄りました。
ここからは、明石海峡大橋が良く見え、対岸の須磨海岸から神戸港の方まで見渡すことができます。
あいにく、靄ッていて遠くは見えにくかったのですが、関空やその後ろに大阪のビル群も微か見えていました。
帰り道、間違って垂水ICで一般道に出てしまったですが、何とか第二神明へ戻れました。

[2022/3/15]
TVで早咲きの菜の花が見頃を迎えていると紹介されていたので、行くことにしました。
この後、遅咲きの菜の花が咲くまで、順次咲き進んでいくようです。
そのため、一面が黄色い菜の花で埋め尽くされるのは、4月になってからのようです。
予想通り、菜の花が咲き誇る少し前で、平日だったので人出は少なく、すんなりと駐車できました。



早咲きの菜の花はピークを少し過ぎたようで、若干、傷みが出始めていました。
それでも丘の一面を黄色く染め上げていて、春が近いことを感じさせてくれます。
奥の方を見ようと丘を上って行くと、斜面に中生や晩生の菜の花が植えられていました。
中生の菜の花は花序が伸びて咲き始めており、晩生の菜の花も順調に育っているようでした。
4月になると、この辺り一面を早生の菜の花のように黄色く染め上げてくるでしょう。
帰りに国営明石海峡公園に立ち寄って、様子を見て帰ることにしました。
海岸沿いを走って、国営明石海峡公園の駐車場に入り、公園には入らずに外側を見て歩きました。
園内には早咲きの桜が見られるようでしたが、まだ、その他の花は少ないようでした。
チューリップなどの花が咲き出すのは、もう少し先になるようです。

[2023/3/28]
前回は少し早かったため早生の菜の花だけで、中生や晩生はまだまだの状況でした。
今年は暖かくて、桜の開花も例年より早いことから、そろそろかと出かけました。



予想通り、早生はピークを過ぎていましたが、中生や晩生が今は盛りと咲き誇っていました。
広い園内の多くの部分が菜の花の黄色で埋め尽くされ、壮観です。
写真に写っているのは中央部分のみで、この左右も同じように菜の花が埋め尽くしています。
なお、中央左寄りのピンクの花は、満開のヤマザクラです。

[2022/7/26]
小野市のひまわりの丘公園に行きたかったのですが、天気が悪くて躊躇しているうちに旬を過ぎてしまいました。
しまったと思っているとき、「あわじ花さじき」でヒマワリが見頃を迎えているとの記事を見かけました。
で、今度はさっさと出かけて、ヒマワリが一面に咲き誇っている所を見てくることにしました。
午後からは天気の急変があるかもしれないとのことなので、9時過ぎに出発しました。
平日だったので渋滞もなく、淡路IC経由ですんなりと到着して、駐車できました。



ヒマワリが植えられているのは、駐車場のすぐ目の前にある共生の花園です。
ヒマワリとクレオメの咲き誇る通路を通って、天空の花園を通ってふれあいの花園へ出ました。
この一帯にもヒマワリが多く植えられていて、朝の早い時間だったので散水の真っ最中でした。
真っ赤なサルビアも咲き始めていて、赤と黄色の競演も見られました。
癒しの花園の方に降りて、ヒマワリやクレオメを楽しんだ後、天空の小径に戻りました。
天空の花園では、天空の花壇と大木の組み合わせが色合い的にインスタ映えしそうです。
共生の花園を通って駐車場に戻り、12時半頃にあわじ花さじきを後にしました。
帰りは、行きと異なり東浦ICから神戸淡路鳴門自動車道に入り、淡路SAで昼食を取りました。
淡路北スマートICからも淡路SAに入れるようなのですが、慣れないと迷子になりそうで止めました。
ここは上りSAと下りSA間を行き来でき、その分、構造が複雑で間違うとウロウロしそうです。



あわじ花さじき インデックス


秋のあわじ花さじき [2021/10/11]

天空の花園
B駐車場から花さじきテラス館の脇を上って行った先にあるのが天空の花園です。
今の時期は、ブルーサルビアや白いサルビアが植えられていて、青空とのコントラストがきれいでした。
ここからはふれあいの花園から癒しの花園、花海廊が一望でき、遠くに大阪湾を走る船も見えます。

 

左が癒しの花園方向の展望で、右が天空の花園へ登ってきた駐車場がある方向の展望です。
癒しの花園の左側でピンクに見える所はアカバナソバ、その右に赤と白のサルビアが見えています。
手前の緑色の部分はコスモス畑で、花はちらほらとしか咲いていませんでした。
右の写真では、ブルーと白のサルビアが通路に沿って植えられており、右端に明石海峡大橋が見えています。

 

左は、手前にブルーサルビアを入れて撮ったもので、上の写真とはかなり印象が異なります。
右は、一段下りて白いサルビアを手前に入れて撮ったものですが、中央に明石海峡大橋が見えています。

 

天空の花園には展望台があり、その近くに1本の樹が独立してすっくと立っています。
手前にあるブルーサルビアと白いサルビア、それとバックの青空を入れて撮ってみました。
これだけを見ると、あまり余計なものが入っていないので広々とした北海道的な印象を受けますね。

癒しの花園
天空の花園から下って行った先にあるのが癒しの花園です。
赤いサルビアの下の方一面にアカバナソバ植えられていて、ピンクの絨毯を敷き詰めたようになってました。

 

癒しの花園の下の方一面に植えられているのは、アカバナソバです。
アカバナソバは、気温が下がると濃色になるそうなので、ピンクから赤に変わって行くのでしょうか。
サルビアの強烈な赤とは異なり、優しい色合いの赤に染まって行くのかもしれませんね。

 
 

上記は癒しの花園から花さじきテラス館の方を見上げた写真です。
手前に赤いサルビアを入れた上段と、ピンクのアカバナソバを入れた下段の写真、どちらが良いですか。
赤いサルビアの方は、メリハリが効いた強い印象を受け、青空とのコントラストが強烈です。
一方、アカバナソバの方は、パステル調なので柔らかい印象を受け、青空とのコントラストも強くありません。
下段右の写真では、中央に赤いサルビアがアクセントとして入っていて、ちょうど良いかもしれませんね。

 

癒しの花園からふれあいの花園の方に上る途中で撮った写真です。
やはり、赤いサルビアのインパクトは強いですね。
白いサルビアが手前に入った方は多少和らいではいますが、右は赤がさらに強調されてしまいました。

ふれあいの花園
あわじ花さじきの西の端にあるのがふれあいの花園です。
花さじきテラス館から癒しの花園に下る通路の右がふれあいの花園で、左が天空の花園です。
この時期は、上部に赤いサルビアが植えられ、下の方にはコスモスが一面に植えられています。

 

天空の花園から下る通路から見た、ふれあいの花園の赤いサルビアの花壇です。
行ったときは赤いサルビアは花序の下の方が咲き終わり、ベージュ色の萼が見えてまだら模様でした。
右の写真の奥に見えている紫の花は、アメジストセージだと思います。

 

赤いサルビアの下に広がっている緑色の部分は、一面のコスモス畑です。
標高が高いからか、コスモスの開花は1分に満たない状況で、疎らにちらほらという状態でした。

 

癒しの花園から戻ってきたとき、ふれあいの花園でビデを撮影をされている自衛隊の方々に合いました。
奥の方から歌いながら近づいてくるところを、撮影されていました。
後で聞くと、、陸上自衛隊中部方面音楽隊の方々で、YouTube用に撮影をされているとのこと。
モデルをされていたのは陸自の3等陸曹で、ソプラノ歌手である鶫 真衣(つぐみ まい)さんでした。

共生の花園
駐車場に戻る際、遠くにパンパスグラスが群生しているのが見えたので、行ってみることにしました。
天空の小径を通って、歓びの丘を降り、共生の花園の方に出ました。
そこまで行って気が付いたのですが、パンパスグラスの生えている所は園外の場所らしいということ。
手前に柵があり、隣の牧場のさらに奥になるようで、近づくことはできないようでした。
この共生の花園、下の方は空き地になっていて、その上部にコスモスが植えられていました。
この場所のコスモスは、3分咲き程度かなり開花が進んでいて、花数が多かったです。
近づいて良く見ると、覆輪であったり、花弁が筒状になっていたりと、最近作出された品種のようです。

 

天空の小径の外れ、歓びの丘の上の方からの天望です。
駐車場の右手には牧場があり、牧草地に牛が数頭見えました。その上に風力発電の風車が3基見えます。
その牧場の右手、斜面を下りきった先にパンパスグラスが三角状に群生しているところが見えました。

 

歓びの丘へ下りる階段の周りには、アメジストセージが植えられていて、赤紫色の花を付けていました。
その先に見えるパンパスグラスですが、アップで撮っていて手前に柵があることに気が付きました。
パンパスグラスの生えている場所は、あわじ花さじきの園外に位置しているようです。
直接近くには行けそうもないので、近くに行くのを諦めました。

 

共生の花園の最上段にはコスモスが植えられていて、ここの開花は他より進んでいました。
近づいて良く見ると、覆輪であったり、花弁が筒状になっていたりと、ちょっと変わった系統のようです。
最近、このような変わった系統のコスモスや黄色いコスモスなどが作出されたと聞いたことがあります。
ふれあいの花園などのコスモスは普通の花でしたが、ここは変わった系統のコスモスになっているようです。
目に付いた物だけですが、一覧にしたものはこちらを参照ください。

春のあわじ花さじき [2022/3/15]

共生の花園
B駐車場の右手に広がっているのが共生の花園で、その斜面を菜の花が黄色く染めていました。
対面の斜面に広がる牧草地では、のんびりと牛が草を食んでいました。
その右手の方にはアースワークのための準備が進められていて、牧草の刈込が行われていました。
今年のデザインコンテスト最優秀賞「ウキウキワクワクたのしいな」が浮かび上がっていました。

 

左は菜の花越しに見える牧草地からアースワークにかけての天望です。
左では牛がのんびりと草を食んだり、寝そべっていて、中央右寄りに明石海峡大橋が見えています。
右端にアースワークの一部が見え、その隣の三角地には枯れたパンパスグラスが見えています。
右は菜の花越しに見えるアースワークで、今年のデザインに沿って牧草の刈込が行われていました。

歓びの庭
奥の方を見ようと丘を上って行く途中、歓びの庭を通りました。
パンジーなどが植えられた小さな花壇がありましたが、木々は芽吹き前でいささか寂し気です。
その下方には晩生の菜の花が植えられていましたが、まだ、花穂は見られませんでした。

 

この景色を見ると、春というよりは冬の景色に近い印象を受けますね。
間もなく、木々の芽吹きも始まり、雰囲気ががらりと変わって春らしくなると思います。
遠くに対岸の神戸市から大阪市の海岸が薄っすらと見えていました。
右の写真で緑色に見えているのは、晩生(おくて)の菜の花だと思います。
まだ、花穂は出ていないので、この辺りが黄色く色付くのは4月に入ってからでしょうか。

ふれあいの花園
奥の方のふれあいの花園に出ると、中生の菜の花が咲き始めていました。
花穂の下の方から咲き上り始めていましたが、まだ、黄色く染め上がるのはちょっと先になりそう。
右手の漁港の外側には、養殖の筏が整然と並んでいるのが見えていました。

 

ふれあいの花園には、中生の菜の花が一面に植えられていて、花穂の下から咲き始めていました。
一面を黄色に染め上げるには不十分ですが、後、1週間もすれば一面が黄色くなっているでしょう。
その一画にオオアラセイトウ(通称ムラサキハナナ)も植えられていましたが、こちらも咲き始めでした。
右手に漁港が見えるのですが、その沖合には養殖筏が整然と並んでいるのが見えます。
その辺りが波立っているのか、海面が白っぽくなっていました。

早生と中生の菜の花
あわじ花さじきでは、菜の花が早生→中世→晩生と順次が咲き進んで、長く楽しめるようになっていました。
行ったときは、早生がピークを少し過ぎ、中生が下の方から咲き始めたばかりの頃でした。
そのため、早生の菜の花は一面を黄色く染め、中生は少し黄色味を帯び始めばかりでした。
晩生に至っては、まだ、青々として花穂も出始めで、花は全く見られない状態でした。

 
<共生の花園の早生>          <ふれあいの花園の中生>

癒しの花園辺りに植えられている晩生が咲き出す頃には、早生はもう無いかもしれません。
しかし、ふれあいの花園や癒しの花園が黄色一色に染め上げられた展望は、丘の上から見てみたいですね。

ということで、翌年に時期をずらして、一面が黄色く染まったあわじ花さじきを見てきました。


春のあわじ花さじき [2023/3/28]

昨年は見ることができなかった中生や晩生が満開になったあわじ花さじきを見に行ってきました。

共生の花園
B駐車場の右手に広がっているのが共生の花園で、その斜面を早生の菜の花が黄色く染めていました。
対面の斜面に広がる牧草地では、のんびりと牛が草を食んでいました。
その右手の方には2023アースワークの最優秀賞「うさぎ年」が、浮かび上がっていました。

 

左は菜の花越しに見える牧草地で。牛がのんびりと草を食んいました。
右は牧草地の右側で、菜の花越しに今年のアースワーク「うさぎ年」が見えています。
その左側に見える三角形の部分は、パンパスグラスが生えていた所で、まだ、枯穂が目立ちます。



 

駐車場に戻る時、行きに通った通路の1つ上段の通路を通ったときのものです。
手前は早生の菜の花なのでしょうか。花も終わりに近く、下の穂と比べると少し寂しい花数です。
下段は、牛のいる所を拡大したもので、左奥に見える牧草地の牛の中には寝そべっているものもいます。
アースワークの上にも小さな囲いがあり、牛が2頭に増えて草を食んでいました。

歓びの庭
丘の向こう側に回るのに、歓びの庭の花壇の下を通って行きました。
眼下には、花海廊を埋め尽くす菜の花と、その奥には大阪湾が広がっています。
それが最初に掲載した写真で、目の前が黄色で埋め尽くされています。





一面に広がる菜の花畑に沿って少し歩くと、下の林の中に満開のヤマザクラが見てきました。
そこから左手を撮ったのが上段の写真で、右手を撮ったのが下段の写真です。
上段の写真の右端や下段の写真の中央左寄りに少しだけですが、ヤマザクラのピンクの花が写っています。

 

菜の花で埋め尽くされている園内ですが、所々で夏に向けて三尺バーベナやクレオメが生育中です。
右の写真は、戻る時に天空の花園の方から天空の小径の方を撮影したものです。
天望デッキの下の方に見える天空の小径の花壇に菜の花はなく、夏に向けて準備中ですね。

花海廊
あわじ花さじきの中央山裾に広がっているのが花海廊です。
海廊と、回ではなく海になっているのは、花が海のように広がっているからでしょうか。

 
 

歓びの庭から少し下がった所で振り返ると、斜面を菜の花の黄色が埋め尽くしていました。
右手の方に目をやると、菜の花の隣でリナリア(ヒメキンギョソウ)の赤や紫の花が咲いています。
ただ、ボリューミーな菜の花の黄色に圧倒されて、いささか貧相に見えてしまいます。
なお、後ろの方に見える背の高い木はメタセコイアですが、まだ、芽吹いていないので冬の姿です。

 

さらに下がると、前の林の中のヤマザクラが良く見えてきました。
ちょうど満開のようで、ピンクの花と赤茶色の新葉が春の訪れを告げています。

癒しの花園
花海廊の先に広がっているのが癒しの花園ですが、ここも菜の花で埋め尽くされています。
その黄色い菜の花の間を縫うようにオオアラセイトウの紫の花が走っていました。
※ 標準和名はオオアラセイトウで、牧野富太郎博士の命名です。
別名には、中国名の諸葛菜を音読みしたショカッサイやムラサキハナナがあります。



花海廊と続いている癒しの花園では、黄色い菜の花畑に沿って、オオアラセイトウの紫の道が続きます。
関東などでよく見かけるオオアラセイトウですが、ここの株はちょっと小さめです。
そのため、花数も少なめなのでしょうか。いささか紫のインパクトが小さい気がします。
自宅近くの神奈川県立相模原公園の一角に群生している所があり、そのイメージが強いのかもしれません。
ちなみに、この群生地は花壇ではなく、こぼれ種から自然発生的に毎年生えているようです。
そのためかもしれませんが、ここの花壇より花の密度がかなり高いのは確かです。



上記より少しアップで撮影したもので、バックに大阪湾から紀伊水道にかけての海が見えています。
この写真で下の方に見えている林の中に、ポツリポツリと桜の木が見えています。

 

上記写真の右手の方を拡大したのが左側の写真で、そのさらに右の方を撮ったのが右の写真です。
この辺りも一面を菜の花の黄色が埋め尽くしています。
右の写真の右端の方に見えているのはベンチで、ここで一休みしている方は多いです。



癒しの花園の上部には友愛の丘があり、そこにはベンチや天望デッキがあります。
ここからは癒しの花園全体が見渡せ、その奥に大阪湾から紀伊水道にかけての海が広がっています。
そのため、このデッキで記念撮影をする方が後を絶たず、ベンチでのんびりしている方も多いです。

ふれあいの花園
癒しの花園の上部にある友愛の丘、その上部に広がるのがふれあいの花園です。
ここも一面を菜の花が黄色く染め上げていました。
その上部に、この公園を手入れをするための作業用車両の駐車場があります。
その駐車場の下が希望の丘で、ベンチが置かれています。

 


天空の小径とふれあいの花園との間に、癒しの花園に続く通路が伸びています。
この通路から見たふれあいの花園が左側の写真で、奥の林まで菜の花が埋め尽くしています。
そこから上の方を撮ったのが右側の写真で、3本のコブシの木が見えています。
その中央のコブシをアップで撮ったのが、下段の写真です。
来る途中で見かけたコブシの花は終わりかけていましたが、標高の関係でこちらは満開状態でした。
生け垣が赤っぽく見えるのは、おそらくレッドロビンが使われているためかと思います。

夏のあわじ花さじき [2022/7/26]

共生の花園
B駐車場から共生の花園の方に降りていくと、上段にヒマワリ、下段にクレオメが満開でした。
その間を通って、天空の小径経由でふれあいの花園の方に向かいます。



 

通路から上を見ると、咲き誇るヒマワリ越しに花さじきテラス館がみえます。
見下ろせば、共生の花園を埋め尽くすクレオメと、その先にパンパスグラスの群生地が見えています。

ふれあいの花園
ふれあいの花園は、あわじ花さじきの西端にあり、ちょうど朝の散水の時間でした。
上段の赤いサルビアはかなり開花が進んでおり、下段のヒマワリは満開で見頃を迎えていました。



ふれあいの花園の上部には、展望台と公園名の入ったモニュメントがあり、全体が一望できます。
上段の方には赤いサルビアが植えられていて、秋に向けて開花が始まっていました。
その下段にはヒマワリが植えられていて、大型のスプレーガンで散水が行われていました。

 

 

ふれあいの花園の中ほどから上部と下部を撮ったものです。
サルビアは1〜2分程度の開花ですので、広角だと若干寂しいですが、アップだとそこそこ見れますね。
そのサルビアも秋になって満開になると、広角でもインパクトのある写真になります。
ヒマワリも広角とアップだと写真の印象が多少変わり、ある程度アップにした方がインパクトはあると思います。

癒しの花園
ふれあいの花園のさらに下にあるのが癒しの花園で、通路を挟んだ左右に広がります。
通路の右手にソバ(夏そば)が植えられていましたが、ピークを過ぎてしまっていました。
サルビアなども植えられていますが、まだ、あまり開花していないので上に戻ることにしました。



降りていくとき、右手にソバの白い花が見られましたが、花のピークは過ぎていました。
秋に見られるアカバナソバと比べると、花色が白いこともあって少々インパクトに欠けます。

 

癒しの花園から空中回廊の方を見上げると、手前にヒマワリ、その奥にクレオメが見えていました。
その右手の方には、ヒマワリの奥にメタセコイアの林とその下にクレオメが広がっています。

天空の小径
癒しの花園から天空の花園に向かう途中、歓びの丘の方に向かって天空の小径が延びています。
この天空の小径の下方にクレオメがたくさん植えられていて、満開の状態でした。

 

天空の小径の下方はクレオメが一面に植えられています。
白〜淡赤紫色のクレオメがランダムに花を付けていて、その花越しに大阪湾が望めます。

天空の花園
空中回廊の下にあるのが天空の花園で、大きな樹があわじ花さじきを見下ろすように立っています。
その樹の根元近くに天空の花壇があり、色とりどりのケイトウなどが植えられていました。



天空の花壇と1本の大木(おそらくメタセコイア)、この構図と色どりが結構気に入ってしまいました。
欲を言えば、紫の花の手前にある白い花がもう少し低ければ、もっと紫が目立ったのですが。
それでも、横縞模様の花壇と縦に伸びる大木、その黄緑の新葉と深緑の葉のコントラストがきれいでした。



白い花を低くするより、紫の花を少し草丈の高い種類に変えた方がバランスは良いかもしれません。
奥のピンクの花は蜜が多いのか、チョウやハチなどが良く訪花してきていました。
縄張りを持つキアゲハやツマグロヒョウモンのオスが、時折、バトルを繰り広げ、
久しぶりにヒメアカタテハに会え、コマルハナバチやクロアナバチなどにも会えました。
これらの写真を撮るために花壇の周りをウロウロした後、共生の花園を通って駐車場に戻りました。


淡路SA

淡路サービスエリアは、神戸淡路鳴門自動車道(こうべあわじなるとじどうしゃどう)のSAです。
この長ったらしい道路名は、沿道自治体間で調整がつかず難航したことの結果だそうです。
明石海峡大橋を渡って最初のSAがこの淡路SAで、規模が大きく、海老名SAと並ぶ売り上げがあるそう。
また、本四3ルートのうち、給油所がある唯一のサービスエリアでもあるそうです。
淡路ハイウェイオアシスとは連絡道路で結ばれ、上り線と下り線を何度も行き来できる構造になっています。
地図で見ると、道路がグルグルと入り組んでいて、よく知らないと迷子になりそう。
行きはパスして、帰りに寄ったのですが、本線に戻るとき下りSAへの分岐点があって、えっとなりました。
知っていれば、外に出ることなく淡路ハイウェイオアシスで楽しめ、折り返しも可能となっているそうです。





これらの写真は、淡路SA(上り)から撮ったもので、明石海峡大橋全体を見ることができます。
対岸の橋の右側には舞子公園がありますが、その奥には母校であって、毎日通っていました。
その舞子公園から須磨海岸、神戸港の方まで見渡すことができます。
あいにく、靄ッていて遠くは見えにくかったのですが、関空やその後ろに大阪のビル群も微か見えていました。

 

2022/7/26
淡路SAからの写真ではありませんが、明石海峡大橋の上を走行中に撮影したものです。
上段左は、明石海峡大橋に入って最初のカーブの所、右は橋の中間点辺りからの橋脚を見た写真です。
下段は、上段の中間あたりから明石市方面を見た写真で、明石海峡と街並みが見えています。


国営明石海峡公園

国営明石海峡公園は、明石海峡大橋を渡って最初の淡路SAを出て、海岸沿いの少し先にあります。
帰りに淡路SAに寄りたかったのですが、ここから入ると淡路SAには行けませんでした。
あわじ花さじきから海岸沿いに走って、国営明石海峡公園の看板で曲がって駐車場に入りました。
立派な地下駐車場で、思っていた場所ではないことは直ぐに分かりましたが、取りあえず駐車。
後で調べると、夢舞台駐車場だったようです。「奇跡の星の植物園」へ行くのに良い駐車場でした。
B2の駐車場から1階に上がって外に出ると、レストランやショップのある場所に出ました。
淡路グリーン館の先に連絡口ゲートがありましたが、時間がなくて今回は公園には入りませんでした。
野外劇場の外を回り、道路沿いに歩きながら川の所まで進み、そこから来た道を引き返しました。
それでも、道路沿いには早咲きの桜が所々で咲いていて、多少は花を楽しめました。
早咲きの桜では、寒緋桜や彼岸桜、河津桜くらいしか知らなかったのですが、他にも多々あるのですね。
道路沿いには、樹は小さいですがいろいろな桜が植えられていて、早咲きの桜も見られました。

 
2022/3/15
公園沿いに歩いていて目に付いた春一番の丘への陸橋腋にあった、最も目立った桜の木です。
樹種の記載がなかったのですが、ピンクの方は河津桜ではないかと思われます。

以下は、公園沿いの道路脇に植えられていた早咲きの桜たちです。


早咲きの桜

コンラディナエ セミプレナ
明正寺
大亀桜






平七桜
お房桜
赤真珠







コンラディナエ セミプレナ(Prunus conradinae Semiplena)
開花期が3月中旬の淡紅色の一重咲きの中輪。中国原産のプルヌスコンラディナエの品種。
5枚の花弁の他に旗弁が数個みられる。

明正寺[ミョウショウジ](Prunus × introrsa 'Myoshoji')
開花期が3月中旬の淡紅色の一重咲きの中輪。原木は愛媛県新居浜市の明正寺にある。
カンザクラとシナミザクラの雑種と推定されている。

大亀桜[オオカメザクラ](Cerasus 'Ohkame-zakura')
開花期が3月下旬の白色の一重咲きの大輪。一重咲きであるが、旗弁が見られる個体もある。
早咲き性のオオシマザクラの実生から生じたものとされており、角田春彦氏ゆかりの桜である。

平七桜[ヘイシチザクラ](Cerasus 'heishichizakura')
開花期が3月中旬の紫紅色の一重咲きの中輪。命名は島流しになり客死した釜鳴や平七に因んだもの。
オオカンザクラ♀にカンヒザクラ♂が交雑したものとされており、角田春彦氏作出の桜である。

お房桜[オフサザクラ](Cerasus 'Ofusa-zakura')
開花期が3月上旬の淡紅色の一重咲きの中輪。命名は釜鳴や平七の妻、お房に因んだもの。
オオカンザクラ♀にカンヒザクラ♂が交雑したものとされており、角田春彦氏作出の桜である。

赤真珠[アカシンジュ](Cerasus 'Akasinju')
開花期が3月上旬の紫紅色の一重咲きの中輪。
早咲き性のオオシマザクラとカンヒザクラの交配種で、角田春彦氏作出の桜である。


もう1種、道路脇で目を引いたのは、所々で黄色い花を付けていたトサミズキです。


トサミズキ(Corylopsis spicata Siebold et Zucc.)
<ユキノシタ目・マンサク科・トサミズキ属>
マンサク科トサミズキ属の落葉低木で、日本固有種。
日本では、高知県の蛇紋岩地帯や石灰岩地などのやせ山に自生している。
庭木として良く使用されるので、上記以外の場所にあるものは植栽されたものである。
樹高は数mになり、幹は灰褐色で、皮目がある。
葉は互生し、葉身は左右不同の倒卵円形。葉の縁には波状の鋸歯がある。
花期は3〜4月で、葉の展開前に咲き、花序は長さ数cm、10個ほどの花が垂れ下がって付く。
花冠は黄色で、長さは1cm程になる。オシベは5個で、花弁より長く、葯は暗赤色。
メシベは2個で、花柱は花弁より長く、ツボミの時には花弁から突き出る。


園内で見かけた野草や野鳥、昆虫など

花を主体にした公園なので、いろいろな野草や昆虫などが見られるのではないかと期待していました。
しかし、手入れが行き届いているためか、それほど多くの野鳥や昆虫は見られませんでした。
秋に訪れたときには、何種類かのホウジャクが飛び回っているのが見られました。
春に訪れたときには、菜の花をいろいろなアブや日本ミツバチなどが訪花していました。
ただ、花畑の中の方を飛び回っており、中に入れないので撮れていません。
野草の類も手入れが行き届いて、周辺部に少し見られる程度でした。
野鳥に至っては、観光客のお弁当などを狙って、トビが上空を飛んでいる程度でした。



園内で見かけた野草

花を主体にした公園なのですが、いろいろな野草が見られるかもと期待していました。
しかし、手入れが行き届いていて、園内の花畑や花壇、その近くではほとんど見られませんでした。
園の周辺部などでは、いろいろありそうだったのですが、時間が無くて行っていません。

更新:2022/8/1

園内で見かけた野草
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園内で見かけた昆虫

あわじ花さじきは季節に応じていろいろな花が植えられています。
時期によっては、それらを目当てにいろいろな昆虫が集まるのではと期待していました。
ただ、同じ花が大量に植栽されている所が多いので、花によって集まる昆虫が偏るようです。
なお、いろいろな花が少しづつ植えられた花壇では、いろいろな昆虫に出会えました。

更新:2022/8/1

園内で見かけた昆虫
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園内で見かけた野鳥

あわじ花さじきで見かけた野鳥は、トビのみです。
時期によっては、その他の野鳥も見られるのかもしれませんが、秋と春に見たのはトビのみです。
園内には張り紙もありましたが、トビは来場者の食べ物を狙って上空を旋回しているようです。

更新:2022/8/1

園内で見かけた野鳥
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園内で見かけたその他の生物

あわじ花さじきで見かけた、上記に含まれないその他の生物たちです。
あまり好意を持って見てもらえないものも含まれています。

更新:2022/8/1

園内で見かけたその他の生物
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