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あしかがフラワーパークの藤
2016/4/30



あしかがフラワーパークは、1997年に「早川農園」にあった250畳の大藤を移植して開園しました。
広大な湿地に大量の炭を入れ、土壌の改良を行って造園したもので、現在は94,000uの広さがあります。
園内には、四季折々に花が咲きますが、特に藤の花は有名で、大きな藤の古木があります。
ここの藤は樹齢150年とされ、2本で600畳の藤棚は圧巻です。
古さでは樹齢1200年と言われる「牛島の藤」には及びませんが、種類の多さでは勝ります。
どちらの藤も一見に値する見事な藤の古木で、毎年、見事な花を咲かせ続けています。

あしかがフラワーパークでは、うす紅→紫→白→黄の順に1ヶ月ほどかけて咲き進みます。
行った時は、ちょうど紫が満開状態で、白藤は咲き始め、黄藤は一部開花といった状態でした。



大長藤



あしかがフラワーパークの西ゲートを入って、最初に迎えてくれるのがこの大長藤です。
特に花房が長くなる長藤の古木で、花房の長さは180cmにもなるそうです。

八重黒龍藤



珍しい八重の藤で、短い花房にびっしりと八重の花が付きます。
そのため淡紫色から濃紫色の花色とも相まって、ブドウの房のように見えてしまいます。
この藤は、その香りも秀逸で、近づくと良い香りが漂ってきます。
右の写真は、八重黒龍藤越しに見える庭木仕立ての白藤です。

2本の大藤



     

樹齢150年の藤の古木2本が600畳もの藤棚を形作っています。
長藤ほどではないにしろ、花房は1mを超える長さになります。
風が吹くと、その長い花房が大きく揺れ、その様は見ていて飽きません。
2本の大藤の中間は棚が低く、花房が下がって来ていて、記念写真のスポットになっていました。

うすべに藤


うすべに藤の円弧状の藤棚


うすべに橋(うすべに藤が橋の上部を屋根のように覆っています)

うすべに藤の見所は、円弧状の藤棚と、橋の上に屋根のように咲いているうすべに橋の2ヶ所です。
円弧状の藤棚では、下が休息所になっているので多くの人が集まっていました。
うすべに橋では、うすべに藤がその淡紫色の花房で橋の上部を覆っています。
下段右の写真は、橋の横から撮ったもので、屋根にうすべに藤、欄干に紫の藤、対岸に白藤が見えています。

白藤

 

白藤の見所は、全長80mの白藤のトンネルと壁のようになった白藤の滝の2ヶ所です。
白藤はまだ五分咲きといった状態で、花房の上部が咲いているだけでした。
白藤のトンネルでは、一直線の通路の上部、左右に花房が垂れ下がっていました。
もっと開花が進めば、見事な白いトンネルになるのでしょう。ちょっと残念。
一方、白藤の滝では、8m程の壁に白藤が花房を垂れ下げていました。
こちらも同じような状態で、もっと花が咲き進めば、滝のイメージがもっとはっきりしそうです。

むらさき藤



むらさき藤の見所は、見返り美人の異名を持つむらさき藤棚とむらさき藤のスクリーンの2ヶ所です。
むらさき藤棚(左端)では、薄紫の花房が幹の半分が隠れるほどになり、風に揺れていました。
むらさき藤のスクリーンの方は、高さ8m程で長さは数十mあり、多くの花房を付けていました。
手前の池の法面にはピンクと白のペチュニアが植えられ、色を添えています。
スクリーンの裏手にも多くの花房が垂れ下がっており、それも見ごたえがあります。

きばな藤



きばな藤の見所は、80mに及ぶきばな藤のトンネルです。
残念ながら少し早かったようで、一部が咲き始めたばかりでした。

庭木仕立ての藤



     

園内のあちらこちらに庭木仕立てになっている白藤やむらさき藤などが植えられています。
それらも多くが満開になっていて、周りに植えられている花々と共に目を楽しませてくれます。

その他の植栽



西ゲート近くにある水上花壇越しに見た大長藤の藤棚です。周りには色とりどりの花があります。

   

通路脇に植えられていた色とりどりのリビングストンデージーと青一色のネモフィラです。
対極にあるような植栽ですが、どちらがいいかは意見の分かれるところでしょうか。


ベニバナトチノキ         ハクウンボク          ハンカチノキ 

   オオデマリ        ウケザキオオヤマレンゲ     ウケザキオオヤマレンゲ
園内で見かけた木々の花です。始めて見る木の花もあり、ゆっくり見られなかったのは残念です。
上段左は、花の形からトチノキと思ったのですが、ピンクの色が気になって調べてみました。
アメリカベニバナトチノキとセイヨウトチノキの交雑種で、ベニバナトチノキと分かりました。
ハクウンボクも花を見た時、エゴノキだと思いましたが、名板にハクウンボクと書かれています。
調べてみると、同じエゴノキ科で、花はよく似ていました。ただ、葉がかなり大きい所が異なります。
ハンカチノキやオオデマリは、公園などでときどき見かける木です。
ウケザキオオヤマレンゲは、芳香のある白い花です。花の特徴からモクレン科と分かります。
オオヤマレンゲとホオノキの自然交雑種で、横向きに咲くオオヤマレンゲに対して上向きに咲くのが名前の由来とか。
写真はありませんが、モクレン科で同じように芳香のあるカラタネオガタマも咲いていました。

他にもたくさんの植栽がありました。
ツツジは咲き終わっていましたが、シャクナゲやクレマチスが見頃を迎え、たくさん花を付けていました。
ボタンの花は少しピークを過ぎたようですが、シャクヤクはこれからといった状況でした。








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